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メマツヨイグサ

   お盆が過ぎ秋の気配が感じられるこのごろ。
   ひさしぶりに歩く公園の片隅にメマツヨイグサ(雌待宵草)の花が咲いていた。
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   メマツヨイグサ:アカバナ科、宵を待つように咲いた花が早朝まで開いている。
   明治後期に渡来した北米原産の帰化植物。 
   黒い実をつけた草は、ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡):ヤマゴボウ科
   別名、アメリカヤマゴボウ。食用の牛蒡(キク科)と違って全体に有毒物質が含まれる。
by bonjinan | 2013-08-26 12:02 | 季節の花

薄熙来裁判

今、収賄などの罪に問われた中国、重慶市の元トップ、薄熙来被告の初公判が開かれ、中国国内のみならず世界の注目を浴びている。共産党一党独裁体制の行く末、民主化を占う裁判だからだ。なぜ公開裁判になったのか。もともとは薄被告も罪を認めていたため、習近平国家主席の掲げる官僚と共産党員の腐敗撲滅への厳しい姿勢を示す絶好の機会となり、開かれた国家への変革をアピールするためだったと言われている。しかしながら被告が罪状の多くを否認したことから、政治的な路線対立を改めて浮彫にする場となったようだ。振り返れば、鄧小平が敷いた改革・解放路線(1978年以降、南巡講和(1992年)、IMF8条国移行(1996年)、WTO加盟(2001年)・・・)が予想以上の経済的成功をおさめたが、その後の主導者、江沢民、胡錦濤は高度経済成長に伴う歪を正そうとしたものの実質的に断念してしまった。直近では胡錦濤が科学的発展観、和諧社会の建設を打ち出したが、鄧小平の先富論を修正するに至らず官僚資本主義に流されていると言われている。貧富の差を表すジニ係数をみると社会騒乱が起きる警戒ラインと言われる0.4を超えていること、労働分配率が徐々に低下してきていること、その労働分配率も改革・解放路線の進んだ沿海部で低下していることなどの現実などを考えると、ますます格差が拡大しかつ固定化しているように思われる。習近平主席の掲げる腐敗撲滅は分かりやすい動きとして理解できるが、社会構造を変革していく政策と連動しているのかどうかはっきりしていない。弱者救済を強く打ち出した薄熙来の取り組みは、強権政治という問題を抱えてはいたが課題解決の軸の一つであったことは間違いがない。薄熙来裁判は中国国内問題であり、我われにはどうすることもできないのだが、願わくば、この裁判において、政治路線議論もさることながら、人治国家から法治国家への強い方向性を見たいものだ。

補足2013.9.22YAHOOニュース
中国山東省済南市地裁は、薄熙来被告に対して無期懲役を言い渡した。罪状は収賄、横領、職権乱用。

追加2013.10.25YAHOOニュース
薄熙来被告に対する上訴審が25日午前に開かれ、1審判決通りの「無期懲役」の判決が出された。
中国は2審制のため本審にて結審となった。

追加2013.11.6産經配信25YAHOOニュース
10月28日の天安門前でウイグル族と言われている3人が車両で突入し炎上したのに続き、11月6日早朝、
中国北部の山西省太原市中心部にある中国共産党山西省委員会の庁舎付近で、連続爆発が起きた。
by bonjinan | 2013-08-25 11:37 | 政治・経済

島根県などで大雨

島根県などで再び大雨、局地的に1時間80mmとの予報も出されている。
ここ数年、局地的豪雨が目立ち、地球温暖化とも絡み気になるところだ。
気象庁によれば日本海における2012年までのおよそ100年間にわたる海域平均海面水温(年平均)は、日本海中部(+1.72℃/100年)、日本海南部(+1.26℃/100年)で上昇しているという。日本海の湿った暖かい空気が流れ込み被害を大きくしているようだ。
(気象庁発表温暖化データ)
日本の気温の上昇率(+1.15℃/100年)と上記温度上昇はほぼ同じ。
世界全体、北太平洋全体で平均した海面水温の上昇率(それぞれ+0.51℃/100年、+0.45℃/100年)に比べると日本海の水温上昇は概ね2~3倍。その原因についてはよく分かっていないが、ユーラシア大陸側の中国東北部での年平均温度の上昇率(約2℃/100年)が影響していると考えられている。
以上引用:気象庁ホームページ「海洋の健康診断表」
補足
最近、函館に水揚げされるイカが死ぬことがあるという。上記気象庁によると、日本海北東部の海水温は長期レンジでは顕著な上昇傾向がみられないとしているが、今年の夏の函館海域の水温は平年比+3℃の26~27℃。イカは23℃を超えると死ぬことがあることから海水温上昇の影響とされている。
by bonjinan | 2013-08-25 07:51 | できごと

ドイツの暮らし

ユーロ圏で今、もっとも存在感のあるドイツとはどんな国なのか。
川口マーン恵美『住んでみたドイツ、8勝2敗で日本の勝ち』講談社+α新書(2013.8)を読んでみた。
普通のドイツ人はどんな生活をし何を考えているのか紹介してくれている。「日本の尖閣問題、ドイツのアルザス地方」、「日本のフクシマ、ドイツの脱原発」、「休暇がストレスのドイツ人、有給を取らない日本人」、「不便を愛するドイツ、サービス大国の日本」、「EUのドイツはアジアの日本の反面教師」などのタイトルで書かれている。外国を知ることは日本を知ることであり、見直すべきこと守るべきことを知ることでもある。興味深く読めた。著者は最後に、EUの中のドイツとTPPに参加した日本を対比し、国情、国民性の異なる国家間の経済統合の難しさを指摘し危惧している。これも比較対照として参考になる。
参考:2013.2.5ブログ(ドイツの製造業)

追加:13.8.26日経夕刊
ドイツ交通網混乱、「ドイツで公共交通網への信頼低下が問題になっている。鉄道ではバカンス中の職員の穴埋めができず、列車の遅延・運休が相次いだ。・・・休暇取得に寛容なドイツ社会でも批判が噴出。・・・」

追加
西ドイツ大統領、ヴァイゼッカーが1985年5月8日、国会で行った演説「問題は過去を克服することではありません。・・・非人間的な行為を心に刻もうとしない者は結局のところ現在にも盲目になります。」がよく引用される。気になって読み直してみた。川口氏はこの件について直接は触れていないが、ドイツが領土奪還を諦めた理由として、「第二次大戦後、ドイツは、固有の領土として信じていたシュレージェン地方や東プロイセンを失う。前者はそれ以来ポーランド領に、そして、後者は半分がポーランド領、もう半分がロシア領になった。・・・ドイツは長い間、この国境を認めなかった。ここはヒトラーが他国から奪ったものではない。12世紀ごろ、ドイツ騎士団が入って以来、ドイツ化が進み、日本人にとって四国が日本であるのと同じくらいに、確かなドイツ領であった。」と書いている。ヴァイゼッカーの演説はヒトラーの非人間性を糾弾するものだが、それと引き換えに多くのものを失った無念さ、言うに言われぬ賠償問題など複雑な心境が背景にあると考えるのが正しいであろう。ドイツに長年暮らした筆者の知人に言わせると、日本人はドイツ人を美化しすぎているという。ヒトラーを支持したのもドイツ人であり、また批判しているのもドイツ人である。それぞれの地域の歴史、文化が色濃く残るヨーロッパではそれぞれを容認し割り切って生きることがむしろ生活の知恵になっているのだと。この見方が大勢かどうかは分からないが問題を厄介にすることで得られるものは何もないことを共通認識として持っているとは誰もが言う。戦争についてはヒットラーが悪かったのだと。そういえば存在感を増しているメルケル首相の政策のこと。政治リーダーを理念型、現実主義型で分けるとすると、メルケル首相は現実的判断で動いている。それが国益に照らして的確であるために支持をえているのだろう。

2015.3.6 EU優等生の光と影
今絶好調のドイツ実際はどうなのだろうか。『週刊東洋経済』3/7版より
2014年輸出額:1045億ユーロ(約14兆円、前年比+3.4%)、貿易収支:199億ユーロ(約2.5兆円、同+3.4%)、貿易黒字はOECD加盟国中最大。失業率:4.8%(12月)、ほぼ完全雇用。なぜ「欧州の病人」とまで言われ失業が蔓延したドイツが復活したのか。東洋経済によると、前シュレーダー首相が03年に実施した「アゲンダ2010」の名のもとに戦後最大の社会保障制度、雇用市場の改革を実施した結果によるとする。2000年を100とした2010年の労働コストをみると、ユーロ圏全体が120であるのに対してドイツは106、賃金上昇を抑えていたことが分る。問題はないのか。2015年国勢調査によると、5人に1人が貧困と訴えているという。貧困率の出し方は国により定義が異なるがEU全体としては24.5%というから僅かに低い程度。絶好調のイメージとは合わない。ドイツの富の分配状況はEU内で最も不平等だとの意見を紹介している。地域別にみると、活況のミュンヘンでは10%程度でもっとも低く、ライプチヒでは25%など地域差もかなりあるようだ。こうした病人からの回復経過、所得格差のあることを知ればギリシャにおける反緊縮財政政権誕生への不満、反ユーロ政党(AfD)の台頭など何となく分ったような気になる。

2015.3.6 メルケル首相来日
メルケル首相の来日(9日~)は08年7月の北海道洞爺湖サミット以来の約7年ぶり。中国訪問の7回と比べると極めて少ない。日独間には特に話すべき案件がなかったかのようでもある。中国訪問は経済関連での訪問が多くいかにも実務的な印象を受ける。今回の共同声明が注目される。

2015.3.9 メルケル首相来日講演
メルケル首相は9日、浜離宮朝日ホールで来日講演した。東アジアで日中韓など近隣諸国の緊張が続いている問題を巡り「大切なのは平和的な解決策を見出そうとする試みだ」とのべ関係国に緊張緩和に向けた取り組みを促した。また質疑応答で、ドイツが欧州で和解を進められたのは「ドイツが過去ときちんと向き合ったからだ。隣国(フランス)の寛容さもあった」と述べた。東アジアでも「あらゆる努力を惜しまず、平和的な努力をする必要がある」と語った。(朝日新聞digital) 共同記者会見では「過去を総括することが和解の前提になる」と述べ、近隣諸国への対応で日本に不満を滲ませた。(日経)

2015.3.11 メルケル首相発言
メルケル首相は10日、産業界などの女性代表を都内ホテルに招き朝食会を開き女性が活躍できる社会づくりについて意見交換した。その中から「企業などで一定数の女性幹部を促すための数値目標やクオータ制(割当制)の必要性を強調した」。ドイツでは連邦議会(下院)が大企業約1000社の監査役会に占める割合を30%以上にすることを義務付ける法案を6日可決したばかり。また理科系の女子が日本で少ないことを問題点として挙げた。(日経)
(補足)ドイツの監査役会
ドイツの監査役会は日本の監査役会とはかなり異なる。業務執行機関である取締役会が企業を代表し経営業務を執行していることでは日米と変りはないが、企業の最高統治機関は監査役会であるという点において日米とはかなり違う。また監査役会には株主、経営者だけでなく、企業の所有権をもっていない労働者、労働組合など利害関係者(ステークホルダー)全員が参加する共同決定制度となっている。ROEなど株主利益を最重要視する米国型、これをお手本とする日本型コーポレートガバナンスと違うということだ。 

2015.4.8 ギリシャの賠償請求
ギリシャがナチス.ドイツによる第2次世界大戦中の占領で同国が受けた損害として、ドイツに2787億ユーロ(約36兆円)の賠償金支払いを求めた。ギリシャの債務乗り切りへの時間稼ぎとみられているが、ドイツのガブリエル経財相は「ばかげている」と取り合わない姿勢を示した。ドイツは1960年に1億1500万ドイツマルクの支払いを行いギリシャへの義務を果たしたと繰り替し主張した。(ロイター)
そもそもEU発足はこれまでの恩讐を超えて、国民国家の枠組みを超えて大同団結すべきだと認識し発足したのではなかったのか。もし不都合があれば歴史を巻き戻して議論しなければならないとすると共同体的議論は所詮無駄だとなる。経済交流も無意味だとなる。
(補足)2015.7.23ブログ記事「ギリシャ危機その後、エマニュエル・トッドの見方」

2015.10.5 ドイツの強さと弱さ
私たちはドイツ人のイメージを合理主義者と捉える。しかし良く良く考えてみると合理的考え方とは常識的考え方にも似てそれが普遍的か、言い換えればどこでも誰にでも通じる考え方なのかと問われれば自信がなくなってくる。エマニュエル・トッドはドイツ文化には、日本もそうだが直系家族(長男を跡継ぎにし、長男の家族を両親と同居させ、他の兄弟姉妹を長男の下位に位置づける農村の家族システム)という形態の影響が残るという。権威の構造に家族的・家父長的性格がみられるという。そう言われれば特定のニッチに対して品質とテクノロジーで決定的な強みを発揮していること、VWの確信犯的法令違反も何となく理解できる。またトッドは言う。日本とドイツの違いはその性格において日本は他人に迷惑を掛けないがあるがドイツはむき出しの素直さがあるという。
参考:エマニュエル・トッド『ドイツ帝国が世界を破滅させる』文春文庫(2015.6)

2016.3.14 独、反難民政党が躍進
ドイツで13日、州議選が実施された。
反難民を訴える民族主義政党「ドイツのための選択肢」が躍進する一方、寛容な難民政策を掲げたメルケル首相が率いる保守系の「キリスト教民主同盟(CDU)」が退潮した。人種差別の激しい旧東独ザクセン・アンハルト州で24.2%に達し州議会の第2党に躍り出た。旧西独2州でも10%台となった。但しいづれも与党入りする公算はないという。(日経)
近年、急速なグローバリゼーションの進展の反動から、ドイツのみならず米大統領選でも足元の自治を再確認したいという動き、発言が続いている。注意すべき動きだ。
by bonjinan | 2013-08-24 16:56 | 読書

プルーン

   実りの秋が近づいてきました。
   写真はミネラル、ビタミン、抗酸化物質が豊富と言われるプルーン。
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   プルーン(Prune):セイヨウスモモの総称でバラ科の植物 @長野県山ノ内町夜間瀬
by bonjinan | 2013-08-20 16:55 | 季節の花

北信濃の風景

   清涼な空気が流れる北信濃の高原を歩いた。
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   眼下に広がる志賀高原の玄関口、山ノ内の風景
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   アラゲハンゴンソウ(粗毛反魂草):キク科オオハンゴウソウ属(ルドベキア属)
    別名、属名からルドベキア、あるいはオオハンゴンソウ
   北アメリカ原産の帰化植物。繁殖力が強くあちこちの草原でみられる。
by bonjinan | 2013-08-17 10:29 | 旅、散歩

朝顔

   夏のさわやかな早朝。
   朝顔がしっかり開き元気を発散している。
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   アサガオ:ヒルガオ科
    
by bonjinan | 2013-08-17 08:16 | 季節の花

日本人の満足度

内閣府は10日、「国民生活に関する世論調査」を公表した。
(6月6日~23日、20歳以上の男女1万人を対象に実施し6075人からの回答)
その概要
①生活全体についての満足感:満足71%(昨年比3.7ポイント増)、不満27.6%(同4.4ポイント減)
②生活の各面での満足感:収入・所得の満足47.9%(同3.7増)、96年以来の高水準。不満は49.8%(同4.5減)、16年ぶり5割を下回った。満足と不満が拮抗する水準。
内閣府は「国民の生活への意識が緩やかだが改善していると分析している」。
以上、引用:8月11日、日経新聞
約7割の人が一応満足とのことで大いに結構なことだ。ただ同様の調査の国際比較では日本は中位の位置にある。階級的対立を乗り越え平等指向の高福祉高負担制度とした北欧諸国が最上位にあるが、自立を重んじ自己責任に帰する米国も日本よりは上位である。米国がなぜという疑問があるが、成功した人に嫉妬しない、失敗しても才覚と努力次第では再起のチャンスがあると感じられる風土が満足度を高めていると説明されている。定常経済状態を保つのが精一杯と思われる昨今、現状に満足する、或いはどんどん内向き指向になっていることの結果かも知れない。もしそうだとするならば長い目でみてわが国は衰退に向かっていることとなる。
参考:橘木俊詔『幸せの経済学』岩波現代全書(2013.6)

追加2013.10.31日経電子版
米ギャラップ社が10月8日、世界の被雇用者の満足度をについて調査した結果(189カ国、2300万人)を発表した。その概要。世界全体では、意欲があり積極的に仕事に取り組む(engaged)は僅か13%、意欲がない、気持ちが仕事から離れている(not engaged)が約63%、意欲を持とうとしない、仕事を嫌っている(actively disengaged)が24%との結果。世界的にみると極端な差がないとしているものの東アジア地域は、意欲ある従業員の割合が最低で6%だという。中国では、仕事で幸せだと感じる従業員は6%、気持ちが仕事から離れているが約68%、ひどく不幸が26%。問題の日本も困ったことにほぼ同じで、幸せが7%、意欲が無い69%、仕事が嫌いが24%とのこと。
世界的にみれば、雇用不足でいわゆる労働市場は買手市場になっているのだが、こうした数字をみると、経営者は魅力ある仕事の環境を意識して創り出さないと、結局は生産性の低い会社になると心得るべしとなる。数値引用:2013.10.31日経電子版
by bonjinan | 2013-08-11 20:05 | 政治・経済

社会と宗教のつながり

橋爪大三郎『世界は宗教で動いている』光文社新書(2013.6)を読んだ。宗教は、異文化を理解する上で、また人々の思考方法の深層部分を理解する上でとても大事であろうことは容易に想像できる。しかし具体的に例をあげてと言われてもとても答えられない。本書はそんな問いに答えてくれる。しかもキリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、儒教、仏教、神道などを網羅的に採りあげてくれているので、グローバルに活動しなければならないビジネスマンの教養書としてはとても良いかも知れない。もちろん超鳥瞰的に語られたものなので、本書を読んだからといって、宗教のすべてを知ったとはならないが、理解を深める起点とはなる。ウォール街の”強欲”をどう考えるか、イスラム教は平和のための宗教、神道とはどのような考え方か(靖国神社の問題とは)など、興味あるテーマで書かれている。
補足1
世界にはビジネス、儲ける事、自他を比較し自らの優性を説くことを善しとしない宗教観の人はたくさんいる。
むしろ日本でいうところの企業戦士は嫌われることが多い。
補足2
宗教ということばが使われ出したのは、Religionの訳語が必要になった幕末期だった。religionはラテン語のreligioから派生したもので神と人を結び付けるものとの意味を含む。西洋の言葉だけに語源的にも一神教の世界によく合う。ではわが国に宗教という言葉が導入、普及されるまではどんな言葉が使われていたのだろうか。日本は基本的に多神教の世界であり、神の対象は穢れなき自然、自我なき諸物であった。もっとも適切な言葉は「祈り」だという。人間が亡くなると神、仏になるのは自然にもどるというという意味合いからだった。
補足3
改めて宗教とは?
『広辞苑』によれば「神または何らかの超越的絶対者あるいは卑俗なものから分離され禁忌された神聖なものに関する信仰、行事。またそれらの連関的体系。帰依者は精神的共同社会を営む。アニミズム、自然崇拝、トーテミズムなど原始的宗教、特定の民族が信仰する民族宗教すなわち仏教、キリスト教、イスラム教など多種多様」とある。先日、ある宗教学者と話したとき、宗教が起こった始まりと背景は?などと馬鹿な質問をしてしまった。結論から言えばはっきりしたことは分かっていないという。それもそうだ。宗教をどう定義するかによって違ってしまうからだ。人が死を意識した時からその原型ができたのではと仰る。
先ずはおおよそ50万~30万年前に現われた旧人類ネアンデルタール人のこと。イラクの北シャニダール洞窟で史上初の葬式跡が発見され、骨の周りから花粉が採取された。これを根拠に死者を埋葬する時に献花されたと解釈され(異論もあるが)、これが史上初の原始的宗教の始まりだと言われる。その次のマイルストーンとなるのはやはり文章として残された『旧約聖書』だろう。メソポタミア文明、エジプト文明とも離れた弱小民族が捕囚の体験を踏まえて生きるための規範としたものながら(生きるという概念は死を意識してこそ成り立つ概念)、そこには民族宗教を越えた普遍性があるからであろう、後にキリスト教、イスラム教の原点につながったからだ。
by bonjinan | 2013-08-08 20:09 | 読書

次元の異なる金融緩和

日銀による市場への資金供給量(マネタリーベース:現金通貨+日銀当座預金)が過去最大を更新した。日銀の2日発表によると、4月末残高:155兆円(3月末比9兆2000億円増、前年同月比26%増)内、4月末当座預金残高:66兆円(3月末比14%増、前年同月比82%増)日本銀行券(札)の発行高:84兆円(前年同月比3%増)、貨幣(硬貨)流通高:4.5兆円(同1%増)なお日銀の緩和目標は、13年末200兆円、14年末270兆円。
以上、5.2日経夕刊より。
米国の景気回復に習い金融緩和を実施しているが、果たして金融機関からの貸出が増えるのだろうか。今の段階では当座預金残高が増えているだけのようだ。日本の企業を概観すると優良会社は潤沢な剰余金があるのに対して、構造改革を要する企業は資金不足になっている。金融機関にとってこれから伸びるであろう企業、産業に貸し出していくのか眼力が問われることになる。実体経済が動き出すまでは貸出はより慎重になるという側面もある。株式市場も踊り場に差し掛かったように見える。様子をみたい。
参考:日銀ホームページ”マネタリーベース(2013年4月)”
追加2013.08.08
日銀が8日発表した7月の貸出・預金動向(速報)によると、銀行(都銀、地銀、第二地銀)の貸出平均残高は前年同月比2.3%増、405兆5081億円。前月に比べ0.1ポント増。

追加2013.09.02(日経)
日銀が4月から実施した異次元金融緩和。最初の3か月の資金の動き。
6月末、日銀の国債保有額:148兆円、3月末から25兆円増
同、銀行の保有国債:143兆円、3月末から23兆円減
同、銀行の貸出残高:434兆円(前年同期比+2.9%)、3月末比2兆円減
6月の銀行貸出約定平均金利(新規分):0.856%、過去最低
6月末、銀行の日銀当座預金残高:76兆円、3月末から24兆円増
日銀による当座預金(必要額超過分)への付利:金利年0.1%、2年物国債と同程度
銀行の国債保有が当座預金に替っただけのようだ。
今の時点では金融緩和の数値的効果は出ていない。

追加2013.9.3(日経)
日銀が3日発表した8月の資金供給量(マネタリーベース、月中平均)
前年同月比42.0%増の172兆4437億円
日銀の当座預金残高(月中平均)は約2.3倍の84兆3254億円
by bonjinan | 2013-08-08 08:22 | 政治・経済