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観光業の活性化

4/25NHK経済ビジョンeに星野リゾート社長、星野佳路氏が出演した。長野県軽井沢の老舗旅館の四代
目社長。国交省、観光カリスマにも選ばれた環境業界のホープ。時代感覚を捉えた起業家の一人でもある。
大型連休の都道府県別シフトを提唱する。旅行、観光の埋蔵需要は大きいにもかかわらず宿泊予約が取
れなく、かつ高く動けない人がたくさんいる筈だという。業界にとっても年1/3が黒字、2/3は赤字。休みを
平準化すればこれら問題が解決し、更なるサービスの向上と従業員の質の向上、労働環境の改善が図れ
るという。また国内需要の掘り起こしも重要だが、外国人の集客(inbound)がこれからより期待できると
いう。外国人旅行者数でみると日本は600万人、フランスの7500万人はともかく、600万人は少ない。
しかし中国人旅行者がこれから増えるので2000万人にはなると予想する。連休のシフトについては、何年
も前でしたら日本の企業ではとても考えられないことですが、安直には社員による休日シフトが考えられま
すし、より重要なことはお客様サービスを低下させないための業務改善、能率向上が必須となることで、
結果として生産産性向上に繋がると考えられる時代になっています。一考の価値があります。
観光は人をリフレシュさせ活力を生み出しますし、なによりも街を明るくします。第三次産業の柱として期待
したい。
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# by bonjinan | 2009-04-25 20:58 | 企業・起業 | Trackback

社会起業家としての僧・行基

 最近、利益をあげつつ社会の課題を事業として解決する社会起業家が注目されている。
我が国でこれに該当する最初の人物は、多分、奈良時代の僧・行基(668-749)ではないかと思われ足跡を調べてみた。河内の国生まれ。682年、出家。その後、僧・道昭*らについて瑜伽論、唯識論の経典をんだ。たちまち理解したと言うが、3年程でめぐまれた環境の官寺を飛び出す。山林修行の後、各地を周遊し布教活動を始めたという。当時、僧は官許なくしてはなれず、僧は税を免除されるものの鎮護国家の重要な役割を担っており、僧尼令により厳しく行動が制限されていた。私的な僧は私度僧というが、徴税を逃れる者として固く禁じられていた。717年、民衆を惑わす妖僧として国家から名指しで糾弾されるが、柔軟に対応したためであろう刑罰は受けなかった。723年、三世一身法(潅漑を新造し開墾した者は三代、旧来の潅漑を利用し開墾した者は一代に限り所有が認められる)が発布されるや転機が訪れる。師・道昭から学んだ利他行(=菩薩行)を徹底的に実践する。池造りなどの潅漑事業、港、橋、布施屋(旅人の休息所)など数多く造立した。勿論、行基一人でなし得るものではなく、工人集団を従えてのことではあったが、郡司レベルの地方豪族と結びついて推進した。地方豪族を資本家、公民を労働者であり株主、行基集団を経営者とみるならば、まさに現代の資本主義、株式会社組織とも言えるが、当時、人口の増加、荒廃田の増加、税の徴収不足、即ち口分田の不足、および偽籍、浮浪、私度僧の増加は社会問題でもあったことから、利潤を求めた事業ではなく課題の解決を第一義とした事業であった。利他行(=菩薩行)だけを捉えると宗教心に基づくボランティアとなりますが当時の社会的課題を解決しようと取り組んだこと、公益なくしては公民の参加はなく、継続して推進できなかった事業であることを考えれば行基は今風に言う、社会起業家であったと言えるのではないでしょうか。さて、こうして行基が実績を上げるとともに、人々から菩薩と仰がれるようになったという。国もこれを認めるところとなり、僧尼令もより緩やかに修正されている。743年、大仏造立を念頭にした景気刺激策だったのでしょう。墾田永年私財法が制定される。同年、聖武天皇より大仏造立の詔が出され、行基は聖武天皇、光明皇后から三顧の礼をもって大仏造立の勧進役に迎えられる。その後、僧の最高位、大僧正に任ぜれれる。民衆は、カリスマ行基のもとで、良く働き、驚くほどの速さで造立は進んだという。大僧正、行基は、752年の東大寺大仏開眼供養を待たずして749年亡くなる。*遣唐使にしたがい唐に渡り、かの有名な三蔵法師玄奘について,インドからもたらされた法相教学を学ぶ。宇治橋を架けるなど、仏教と社会事業を結びつけて活躍もした。

2014.3追加
団塊世代の定年退職に伴って、何か世の中のお役に立ちたいと思う人が増えていることもあって、最近、ソーシャルビジネス、コミュニティービジネスという言葉を良く聞く。比較的古くからはNPO法人があるが、内容はほとんどこれと変わらない。最近は行政が、財政難から手の届かない部分で活動して貰いたいということもあって奨励していること、大学でもビジネスコースの一部に講座を開設していることなどからも良く聞くようになったのだろう。ただ筆者の知見するところによれば、①発足までこぎつけたが具体的に活動が起動しない。②走り出したが息切れしてしまい先細りになる。③軌道には乗っているが新規参加者がいないなどの問題を抱えている。なかでも①が数字に表れていないものを含めると圧倒的に多いだろう。その理由は具体的なニーズ、顧客がないままに思いだけで動き出した結果による。結論から述べると、まずたとえ小さな仕事でも具体的に仕事があるということがカギになる。ソーシャルビジネスのボランティア活動と違うところは、作業の有償化によるモチベーションの維持、責任感にあるとされるが、具体的ニーズ、顧客がなければどうにもならないのである。もし具体的なニーズがつかめていないのであれば、ボランティア活動から始まり有償化へと静かに動き出すというのが基本であろう。
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# by bonjinan | 2009-04-24 23:31 | 企業・起業 | Trackback

東京国立博物館、阿修羅展

奈良・興福寺創建1300年記念、阿修羅展に行った。
展示会場に入るや我が国人気No.1、三面六臂の凛とした阿修羅像が眼に飛び込んできた。照明のせいでしょうか、奈良・興福寺国宝館で観るより一層輝いて見えた。著名人により見事な表現がされているが、私には、向かって正面左、世の中の不正や悪への怒りの表情、向かって正面右、忍の表情が、正面はこうした現実、修羅場を踏まえて、悩みながらも平安の世の中に向けて立ち向おうとする強い意志が感じられた。如来様、菩薩様のように我々凡夫の世界から超越した存在ではなく、悩み
迷いを分かち合っていただいているような感じもする仏様です。興福寺の阿修羅の仲間達、八部衆(仏教に教化され守護神(釈迦如来の眷属)となったインドの神々)も皆、若々しく清純な風貌、特に、沙羯羅像は子供のうようです。同じく展示されている十大弟子立像(現存する6体)も天平ならではの穏やかな表情でした。四天王像は鎌倉時代の作、打って変って力強い姿になっている。
*興福寺:藤原氏の氏寺。710年鎌足の子、不比等が現在地に寺地を移し興福寺と
改めている。現在、法相宗の大本山。
*八部衆立像:聖武天皇の后、光明皇后が母橘三千代(不比等の妻)追善のため
興福寺西金堂を建立し収めた。渡来人の仏師・将軍万福、画師・秦牛養の彩色。
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        入場時には30分待ち、退場時には1時間待ちになっていました。
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        館内のユリノキ(百合の木)の大木、花はチューリップに似ている。
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# by bonjinan | 2009-04-16 18:05 | 文化・歴史 | Trackback

公益資本主義

財務省参与の原丈人氏*が米国型金融主義(株主資本主義)を否定し公益資本主義を提唱されている。短期売買を繰り返す投機家が会社の内部留保を配当のかたちで収奪し、売却益が出るとみるや売り抜ける。結果として、脆弱な企業が残るだけ。会社とは事業を通じて社会に貢献し、その結果として得た利益を株主に還元するもの。より多くの人が幸福になる仕組みとしての公益資本主義を提唱されている。具体的活動としてバングラデシュで現地NGOと共同で最先端無線技術、画像圧縮技術を活用したIT網構築事業への取組みが紹介されている。国により税制が異なるため、バングラデシュの例がそのまま我が国において適用されるものではないが、これを機会に世界の見本となる日本版資本主義を発信して貰いたい。別項で書きましたが、新しい価値の創造、公益性を抜きにした投資など投資に値しないはずです。短期売買については譲渡益課税(500万円以下10%)を大幅に引き上げ、例えば3~5年以上保有の場合には半減する等の税制改革も考えられます。株価が企業活動の有力指標であることまでは否定しませんが、株価が上がってきたから景気が良くなってたで終わって欲しくないものです。健全な投資活動を通して、社会の活性化に参画していると実感できるような制度改革を望みたい。参考:週間ダイヤモンド09.4.11号記事、原丈人「国富論」平凡社(2007年)
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# by bonjinan | 2009-04-14 20:52 | 政治・経済 | Trackback

低炭素化推進、安心社会の実現で景気回復

4/2,BSフジ,Prime Newsに小宮山宏(元東大総長)、伊藤元重(東大教授)が出演され景気回復
の提言をされた。お二人とも先般政府主催で開かれた有識者会議メンバー。
要点を整理すると次の通り。
小宮山元総長:①二酸化炭素排出量を消費部門別でみるとものづくりで45%、日々の暮らしで55%、ものづくり分野では既に世界一の低排出になっている。今後は日々の暮らし分野、給湯、冷暖房、動力(冷蔵庫)、照明などに注目すべき。窓ガラスを二重にする、家電製品を最新機種に換えるなどで、低炭素化が進むと共に景気刺激になる。②自立国債を発行し太陽電池を政府が買い個人宅に設置し電気代を徴収し国債を償還すれば、国の借金が増えずに景気刺激になると提言された。
伊藤教授:個人の金融資産が1500兆円もあるが、将来が心配でお金が動かない。安心をつくり(将来を安心して暮らせる制度をつくる)、消費税を上げれば(但し税金全般に言えることだが用途をガラス張りにし老後も安心して暮らせるが前提)駆け込み需要も期待できると提言された。
小宮山元総長は技術系らしい具体的なご発言と思いました。アメリカ国際を買う日本から脱却し自ら自立する方向を模索、追求したいものです。伊藤教授は成熟社会のあるべき姿を述べられていますが、国民の国に対する信用回復が前提になっているため遠い道のりに思えます。政治家が企業から政治献金を受け、特定業界に有利に誘導する、或いは特定団体の利益代表として振舞っているような状態では非現実的に思えてならないのです。
堀内登喜子さん*によると、フィンランドでは税金も高い(所得税は20%~、これは日本と同じ、消費税は物によって違うが食品17%、他22%、タバコ他60%)が、使途がガラス張り、子供の養育費支給、医療費も極僅か、大学卒業するまで教育費無料、だから卒業しても自然と国への感謝、愛国心が付くという。こんな世界だったら誰も大きな貯蓄などしなくて良いのですからお金は回るでしょう。 *堀内登喜子「フィンランド、豊かさのメッソッド」集英社新書
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# by bonjinan | 2009-04-03 00:25 | 政治・経済 | Trackback