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山茶花

花の少なくなってきたこの季節にひときわ目を引く山茶の花。
「山茶花のこゝを書斎と定めたり」正岡子規
足を止め、ただ見とれていた。
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サザンカ(山茶花):ツバキ科 学名:Camellia sasanqua Thunb.  英名:Sasanqua
長崎出島に滞在した三学者(ケンペル、ツンベルク、シーボルト)の一人ツンベルクがヨーロッパに持ち帰ったことで西欧でもしだいに広まった。西欧でも和名をそのまま使ったことで学名に、さらには英名にもなっている。なおツンベルク(ツュンベリーとも表記される)は植物学者として著名なリンネの弟子でもあった。

名前の由来
山茶花は中国語でツバキ一般を指す山茶に由来し、サザンカの名は本来の読みである「サンサカ」が訛ったものといわれる。もとは「サンザカ」と言ったが、音位転換した現在の言い方が定着した(Wikipedia)。

古典文学にみる山茶花
山茶花は椿とともにもともと日本に自生していた(自生していたのは白色)ようですが、椿は万葉集にも数首詠われているものの山茶花は江戸時代の俳諧あたりからのようである。椿は本州以南に自生していたのに対し、山茶花は都から離れた山口県、四国、九州など暖かい地方を適地としていたためといわれている。
「わが門の片山椿まこと汝(なれ)、わが手触れなな土に落ちもかも」 万葉集、物部廣足
「狂句こがらしの身は竹斉に似たる哉 芭蕉/たそやとばしる笠の山茶花 野水」 
蕉風開眼の俳諧『冬の日五歌仙』巻頭「こがらしの巻」の発句・脇
by bonjinan | 2013-11-24 13:47 | 季節の花

異次元の金融緩和(続)

停滞している経済をどう立て直すのか。日銀黒田総裁は異次元の金融緩和と称して、2年程度のうちに消費者物価上昇率2%を実現することをコミットしたインフレターゲット政策を実施している。各種経済指標にどのような変化が現れるのか。これまで「異次元の金融緩和」のタイトルで追跡してきましたが、記事も長くなってきたため「異次元の金融緩和(続)」ということで続けたいと思う。
現状、昨年末に比べると驚くほどの株高(11/22日経平均15,381円)、円安(同1ドル101円)になっている。しかしこれから期待される効果としての個人消費増、投資増、輸出増など実体経済面での顕著な変化は現れていない。前出ブログでは、岩田規久男『初歩から学ぶ金融の仕組み』(放送大学叢書)左右社(2010年)を切り口に見てきた。これからもその延長で点検していくことになるが、ここでは中休みということで、湯本雅士『金融政策入門』岩波新書(2013.10)からの話題を採りあげる。本書は、金融とは、通貨とは、などからはじまり、金融政策全般に渡って中立的立場で書かれているので、私のような金融素人にはとても分かりやすい。金融緩和政策は実体経済の伴走者、社会全般に渡る構造改革を通じて生産性向上こそが究極的デフレ脱却策であるとする。金融緩和の効果についてはネガチーブに捉えた書である。それももっともな話で、金融緩和の効果は、人々の景気回復への期待、確信、それによって引き起こされる行動があって初めて数字に現れるものだからだ。いづれ出口戦略がより大きな問題になるのだが、今の段階では経済は生き物、先々のことはどうなることか分からないというスタンスで継続ウォッチしていこうと思う。
(素朴な議論)
①通貨数量説  MV=PT (M:通貨量、V:回転率、P:価格、T:生産量)。
貨幣数量説とも。古典的な理論で欠陥が多いとされるが、金融緩和の効果を原理から考える上で意味がある。例えば、PT を原因、MVを結果とみれば、決済額=売買高の関係であり、当たり前のことを言っているに過ぎない。逆にMVを原因としPTを結果として誘導しようとすれば自明ではなくなる。VはMの従属変数かも知れず、Mが増えVが減ることも十分考えられる。極端な場合MV=一定ならば結果としては何も変わらないということになる。金融緩和による日銀当座預金残高の増とはこのような状態なのではないか。結局、金が溢れ物が溢れていて消費や投資をする具体的動きがなければ何も起こらないということになる。また経済のグローバル化の影響も無視できないであろう。格安なものがどんどん入ってくるからだ。
②信用乗数(マネーストック/マネタリーベース)。マネタリーベースが増えればポートフォリオ・リバランス効果が働き政策目標が達成されるとされる。ただ歴史をみると1990年代初頭までは信用乗数は上昇していたのだが、白川総裁時代のゼロ金利政策、量的緩和の時代には一貫して下がり続けた。これも①同様、ある限られた条件のもとで事後的に成り立つた関係をもって、普遍的な関係としているようにみえてならない。株式などの金融関係者には理解される図式かも知れないが、実物経済に生きる経営者感覚からすれば、実質金利より事業そのもののリターン、リスクの方がより大きなテーマとなっているはず。すでに多くの大企業は剰余金を膨らませているにも関わらず、動かない、動けないというところにそれが表れている。

追加2013.11.29「世界の株価上昇率」
世界の株価上昇率(昨年末比騰落率%)、日本51.3、米国22.8、独22.8、英12.7、印5.7、上海▲2.2、ブラジル▲14.9 日本の株高が際だっている。(以上、29日日経より)。リーマンショック後でみると独、英、米株価に比べて15~20%低位のままにあったが、それを考慮しても株価高は顕著である。今後は企業がこうした期待に答えられるかどうかが問題になる。

追加2013.11.29「10月の消費者物価指数」
総務省発表10月の消費者物価指数(前年同月比%)、CPI総合+1.1、コアCPI+0.9、コアコアCPI+0.3 エネルギー価格の上昇が顕著で上昇分は付加価値ではなく海外に流出するところが悩ましい。
詳細:総務省統計局ホームページ

追加2013.12.02「法人企業統計」
財務省が発表した2013年7~9月期法人企業統計によると、売上高対前年同月比(%)は全産業で+0.8、製造業では+0.3、非製造業で+1.1、売上高経常利益率では(以下前項の順)+4.1、+4.7、+3.8、設備投資額では+1.5、-6.7、+6.6。今後の景気に関連する設備投資では製造業で縮小、非製造業で増、特に建設業での増+75.6が目立つ。持続的成長のスタートといえるのかどうかまでは判断できない。
参考:財務省ホームページ(法人企業統計)

追加2013.12.9(2013年7~9月期のGDP改定値)
内閣府は9日、2013年7~9月期のGDP改定値(2次速報値)を発表した。
実質GDP:1次速報値0.5%(年率換算1.9%)→改定値0.3%(同1.1%)
名目GDP:1次速報値0.4%(年率換算1.6%)→改定値0.3%(同1.0%)
名実逆転は起こっていない。
引用:内閣府ホームページ

追加2013.12.9(10月国際収支)
財務省は9日、10月分国際収支(速報)を発表した。
①経常収支▲1,279億円(前年同月+4,208億円)、内貿易・サービス収支▲14,055億円、所得収支+13,615億円。②資本収支4,073億円。③輸出の増(前年同月比+17.9%)、輸入の増(+28.2%)
円安進展がエネルギー等の輸入増などをもたらす一方、輸出が増えないことによる。もう少し詳しくみると、企業の海外移転が進んでいること、輸出入決済の円決済比率が輸出>輸入であることなど考えられる。
参考:財務省ホームページ(国際収支統計)同(輸出入決済通貨)

追加2013.12.19(米金融緩和縮小)
米連邦準備制度理事会(FRB)の政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)は、来年1月から、金融緩和の縮小(月額850億ドル→750億ドル)と実質ゼロ金利政策の継続を決めた。参考:YAHOOニュース  
米市場はこの決定を受け、株高、ドル高で動いた。段階的縮小で大きな混乱がないこと、景気回復が公式に確認されたとして好意的に受けとめたようだ。ただこのことにより日米金利差が生じ円安がさらに進展する可能性もある。輸入物価高による悪いインフレに結び付かなければ良いが・・・。

追加2013.12.27(11月の消費者物価指数、毎月勤労統計調査)
総務省が発表した「消費者物価指数」:CPI総合+1.5%、コアCPI+1.2%、コアコアCPI+0.6%
品目別では、円安等の影響を受けた電気代+8.2%、損害保険+10.2%、海外旅行+14.6%、家庭用耐久財-0.9%等。生産に関連する品目のアップが目立たないのが気になる。
また同日厚労省から発表された「毎月勤労統計調査(速報)」によると、11月の現金給与総額は17万6601円で前年同月比+0.5%だった。この傾向が続けば確かに景気は回復してきたと言えるのだが・・・。もし円安が加速し輸出がのびないようだと問題。その可能性は大いにある。
数値引用:総務省ホームページ厚労省ホームページ

追加2013.12.30(株価ほか)
アベノミクスの1年を振り返っての大きな変化は何と言っても株価上昇、円安だろう。
30日の東京株式市場:日経平均1万6291円(年初比57%高、約6年ぶりの高値)
個人投資家の持つ株式資産は1年間で約30兆円増え92兆円程度に。
同外国為替市場:一時1ドル105円台半ば(年初比約18%の円安)
その他、金(年初比28%安)、原油(同9%高)、鶏卵(同75%)など(以上、日経)。 

追加2014.01.14(株価)
14日の日経平均は先週末比489.66円安の15,422円で引けた。
前日のNYダウが先週末比179.11ドル安(1.1%安)の16,257ドルだったことを受けての株価。
米・非農業部門雇用者数が市場予想の前月比20万人台をだったのに対し7万人台の増で景気の回復に警戒感が広がってのことと解説されている。

追加2014.1.16(機械受注統計)
内閣府から2013年11月の機械受注統計(実績)が発表された。
受注総計-5.8%(対前月比、以下同)、民需(船舶電力除く)9.3、製造業6.0、非製造業8.1、官公需-11.9
外需-12.2。民間設備投資の先行指標とみられている「船舶・電力を除く民需」で9.3%だった。結構なことだが単月の数字でありもう少し均してみる必要があるだろう。10-12月見通しでは-2.1%(7-9では4.3%)。
数値引用:内閣府ホームページ(機械受注統計)

追加2014.1.27(25年分貿易統計)
財務省が27日発表した「平成25年分貿易統計(速報)」の概要
輸入81兆2622億円(対前年比+15.6%、過去最大の輸入額)、数量指数105.4(同+0.4%)
輸出69兆7877億円(対前年比+9.5%、3年ぶりの増加)、数量指数90.2(同-1.5%)
差引▲11兆4745億円(対前年比+65.3%、過去最大の赤字)
平均為替レートは、96.91円/ドル(前年は79.55円/ドルで対前年比21.8%の円安)
特記事項:
円安でLNG輸入が増え続けていること、スマホなど電子機器の輸入が増えている一方、円安ではあるが自動車関連を除いて輸出が伸びないことによる。輸出が伸びない理由は、メーカーの海外生産が増えていること、貿易決済通貨に円決済も多いこと、更にこれは最も重要なことだが輸出競争力が落ちていることがあげられる。輸出競争力の低下については電機をみれば良く分かるのであり円安になったからと言って戻るわけでもなく、電機にかわる産業がないことによる。生産拠点の変更も多分今程度の円安では動かないだろう。これらを総合すると、貿易赤字は恒常化する可能性が高い。
数値引用:財務省ホームページ(平成25年分貿易統計)

追加2014.1.30(米金融緩和の縮小)
連邦公開市場委員会(FOMC)は29日、12月に続き2回目の金融緩和縮小を決めた。
12月850億ドル→1月750億ドル→2月650億ドル

追加2014.2.11(国際収支、国の借金)
財務省が10日発表した2013年、国際収支によると3兆3,061億円の黒字。関連ブログ
同じく10日発表した国債や借入金、政府短期証券を合せた「国の借金」は1017兆9459億円(2113年末時点の残高)。残高の内訳は、国債が9兆4733億円増えて849兆829億円、借入金が6337億円増えて55兆2344億円、一時的な資金不足を補う政府短期証券は3兆3398億円減って113兆6285億円。
人口一人当たりでは(1億2722万人)約800万円の借金となった。

追加2014.2.13(イエレン議長証言)
イエレンFRB新議長は議会で「量的金融緩和の縮小は継続するが、事実上のゼロ金利で米景気や雇用の改善を支える」と表明した。市場は米景気や雇用を下支える政策が続くと判断し株価は上昇した。日本については「日銀の政策はデフレ脱却を意図しており、現時点では有効に働いているようだ」とし異次元金融緩和を円安誘導と批判する米議員に答えた。(日経)
日米の経済構造の違い(基軸通貨であるかどうかなど)を踏まえた発言ではない。円安が輸出増に結びついていない現状を考えれば円安も問題に値しないととるべきだろう。
参考:中原圭介『インフレどころか世界はこれからデフレで蘇る』PHP選書(2014.1)
ポール・クルーグマンは日米の弟子たちによる経済実験を興味津々で眺めていることだろう。
参考:ポール・クルーグマン『そして日本経済が世界の希望になる』PHP選書(2013.10)

追加2014.02.12(マネタリーストック/マネタリーベース)
異次元の金融緩和以降、マネタリーベースが急速に増加している(13年末202兆円、前年比+64兆円)。
一方もっとも重要な指標のマネタリーストックは前年比+3%台となっていること、銀行の貸出残高も前年比2.3%増(14年1月)となっており、量的緩和が目指したポートフォリオリバランス効果が働いているように見える?ただ大阪大・小川教授によると、楽観はできないという。中小企業向け貸出の伸びは2.5%、信金による貸出では1.3%と低く、中小企業向け融資は依然として低いと指摘する。同志社大・鹿野教授によると銀行の貸出で伸びが大きいのは住宅ローン、大企業向けの融資では電力、海外M&A関連だという。結局、まだ
持続的成長が期待される分野への投資が見出されていないということ。実感とも合う。(日経、2/11,12日)
参考:日銀ホームページ、貸出・預金動向速報、全国銀行協会ホームページ、預金貸出金速報日銀ホームページ(貸出先等)

追加2014.2.17(10-12月期GDP成長率)
内閣府が17日発表した2013年10~12月期GDP成長率(速報)によると、実質で前期比0.3%(年率換算1.0%)、名目で0.4%(年率1.6%)。 引用:内閣府ホームページ  
気になるのは、1-3月期1.2%、4-6月期1.0%、7-9月期0.3%、10-12月期0.3%と低下してきていること、寄与度でみて国内需要が0.8%で固定し、純輸出では7-9月期-0.5%、10-12月期-0.5%とこれまた固定化していること。何よりも考えねばならないのは輸入の増、輸出の伸び悩みという事実。個人消費では住宅消費は伸びているもののその他は余り動いていない。消費増税を前にもう少し民間消費が伸びると思ったがほとんど動いていないのは意外だ。このことは消費増税後の反動も少ない可能性を示しているが、所得増が実感として感じられなければ消費が動かないことも意味している。マクロ経済政策が狙った通りには動いていないというのが実感である。実体経済を踏まえた政策運営が望まれる。この程度の成長率ではドル換算でみた経済規模は縮小となる(12年平均79.55円、同13年96.91円、21.8%円安)。
修正2014.3.10(10~12月期改定値)
実質成長率:前期比0.2%増、年率換算で0.7%増、貿易収支の悪化が原因
名目成長率:前期比0.3%増、年率換算で1.2%増、同上

追加2014.2.18(労働力調査)
総務省から1月31日発表されている労働力調査によると、「2013年平均の就業者数は6311万人と、前年に比べ41万人増加」、対前年で増加数が多いのは医療福祉+23万人、卸小売業+7万人、宿泊飲食サービス業+6万人、その他サービス業+4万人、建設業-6万人、製造業-14万人。
この数字からは、円安が輸出に効果してくるという姿がどうも見えてこいない。
消費社会に入っているとみるのが正しい姿ではないだろうか。
参考:総務省ホームページ(労働力調査)2/10関連ブログ記事

追加2014.2.18(4~12月決算)
日経新聞がまとめた上場企業の4~12月決算によると、製造業(884社)の売上高219兆円(前年同期比12.0%)、経常利益14.3兆円(68.0%)、純利益9.1兆円(2.5倍)。非製造業(639社)売上高138兆円(12.5%)、経常利益9.3兆円(19.3%)、純利益5.6兆円(27.3%)。全産業(1523社)売上高358兆円(12.2%)、経常利益23.6兆円(44.8%)、純利益14.8兆円(83.8%)。金融を含む全産業(1655社)売上高395兆円(12.0%)、経常利益30.5兆円(44.4%)、純利益19.1兆円(72.0%)
2014年3月期通期予想では、金融を含む全産業合計で、売上高535兆円(10.4%)、経常利益37.56兆円(27.3%)、純利益22.5兆円(49.6%)を見込んでいる。
所見:企業業績が回復し結構なことである。ただ円安は輸出企業にとって効果をもたらしたが次第に効果は薄れてくる。また輸出企業を問わず増収増益になっているところを見れば内需も回復してきたからと言えるが一方で貿易収支が大赤字であることをみればその負担は家計に回ってきていることを意味する。賃金が思うように上がらなければ消費増税後においては内需は実質で減少するだろう。中小企業の数字が表れていないので全体増を論ずることはできないが・・・。
補足:コーポレートガバナンスの分野で、良くGMとフォードの例が引用される。企業が利益を上げた今、企業に求められるのは長期的な観点での開発・設備投資、すなわちフォード的経営なのではないだろうか。このことはデフレ的環境下であれば、また先行きが不透明であればあるほど求められるのではないか。
参考:吉村典久『会社を支配するのは誰か、日本の企業統治』講談社選書メチェ(2012.10)

2014.2.19追加(成長融資)
日銀は18日の金融政策決定会合で、金融機関の貸出増加を支援する制度を2倍に拡充することを決めた。
①貸出増加支援:日銀の貸し出し増加分(2012年12月~)と同額を貸し付け。
②成長基盤強化:全体で3.5兆円、1行あたり1500億円まで貸出(2010年6月~)を全体で7兆円、1行あたり1兆円まで貸出。なお①②とも0.1%の固定金利。(以上、日経)
金融緩和の肝は成長への期待。東京株は好感をもって値を上げたが企業が動くかどうかは別問題。
焦りの表れとも思えるが様子をみたい。

2014.2.19追加(2013年、毎月勤労統計)
厚生労働省から8日、2013年通年の毎月勤労統計調査(確報)が発表された。
調査産業計での現金給与総額:314,054円(対前年0.0%)、以下内数:決まってって支給する給与260,353円(同-0.5%)、所定内給与241,250円(同-0.6%)、所定外給与19,103円(同1.8%)、特別に支払われた給与53,701円(同2.1%)。なお2012年の現金給与総額は314,127円だったので底値を更新したことになった。数値引用:厚生労働省ホームページ(毎月勤労統計)

2014.2.20追加(2013年、株式譲渡益)
野村証券など証券大手5社、SBI証券などネット5社計10社が2013年に源泉徴収した譲渡益課税額を集計した結果、納税額合計で5000億円だった。税率が10%(国税7%、住民税3%)であることから、個人投資家が2013年に株式や投資信託の売却で得た利益(キャピタルゲイン)は5兆円とみられ、昨年の約12倍と推定される。松井証券の例では、201億円納税し、これを取引口座数で割った顧客1人当たりの平均売却益は約140万円になるという。(日経) こうした数字をみるとその何割かは間違いなく消費、それも高額消費に回ったであろう。ただ株価上昇はこれまでの様には続かないから14年では縮小する。大きくみれば一過性である。なお14年から譲渡益税率は、20%(国税15%、住民税5%)に戻される。

2014.2.25追加(株主配当、自社株買い)
企業業績の拡大を背景に、株主配当を積み増す上場企業が増えているという(電力を除く電力会社2273社の集計)。2014年3月期の株主配当は6兆8800億円、自社株買いも合わせた株主配分では8兆円規模に。
配当総額は金融危機後の10年3月期に4兆6400億円まで減っていたが徐々に回復し今期は過去最高に。08年のリーマンショック以降、企業は現金を積み増し3月期決算企業で昨年末70兆円規模になっていた。配当も結構だが長期的展望に立てば「成長投資」が望まれる。(日経)

2014.2.26(海外投資)
パナソニックが米シリコンバレーに拠点を置くテスラ・モーターズと共同で、米国に電気自動車向け電池工場を建設することで最終調整に入った。総投資額は1000億円を超えるとみられている。(日経)
大構造改革を行っているパナソニックが積極的にこうした海外投資に向かっているところをみると、経営者からみてもはや国内にはビジネスチャンスがないということだ。わが国は貿易立国から投資立国で生きていかざるを得なくなっているのかもしれない。もしそうだとするならば円安は輸出企業に利益をもたらしたものの中長期的には輸出競争力の強化には結び付かず財の持ち腐れになる可能性もある。

2014.2.28(1月分鉱工業生産指数)
経産省は28日、1月分鉱工業生産指数(2010年100)を発表した。
生産が104.1で前月比4.0%増、出荷が105.0で5.1%増、在庫が104.6で0.9%減。
一方、生産の対前月比予測では2月+1.3%、3月-3.2%で消費増税を前にした乗用車などの駆け込み需要に対応したもの。長期的予測はここからは分からない。ただ電気機械工業での在庫増(前月比6.6%増)が気になる。 引用:経産省ホームページ(鉱工業生産指数)

2014.3.2(海外生産比率)
内閣府がまとめた2013年度の企業行動に関するアンケート調査。
日本メーカーの生産額に占める海外比率は12年度実績で20.6%(前年度から3.4ポイント増)で、1987年の調査開始以降最大。東証と名証の上場企業を対象に1月調査した製造業のうち海外生産をしている会社の割合は12年度に69.8%(前年度から2.1ポイント増)でこれも最高。13年度は70.7%を越える見込み。
生産拠点を海外に置く理由は「現地生産やその周辺の需要が旺盛」50.8%とトップ、2位は「労働コストが安い」19.1%、3位が「現地のニーズに対応しやすい」14.4%だった(以上日経)。
円安は、特に円高円安前後で比較すれば、円換算での売上高増をもたらし、またB/Sを大幅に改善したが、これからはその効果は小さくなる。製造業の現地生産化はその理由からしても止まる気配はなさそうだ。輸出品目をがらっと変える位の産業政策で動かない限り輸出の増は見込めない。新しい産業の育成が依然として課題である。アジアにおける中間層の増に対して何を訴求していくのかが重要になるが、わが国ででてくる提案は、技術があるから何とかなるといった安易な内容、机上で考えた程度の内容のものが多く気になる。現地の潜在ニーズを踏まえない限り突破口は開けてこないということを、電機産業の敗退で良く知ったはずだ。今は規模が小さくても良質な芽を見つけることが大切だ。

2014.3.3(法人企業統計)
財務省から3日、平成25年10~12月期法人企業統計調査結果が発表された。
資本金1000万円以上の1052千社(金融業、保険業を除く)の調査結果は次の通り。(前年同期比%)
【売上高】全産業333兆円(+3.8%)、製造業101兆円(+4.7%)、非製造業232兆円(+3.4%)
【経常利益】全産業16.2兆円(+26.6%)、製造業6.6兆円(+49.9%)、非製造業9.6兆円(+14.4%)
【設備投資】全産業9.4兆円(+4.0%)、製造業3.1兆円(+0.7%)、非製造業6.4兆円(+5.7%)
全体としてみると対前年比増収増益。設備投資をみると非製造業の増に対して製造業は増加に転じたものの低いレベル。このことは輸出の増、貿易収支の改善が望めそうもないことを示唆し、社会全体として消費社会に向かっているように思える。大きな変化への予兆に思えてならない。
数字引用:財務省(財務総合政策研究所)ホームページ(法人企業統計)

2014.3.4(海外子会社からの配当)
13年に(国内に親会社がある)海外子会社が得た利益は5.3兆円、内現地から親会社に戻した額は3.5兆円(正確には3兆5200億円で対前年比68%増、利益に対しては66%で昨年は50%だった)、再び現地で使うための内部留保は1.8兆円だった。上場企業の14年3月期の配当額前期比15%増の約6.9兆円の見込み(以上日経)。海外生産、国内での研究・開発の役割分担が整っていくのであれば結構なこと。

2014.3.11
本ブログの続きは、『日本の経済』 で続けます。
by bonjinan | 2013-11-23 13:24 | 政治・経済

心のありか

心、気持ちはどこにあるのだろうか。かつては心臓にあると思われ、最近では概ね頭のどこかにあると考えられている。しかし頭のどこにありまたどのように保管されているのかについてはまだ確かめられてはいない。確かめられないということはそう思っているに過ぎないのかも知れない。しかし日常生活でよく使う。心ない観光客が・・・、(贈り物をする際)気持ちだけですが・・・など。心ない観光客がといえば、観光客の体のどこにも無いということで、逆に心ある人には頭のどこかにあることになるのだが、知りもしない他人の頭の中までなぜ分かるのか。気持ちだけですがといえば、贈り物というお盆に乗って、あるいは贈り物に形を変えて移動していくもののようにも思える。この2例の共通項を考えてみるとどういうことになるのか。どうやら心とか気持ちは体のどこかにあるのではなく、他人との関係の中にあるように思えてくる。しかも相手を知っていようといまいと、相手と何らかの関係さえあれば相手との関係の中にあるということになる。最近、多くの人が四六時中、携帯電話、スマホを通して相手と関係を持とうとしている。それほどまでして関係をつくろう、あるいは関係を保とうとしているのだろうか。先の論法で考えれば、そうしなければ自分から心や気持ちまでも消えてしまうのではないかと、恐怖を感じているからかも知れない。高度成長期には他人とは違う自己の確立こそ素晴らしいこと、言い方を変えれば、心や気持ちは相手との関係の中にあるというのではなく、自分と心や気持ちが一体としてあることに充実感を感じていた。その証拠に心技体ということばが流行っていた。三者バランス良くという意味で使われるのだが心は体の中にあるとの語感である。今は停滞の時代である。心、気持ちのありかが相手との関係の中に戻っているのだとすれば、今の世相こそ人間本来の姿に戻ろうとしていることの表れかも知れない。時代とともに心、気持ちのありかは微妙に動いているのかも知れない。
※先日、哲学者・内山節さんの講義「いのちとは何か」を受けた。内山さんの考える「いのち」を「心、気持ち」に置き換えて考え書いたもの。「心、気持ち」を「いのち」にまた戻しても内山さんのお考えと大筋合っていると思うが、違っているかも知れない。
補足
人間:「じんかん」とも読む。古くは人の住む世界。世の中の意味で使われていた(脚注)。人そのものの意味が加わったのは江戸時代以降だった。人と人との関係なくしては人が人らしくなくなり、そんな人ばかりでは世の中が成り立たないと認識されてのことだろう。なお世の中の意にこだわる人は「じんかん」と読むようだ。
「再び人間に帰らざるも理(ことわり)とこそおぼえけれ」(平家・二・剣)
再び人間界に戻らないのも当然のことと思われた。(古語辞典)
参考、2017.4
市民講座で京大・松沢哲郎先生のお話を聞く機会があった。どのようなお話の流れの中であったか定かではないが、先生は「心は脳の働き、脳無くして心なし」と極めて明快に話された。脳の働きとしての想像力の世界として考えれば当たり前といえば当たり前のことだ。
参考、2017.11.12
日経新聞にフィンランド語の”hajurako”(ハユラコ)という言葉が紹介されていた。物理的に適切な人と人との距離を意味するという。フィンランド人はシャイで群れることを好まないという。バス停で1mくらいの感覚を開けて並ぶ動画が話題になったが決して誇張ではないと紹介されていた。
by bonjinan | 2013-11-23 12:31 | 文化・歴史

秋の三溪園

晴天に恵まれた秋の日の三溪園を歩いてきました。
木々の緑がしだいに色づいてきています。秋深まるといった感じの園内を散策できました。
また園内では菊花展(~11月23日)が開かれており、見事な大菊、懸崖、古典菊など楽しめました。
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    内苑、臨春閣を望む風景
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    黄葉してきた銀杏
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    外苑、横笛庵付近の風景。
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    菊花展にあった菊、カルメンとか。
    情熱的な赤が映えていました。
    
    
    参考:三溪園ホームページ

補足:横笛庵にまつわる話
建築年は1908年、奈良・法華寺からの移築とされるが詳細は不明。
横笛は、高倉天皇の中宮・建礼門院に仕え、平清盛の従者である斉藤時頼(後の滝口入道)と悲恋に終わる女性です。横笛が時頼から寄せられた千束の恋文でつくった己の像「縁結びの像」があったが第二次大戦中に失われたという。(三溪園パンフレッドより)
京都・滝口寺の入口には悲恋を伝える「山深み思い入りぬる紫の戸のまことの道に我を導け」の歌碑があるという。こんな話しを思い浮かべながら横笛庵付近の景色を眺めていると、京都嵯峨野にいるような気分にもなる。
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    横笛庵。11月23日~12月15日には内部が公開される。


by bonjinan | 2013-11-17 18:10 | 旅、散歩

スターライトガーデン2013

東京ミッドタウンのクリスマス・イルミネーション”スターライトガーデン”が始まった。
今年のテーマは”宇宙の広がり”とか。
もうクリスマスの時期になってきた。
期間:11月14日~12月25日、時間:17:00~23:00
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芝生広場に広がるスターライトガーデン。
約28万個のLEDが点滅しているという。
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シャンパン・イルミネーション。
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始まった”Marche de Noel”(クリスマス市)

詳細:東京ミッドタウンホームページ
by bonjinan | 2013-11-14 22:39 | 旅、散歩

紅葉@アプトの道 sanpo

  信越本線の廃止路線が遊歩道となった「アプトの道(熊ノ平~横川間)」を歩いてきました。
  碓氷峠越えの歴史的鉄道遺跡と紅葉を楽しめる面白い散策路でした。
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  碓氷第三橋梁(通称、めがね橋)。
  1892年に完成した日本最大の煉瓦づくりアーチ橋(長さ91m、高さ31m)。
  アプトの道(約6km)にはめがね橋を含めて3つの橋と10のトンネルがあり、めがね橋は
  最大の橋。日本初のアプト式鉄道を支えた。なおアプト式鉄道とは、急こう配を昇り降り
  するための山岳鉄道方式の一つで機関車の歯車と噛み合わせるため、2本のレールの間に
  3本目の歯型のレールが敷設されていた。
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  トンネルを抜けては紅葉を楽しみ、また次のトンネルを抜けると違った景色と紅葉が楽しめる。
  景色を楽しみながら歩いたので急こう配とは感じないのですが、横川駅~軽井沢駅間11.2Km、
  標高差552mだから平均して100m当り4.9mの差。横からみたとすればかなりの角度のはず。 
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  眼下に見るつづら折りの旧国道18号

  参考:安中市観光協会ホームページ


 
    
by bonjinan | 2013-11-11 10:08 | 旅、散歩

危機からの脱出

塩野七生さんの短編集『日本人へ 危機からの脱出篇』文春新書(2013)を読む。
ローマ人の物語』で有名な著者。かつて司馬遼太郎が塩野の作品を「歴史研究でもなく歴史小説でもない。その中間を行こうとしている。」(若者たちへより)と評したようだ。研究者の書いた歴史書は事実に忠実であろうとするために、やたらと注釈が多く私のような素人には読みにくく、教科書では反対に種々ある見かたの最大公約数となるために時代背景までは読み取れない。一方、歴史小説は人間模様を生き生きと描くために創作部分も加わるから、どこまでが事実でどこが創作部分かは分からない。塩野の書は、史実に基づきながら、登場人物を間近に見、その場の空気すら感じさせる不思議な物語になっている。多分、史実を消化し、今その場に生身の自分がいる感覚で、自分の言葉で書いているからだろう。前置きが長くなった。本書は最近の時事問題を題材にしたエッセイだが、歴史書同様に斜に構えた見方ではなく当事者意識が感じられる意見となっている。印象に残るところを書き留めておきたい。
「勝ちつづけながらも、一方では譲りつづたのである。ローマが主導して成りたった国際秩序でもある「パクス・ロマーナ」とは、この哲学の成果であった。」(世界中が「中世」より)。
現在の覇権国家アメリカは、世界に自由と民主主義を求めてきた一方、大きな市場を開放してきた。アメリカの衰退とともに台頭しつつある次なる覇権国家は世界に何を提供しようとしているのだろうか。「トライアヌス帝は、あることに気づく。帝国の領土は最大になったが、その帝国にとっては本国にあたるイタリア半島が、「空洞化」していることに。・・・これではマネーは、どうしたって属州に流れてしまう。それによる投資の減少は、雇用の減少につながる。・・・毎年の収益の三割は、絶対に本国に投資すること。・・・だが付加価値が高いから単価も高くなる物産の生産になってあらわれた。・・・パクス・ロマーナのおかげで属州でも経済力が向上していたから、高価でも需要があるように変っていたのである。」(善政の例より)
よくアジアの成長を取り込むと叫ばれている。どういうことなのか良く良く吟味すべしということだ。「ヨーロッパ人は少なくとも、過去の戦争は自分たちにも責任があった、とは思っている。だがアジア人は戦争を、旧帝国主義のせいだと信じて疑わない。自分の過去に対して疑いをもたない人間は、不都合なことがあると、それを他人のせいにする。他者に責任を転嫁する生き方しか知らないできた人に、新しい一歩は絶対に踏み出せない。・・・アジアでの連帯は、経済上のことに留めておいた方が無難だと思っている。」(EUって何?より) 私もそんな気がしている。お互い様感覚と相互依存が確認されないと本当の連帯は難しい。結局、やれるところからやるしかないということだ。
追加2013.11.24
「偽善者とは自分に課す基準と他人に課す基準が違う人のことだ」ノーム・チョムスキー(Noam Chomsky)『知の逆転』NHK出版新書(2013.7 13刷)
by bonjinan | 2013-11-09 22:27 | 読書

サザンクロス、ローズマリー

   初冬を想わせるような寒い日が続く。
   花壇の花も寒そうだ。
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   サザンクロス:ミカン科
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   ローズマリー:シソ科
by bonjinan | 2013-11-09 17:16 | 季節の花

深まりゆく秋@山下公園

窓越しにみる横浜山下公園。
小雨が振り、少し肌寒い。これから秋はどんどん深まっていく。
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もう少しすると紅葉の並木道になるのだろう。 FM ホテル・ニューグランド
参考:2011.11.24ブログ(日本大通りの黄葉)
by bonjinan | 2013-11-04 19:41 | 旅、散歩

鴨の習性?

  ほぼ等間隔で並んで休憩する鴨たち。
  集団で行動するものの、付かず離れず。
  鴨の世界でも気持ちよく過ごすための生活の知恵になっているのかも知れない。
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   @宝来公園(大田区)

  補足:鴨っぷる
  京都鴨川の土手に等間隔で並びデートすることをいうようだ。
  もちろん鴨川だから鴨だが、鴨の習性を真似たと言ってもおかしくなさそうだ。
by bonjinan | 2013-11-02 13:14 | 生活