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<   2013年 06月 ( 11 )   > この月の画像一覧

中国経済

米FRBバーナンキ議長の量的緩和第3弾の縮小発言以来、世界の株式市場は乱高下している。加えて最近、中国の短期金融市場で銀行間金利翌日物が一時13%を記録し(現在5%台で高止まり)、新たな不安材料として浮上している。ここでは何かと分からないことが多い中国経済を整理してみた。中国経済をみる場合、まず注目しなければならないのはGDPの構成比率で固定資本形成が45%と圧倒的に大きいこと(個人消費は極めて低く約35%)、すなわち開発主導型で経済成長してきていることだ。固定資本形成とは建物などの不動産、社会インフラ整備、企業の設備投資などだが、これには地方政府が大いに関わっている。中国では地方政府間の成長競争が激しく、中央政府の政策に便乗し一気にプロジェクトを立ち上げるなどで地方政府の投資額は中央政府をはるかに超える(リーマンショック後、中央政府は景気対策として4兆元の公共投資を行ったがその多くは地方政府の投資であったし、全体として総額18兆元に上ったと言う人もある)。そこで問題になるのがこれら投資の原資だ。中央政府、地方政府とも予算を公表していないので子細は分らないが、地方政府の場合、土地払下げ収入、土地を担保とした銀行融資が大きいとされる。また最近、銀行の貸出規制から大手企業を経由したまた貸し、銀行から資産運用として発売される理財商品(債権をパッケージ化した金融商品)に便乗しての資金調達、いわゆる影の銀行(シャドーバンキング)を通しての資金調達が急速に拡大しているという。資金調達と投融資の舞台となるのが地方政府傘下の不動産開発会社など名称の投資プラットフォーム(融資平台)。冒頭に短期金利が一時13%と述べた。通常なら景気減速を恐れ中央銀行が政策金利を引き下げるのだが、シャドーバンキングの金利が極めて高い状態でも動いていること、利下げすると預金者の実質金利がマイナスになりかえって金融市場を混乱させるなどの理由からか、人民銀行は表向き金利引き下げに動いてはいない。いずれにしても、地方を中心とした開発投資依存体質が依然として強く、これを押えたい中央政府の意向があっての様子見だと言われている。理にかなってはいるが、そもそもなぜシャドーバンキングが膨らんでいるのか。金融危機を恐れての硬直的な金融システムにあるとされる。中国は銀行の収益を確実にしておくために、定期金利の上限を3.3%に、貸出金利の下限を4.2%に抑えていることによると言われている。消費者物価指数は3%超だから(賃金上昇率からすればこの数字も疑がしいが)、預金者の実質金利はゼロかマイナスとなるために、利回りが5%を越える理財商品にお金が回るという流れだ。問題は、開発投資→都市化→土地の値上がり→開発投資の循環が絶たれた途端に過剰投資のつけとしてのバブル崩壊が起こるということだ。ただここまでみてきたように銀行は確実に利益を享受しており、仮に問題が起こったとしても、ある程度の返済滞納には理財商品販売元で対応するだろうし、銀行、ノンバンクが債務保証をしているわけでもないので、その規模にもよるが責任が不明確なまま被害が分散(企業、及び理財商品購入者に)されるなどで、金融システム全体の崩壊に至る可能性は低いと思われる。更にはもし不良債権が大きな社会的混乱になるとなれば100兆元を超える人民元預金残高、さらには中央政府の3兆4400億ドルに上る外貨準備が動くだろう。ただ言えることは成長至上主義のもたらした過剰投資、財政の不健全化、汚職、格差の拡大、社会保障の未整備などのひずみをどこかで修正せざるをえないのであり、負の遺産を負いつつ景気は減速していくのではないか。低賃金をあてにした海外からの異常なまでの投資も正常な姿に戻っていくはず。この場合、資金は直接投資であり流入流出差は軽微でアジア金融危機のような大きな短資移動はありえない。大枠としては中国国内問題であり海外への影響は軽微であろう。 
参考:加藤弘之ほか『21世紀の中国、経済篇』朝日新聞社出版、日経新聞(6/19、27付記事)ほか

追加:
中国の銀行監督管理委員会によると、2013年3月末の理財商品残高は8兆2000億元(約130兆円)12年名目GDPの約16%、人民元預金残高67兆元の約12%相当。利回りは5~10%。(日経6/30)。民間調査によると、GDPの約4割強、約24兆元(約380兆円)との見方もある、(英HSBC)。
追加(13.7.16日経)
中国、4~6月期のGDPの伸び率、前年同期比7.5%、1~3月期は7.7%だった。1~6月の成長率7.6%のうち、3.4%分は消費、4.1%分は投資、外需は0.1%。1~3月の伸び率7.5%への外需寄与度は1.1%だった。同時に発表された6月の輸出は前年同月比-3.1%となっている。
追加(13.7.20)
中国、貸出金利の下限撤廃。預金金利3.3%(預金基準金利3%×上限1.1倍)、
貸出金利4.2%(貸出基準金利6%×下限0.7倍)。このうち貸出金利に対する下限倍率を撤廃するもの。預金金利の上限倍率、貸出金利基準もなくなるわけではないので影の銀行抑制効果は未知数。
追加(日経2013.8.30)
銀行業監督管理委員会(銀監会)によると、6月末の中国の銀行全体の理財商品の残高は9兆800億元。昨年末(7兆1000億元)と比べ28%増えた。地方政府の重要な資金源となっている以上、これからも大きな変化はないとみる。
追加(日経2013.11.13)
中国共産党の中央委員会第3回全体会議(3中全会)は12日、経済の持続的な安定成長に向け、市場の役割を重視する改革を進めるとの基本方針を決め閉幕した。その骨子:①資源の配分で市場に決定的な役割を与える。②国有企業を中心に、民営企業の成長も促す。③投資規制を緩和し自由貿易区設置を加速する。④治安対策を担う「国家安全委員会」を設立する。⑤2020年までに重要領域で成果を出す。(以上、日経2013.11.13付け)これをみている限り、成長至上主義から内需拡大へ、官から民へ、格差是正、環境問題などへの強いメーッセージはなく、今までと何が違うのかははっきりしない。
追加(日経2013.11.19夕刊)
中国商務省は19日、1~10月の世界から中国への直接投資額(実行ベース)を発表した。これによると前年同期比5.8%増(970億2600万ドル)、1~9月の伸び同6.2%増に比べ鈍化した。10月単月でみると前年同月比1.2%。2012年通年の前年比16%増に比べると大幅鈍化といえる。業種別では、サービス業が13.9%増であるのに対して製造業は5.3%減とのことで、世界経済の低迷、中国の人件費高騰に伴う製造業の他アジア諸国への移転などの影響が伺える。
追加(日経2013.12.31)
中国の審計署(日本の会計検査院に相当)が30日発表した地方財務残高他。
地方政府の直接・間接の債務残高(2013年6月末時点):17兆8909億元(約310兆円)、10年末では10兆7000億元だった(約7割増)。地方政府の債務全体のうち融資平台による債務が39%。
併せて発表された国の債務残高(同6月末時点):9兆8129億元。国債など政府が直接返済に責任を負う債務は9兆8129億元、政府が実質保証している分や政府による返済支援の可能性がある分を含めると12兆3841億元だった。以上、国と地方の直接・間接債務残高は全体で30兆2750億元、12年度末時点のGDP(名目)に対する比率は約58%。欧州などで財政の健全性の目安とされる60%以下ではある。

追加(日経2014.1.13)
習近平指導部は2020年までに、農村から地方都市へ約1億人の人口流入を促す方針。地方に点在する小規模都市を受け皿に住宅など生活基盤を整備し(投資需要25兆元、約425兆円)、サービス業などの内需拡大につなげる計画。併せて農村戸籍から都市戸籍への転換を進める。12年の都市住民の比率を表す都市化率では52.6%だが60%を目指すという。但し都市化率50%を越えた現在でも実際に都市戸籍をもつ人は35%で、その差約2億人は大都市への出稼ぎ、農民工。大都市は人口流入を押えているので当座仕事の少ない地方都市に吸収できるのかどうかは不透明だ。また財源も不透明だ。いづれにしても中国経済は開発主導の経済運営が続きそうだ。なお中国では各地方の中心となる都市を「城市」、人口数万人規模の町を「鎮」といい、「城鎮化」を目指すのだという。

追加2014.2.29(元急落)
中国人民元の対ドル相場が28日、再び急落、一時前日比0.85%安の1ドル6.1808元を記録した(現在中国は1日の変動幅を基準値±1%に制限しており、0.85%は1日の下げ幅としては過去最大、なお28日終値としては1ドル6.145元)。人民元は2月に入り急落しており(過去最高値を記録した1月14日に比べ1.7%下落)、中国人民銀行(中央銀行)が大量の人民元売り・米ドル買いを実施し急落している模様。これまで続いてきた元高の流れ(2013年は約3%上昇)を修正し元高一方向ではないと見せることで、(中国からの輸出を装った)投機資金の流入をけん制するとともに、元高に悩む輸出企業をなだめるための処置だと言われている。(以上、日経) 中国は2005年に為替の固定相場制(ドルペッグ制)から管理変動相場制に変更した。以来、管理の中身については詳らかではなかったが大枠として現高方向で動いてきた。今回の介入もその大きな流れからするとたいしたことではないが、もしこの介入が続くようだとまた新たな経済問題として浮上してくるかも知れない。

追加2014.3.5(全人代、成長率目標)
年に1度の全人代(全国人民代表大会)が開幕した。
李克強首相から、2014年の経済成長率目標を7.5%(13年実績7.7%)とする方針が示された。また財政赤字の対GDP比率を2.1%で安定させる。金利自由化への規制緩和、人民元の変動幅規制の緩和、環境対策の強化、第2次世界大戦の勝利の成果と戦後の国際秩序を守り抜くとの方針が示された。なおこれまで中国政府は、1ポイントの成長率拡大で130~150万人の雇用が創出でき、1千万人の雇用機会を生むためには7.2%の成長が必要と試算しておりこの認識も変っていない。同時に発表された14年の国防予算(中央政府分)は前年実績比12.2%増の8082億元(約13兆4400億円、日本の2.7倍)と4年連続増の過去最大であった。(以上日経)合理的経済運営として注目されていたリコノミクス(無理な経済成長、景気刺激から金融リスクを軽減し構造調整を進める)だが、内政、外交上の問題解決を経済成長に求めているように見える。またG2時代の到来を確固たるものにする方針に変わりがないことを内外に示したものと言えるだろう。

追加2014.3.11(デフォルト容認)
中国銀行の李礼輝前頭取、全人代財政経済委員会委員は10日、個人向け理財商品について、「一部は債務不履行(デフォルト)を容認すべきだ。一部の商品には問題がある」と述べるとともにシャドーバンキングの規模について「約20兆元(約340兆円)」と述べた。(3.11日経) 何でも救済していてはモラルハザードを起こす。健全な判断だと思う。

追加2014.3.11(預金金利自由化)
中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は11日、個人的見解として預金金利の自由化について「1、2年で実現できる可能性が高い」と述べた。(以上、日経夕刊)。中国は昨年7月、貸出金利の下限を撤廃しているが、1年物定期預金金利を最高3.3%に規制している。

追加2014.3.16(為替変動幅2%)
中国人民銀行は15日、人民元の対ドル相場の変動幅を現行の上下1%から2%に拡大する発表した。
(日経)

追加2014.3.20(ビジネス事情)
某中国人弁護士による表題講演会があった。最近頻繁に話題になる事業譲渡、撤退、労務管理、派遣労働規制(10%ルール、3月~)、商業賄賂などについて解説頂いた。かつては高度成長にルールが追いついていなかったが、最近では高学歴者が社会のすみずみで働くようになり、問題はあるにせよビジネスルールが確立し運用されてきていること、問題が起これば契約関係から点検されることなど見方によっては日本以上に契約社会化しているとのことだった。また日中の政治対立が、その判断で大きく影響する可能性もあることなど興味ある話だった。最近中国が打ち出した自由貿易試験区についても解説頂いた。多くの参加者はかつての知識、経験ではどうにもならないとの感想をもったようだ。

2014.4.1(理財商品の販売残高)
中国の四大銀行が31日までに、影の銀行の代表格である元本保証のない理財商品の販売残高を開示した。13年末時点で約2兆8000億元(約45兆円)で約3割に当たるとしている。なお銀行監督当局によると理財商品は昨年1年で約44%増え10兆2100億元となったとしている。(日経)

2014.4.11(資本取引の自由化)
中国は国境を越えた証券投資を厳しく制限。「適格機関投資家」と呼ぶ一定の条件を満たした金融機関だけ例外的に認めてきた。G20を直前に発表した内容では、香港経由である程度自由に中国本土株を売買できるようにするとの規制緩和。ただ今回も制限付きで、香港から中国本土へ投資する場合、1日130億元、総額上限3000億元、一方、中国本土から香港香港への投資には同105億元、2500億元としている。(以上、4/11日経) 輸出入を通した実質資本取引が市場を通じての取引になると言う観点からは良いことだ。しかし一方、何かと政策で動きやすく情報公開不足の中国経済を考えれば変動も大きいだろう。

2014.4.15(貿易総額世界一)
WTOは14日、中国のモノの貿易総額が2013年に4兆1600億ドル(約423兆円)と米国の3兆9100億ドルを抜き世界一になったと発表した。中尾G九は13年に輸出で前年比8%増、輸入で7%増で、輸入が横ばいにとどまった米国を抜いた。日本は輸出入ともドイツに次ぎ世界4位だった。(以上、日経Web版)

2014.4.19(大気汚染対策)
中国政府は大気汚染対策の柱として、ハイブリッド車(HV)の購入に補助金を出す検討に入った。電気自動車(EV)など充電可能な環境車に限ってきた補助金の対象を、現地生産のHVにも広げるというもの。2015年度にも実施する。補助金額はEVで最大5万7000元、HVは1万5000元で調整中。なお2013年の中国国内市場における新車販売台数は2198万台でメーカー別販売台数は、独VW14.9%、米GM14.4%、韓国現代7.3%、日産5.7%、米フォード4.2%、トヨタ4.1%、ホンダ3.4%で日本勢は出遅れていた。(日経)

2014.4.23(中国の米国債保有残高)
中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の初代主席・劉明康氏が16日、ワシントン市内で講演し、中国の外貨準備の半分相当を米国債で運用していることを明らかにした。中国の外貨準備は2014年3月末時点で3兆9500億ドルだから、その半分となると1兆9750億ドル相当となる。外国人投資家による米国債保有額は14年2月末時点で5兆8853億ドルなので、中国はその33.6%を保有している勘定になる。ただ米財務省統計によれば、中国による米国債保有残高は1兆2729億ドルなので、約7000億ドルの違いがある。その差は米国外、例えばベルギーなどのカストディ(保護預かり)勘定を利用していると見られている。(日経Web版)

2014.5.13(購買力平価換算で中国GDP世界一)
中国のGDPが2014年に購買力平価(PPP)換算で米国を抜いて世界一に見通しになった。
13年の中国のGDPは米国の5割強だが、世銀のPPP推計や中国の成長見通しなどを勘案すると、年内に世界最大の経済大国になる。世銀が4月に発表した11年時点の推計によると、世界全体に占める経済規模は米国が1位で17.1%、2位は中国で14.9%、3位インド6.4%、4位日本4.8%だった。11年の為替レートは1ドル=約6.5元だったが、PPP推計では1ドル=約3.5元と市場よりも元が高い結果になった。この推計を基に、IMFの12~14年の各国の成長予測を当てはめると上記結果になるという。(時事通信配信YAHOOニュース)

2014.7.19 人民元決済の拡大
貿易や投資に伴う資金決済で人民元を使用する動きが世界的に広がっている。
中国の決済に占める人民元の比率(2014年5月):全体12.0%(13年5月では7.7%だった)、地域別比率:北米3%、欧州29%、中南米66%、中東58%、アジア太平洋23%(以上、日経)

2014.8.19 対中投資0.4%減
中国商務省が18日発表した対中直接投資。1-7月の世界から中国への直接投資(実行ベース、金融除く):前年同期比0.4%減の711億4千万ドル(約7兆3000億円)。製造業での落ち込みが目立ち14.3%減(通信、電子、交通運輸、化学分野等)。国・地域別では、日本からの投資が45.4%減、欧米からも2桁のマイナスだった。中国の人件費上昇などを懸念して投資を絞り込んでいるとみられる。(8/19日経)

2014.8.20 独禁法違反で摘発
中国の独占禁止法当局が20日、日本勢12社を価格カルテルを結ぶなど業界ぐるみで自動部品の価格をつり上げる不正行為があったとして、合計12億3500元(約200億円)の制裁金支払いを命じた。
住友電工48億円、矢崎総業40億円、日本精工29億円、デンソー25億円など。
外資への監視がますます強くなりそうだ。2014.3.20記事(ビジネス事情)を改めて点検する必要あり。
(追加)本件に絡む丹羽宇一郎氏の見方:①中国では資本主義経済の原則である価格と需要の関係があまり受け入れられていないこと、②独禁法違反で外資を摘発することは強い共産党を印象づけられる、③中国がキャッチアップしたい分野で外資をけん制し時間を稼ぐことをあげている。独禁法適用は今後の貿易戦争を予感させるが、一方で独禁法という国際ルールに乗ってきたという見方もできるとする。後者の場合、国有企業への優遇措置とも関連するのでFTAなどの場でその撤廃を要求する必要があるとする。但し米中間でローカルコンテント(国産化率)問題に関して、機械設備など一定比率は中国製を使えというルールができると、米国にはさほど影響はなくても日本は大きな影響を受け、合弁などで中国に技術供与しなければならなくなるなどの問題を上げている。険悪な日中関係はリスクが多いと述べる。(8/27日経電子版)

2014.9.14 中国の工業生産
中国国家統計局が13日の工業生産は、前年同月比6.9%増、7月は9.0%、13年8月頃では10%を越えていたから減速しているということになる。また同日発表された発電量は前年同月比-2.2%だった。不動産販売額では前年同月比-8.9%。住宅販売の不振が鉄鋼価格の低下など経済全般に影響している。(日経)

2014.9.18 中国人民銀、8兆円供給(日経)

2014.10.15 所得格差
北京大学が8月発表した、上位5%と下位5%の所得格差は242倍とのこと。(日経)

2015.1.20 14年通年の実質GDP成長率7.4%
中国国家統計局発表によると、14年の名目GDPは63兆6463億元(約1209兆円)。実質GDP成長率は政府目標の+7.5%、13年+7.7%には届かなかったとは言うものの国際的は極めて高い数字を維持している。なお項目別成長率をみると、工業生産+8.3%(13年+9.7%)、固定資産投資+15.7%(同+19.6%)、小売売上高+12.0%(同+13.1%)、不動産開発投資+10.5%(+19.8%)、消費者物価+2.0(同+2.6%)となっている。(日経) 習近平指導部は7%程度への成長鈍化を「新常態(ニューノーマル)」と呼び容認している。輸出、公共投資で伸びてきただけに見直しの時期ということだろう。

2015.1.29 世界の決済通貨
金融機関の通信網を運営するスイフト(国際銀行間通信協会)は28日、2014年12月の世界の資金決済に占める人民元建てのシェアが2.17%となり、カナダドル、オーストラリアドルを抜いて5位に浮上したと発表した。順位は米ドル44.64%、ユーロ28.3%、英ポンド7.92%、日本円2.69%、人民元と続く。(日経)

2015.2.8 原油先物取引
中国は年内にも上海で上場する原油先物取引を外国人に開放する。米国に匹敵する世界最大級の原油輸入国の立場を利用し、国内の需要動向を国際価格に反映し易くするのが狙いだ。もし市場規模が拡大すれば人民元取引を前提としているため原油価格が中国の金融・経済動向に振られ易くなる可能性もある。(日経)

2015.2.10 消費者物価指数
中国国家統計局は10日、1月の消費者物価指数が前年同月に比べ0.8%と発表した。1%を下回るのは5年2か月ぶり。景気の減速が伺える。(日経)

2015.3.5 全人代
全人代(全国人民代表大会)が開幕し、李克強首相は、2015年の経済成長率目標を7%前後とすることを表明した。習近平国家主席が「新常態(ニューノーマル)」と呼ぶ、高度成長から質と効率を重視した中速度の安定成長を目指す方針を示した。そのた環境問題解決、腐敗摘発、軍事予算10.1%増の8868億元(約16.8兆円)と海洋権益を守ること、第二次世界大戦勝利の成果と世界の公平主義を守るとし暗に日本をけん制した。(FNNニュース他)

2015.3.13 金利自由化
中国人民銀行の周小川総裁は12日、預金金利の上限規制について「今年なくす可能性が非常に高い」と述べた。(日経) 中国人民銀行は3月、預金金利の上限を11月に続き「1.2倍」に引き上げている。

2015.3.17 アジアインフラ投資銀行
中国が主導するアジア太平洋地域のインフラを整備する国際金融機関(AIIB、年内に設立予定で資本金1千億ドルの大半は中国が負担する)に、英国等欧州主要国が参加する意向を示している。アジアへの関与はビジネスの拡大につながると考えているようだ。ただそれがどう運営されるのかが問題だ。もし融資条件が甘く、ひも付き融資が横行するようだと長い目で見て混乱を招く可能性がある。いづれにせよIMF、世銀、アジア開発銀行体制への挑戦と言えるだろう。参加国の出資比率、融資基準、投資回収など多くの問題が考えられるがわが国においては全方位外交という観点から参加すべきであろう。

2015.4.15 中国、7%成長に減速
中国国家統計局は15日、2015年1~3月期の実質GDPは前年同期比で7.0%と発表した。リーマンショック以来6年ぶりの低成長。また1~3月期の工業生産は6.4%増と14年通年の9.3%増から伸びが縮小した。(日経) 世界の景気が停滞期にある現状を考えれば、外需主導の中国が高成長を続けられるということ自体不自然であり想定内の話と言えよう。先進国の状況を考えればむしろ高い成長率を維持していると言った方が良いだろう。

2015.4.20 IMF改革
中国人民銀行の周小川総裁は18日、IMFの運営方針を決める国際通貨金融委員会の出席に合せ声明を発表し、IMFの準備資産を構成する通貨に「人民元が新たに含まれるかどうかが大きな問題だ」と述べた。ただし「中国が完全な資本の自由化を目指すわけでもない」とも述べた(産経)。

2015.5.6 車の生産能力過剰
自動車市場で世界最大の中国で生産能力の過剰が目立ってきた。2015年の生産能力は前年より2割多い約5000万台。一方、同年の新車販売予測は前年比7%増の2500万台。8割以上が適正と言われる稼働率は5割前後に落ち込みそうだ。中国からの輸出台数は14年も約90万台に過ぎないことから、過剰な供給能力は値引き競争を招くとみられる。(日経)

2015.7.8 中国株
上海総合指数は昨年半ばから約150%値上がりしていたが、6月半ばから一転して値下がり、3週間で3割に達した。中国政府は下落対策を宣言したが基調は変わっていない。また約1/3が売買停止になっている(日経)。

2015.8.11 人民元2%切り下げ
中国人民銀行は11日、人民元レートの基準値を1米ドル=6.2298元と前日基準値(6.1162元)よりも1.86%の元安・ドル高水準に設定した。輸出競争力を回復させるためで今後は前日終値を参考に決めるという。(日経Web版) 日本本時間11日、15:50時点、6.3246元。

2015.8.26 中国、政策金利を引き下げ
中国人民銀行は25日、追加金融緩和として貸出基準金利と預金基準金利を0.25%引き下げると発表した。

2015.10.20 中国、今夏27兆円の介入
米財務省が19日発表した主要貿易相手国の為替政策を分析した報告書によると、中国は人民元安をくい止めるため、7~9月に約2290億ドル(約27.5兆円)に上る外貨売り・元買介入を行った。(日経)
なお10/18日経では15年予想として中国からの資本流出は4775億ドル(約57兆円)と伝えている。

2015.10.22 中国、英で総額7兆円契約
中国・習主席、英キャメロン首相は英での電発、高速鉄道など総額7兆円の投資を契約した。(日経)
マネーは力なり、世界の政治経済に大きな影響を及ぼしそうだ。

2015.10.24 銀行金利を自由化、金融緩和
中国人民銀行は23日、銀行が預金金利を決める際の上限規制を撤廃し銀行金利を原則自由化すると発表した。また同時に、銀行の貸出と預金の基準金利を0.25%下げるとともに預金準備率を0.5%下げると発表した。期間1年の貸出金利は4.35%に、1年物定期預金の基準金利は1.5%になる。(日経)

2015.12.1 人民元、第3の国際通貨に
IMFは30日の理事会でSDRに人民元を採用することを決定した。
構成比はドル41.73%、ユーロ30.93%、人民元10.92%、円8.33%、英ポンド8.09%(日経)

2016.3.5 中国、6.5%以上の成長目標

以降、「世界の経済ニュース」で継続します。
by bonjinan | 2013-06-28 22:37 | 政治・経済

貴婦人と一角獣展@国立新美術館

「貴婦人と一角獣」展(六本木・国立新美術館)に行った。
展示室に入るや全長22m、迫力ある6面連作のタピスリー(仏語、英語のタペストリー)が目に入る。大作の5面は人間の五感、触覚、味覚、嗅覚、聴覚、視覚を表し、残る1面は貴婦人の背後に配された青い天幕の銘文”A Mon Seul Desir”から「我が唯一の望み」と題されている。この謎めいた銘文は五感を超越した第六感であるとか、手にする宝石から愛、結婚を意味するとか想像を掻き立てている。私は、5面で平和と健康の様相を、6面で一家の繁栄を願っているのではないかと思うのだが・・・。何を意味するのか、それを考えるのも楽しいが、6面を通じて見られる背景の千花模様(ミル・フルール)、貴婦人に寄りそう一角獣、これを取り巻くイヌやウサギたちの表情をみているだけでも安らかな気分になる。
中世ヨーロッパの華麗かつ典雅な世界を覘いた気がする。
参考:貴婦人と一角獣展公式ホームページ
by bonjinan | 2013-06-27 21:39 | 文化・歴史

浮世絵展@三菱一号館美術館

三菱一号館美術館(東京・丸の内)で浮世絵展が開かれている(2013.6.22~9.8)。
浮世絵は、はかない世の中であれば浮かれて暮らしたいという江戸庶民の気分を反映した墨刷版画・錦絵、肉筆画。現代の私たちがみてもその構図は斬新で当時の絵師たちの創造力のたくましさ、彫師、刷師のプロ根性が伝わってくる。展示会の副題に"Floating World"とあった。組織に縛られ、不安に駆られて汲々と過ごす現代社会の我々庶民からすれば夢のような世界に見える。以下、記憶に残った作品メモ。
鈴木春信<雪中の若衆と二人の美人>、鳥居清長<女湯>、喜多川歌麿<柿もぎ><女織蚕手業草><松葉屋粧ひ代々春初船>、初代歌川豊国<初代市川男女蔵の曽我五郎>、可候(葛飾北斎)<新板浮絵忠臣蔵第五段目>、歌川国芳<忠臣蔵十一段目夜討之図>、歌川豊春<浮絵阿蘭陀国東南湊図>、菱川師宣 <道中図>など。 
参考:三菱一号館美術館ホームページ
参考:絵師たちのキャラクター
鈴木春信:カラー版画の革命児、ユニセックスの中性的な美を描く。歌川豊国:歌川派中興の祖、役者絵、美人画、死角のない安定派。葛飾北斎:万物を描き尽くす画狂人。歌川国芳:面白浮世絵なんでもござれ。菱川師宣:落款を入れるブランド浮世絵師。
(内藤正人『江戸の人気浮世絵師』幻冬舎新書より)
by bonjinan | 2013-06-27 09:33 | 文化・歴史

アカンサス

   地中海沿岸などに自生する植物。切れ込んだ葉は古典建築の柱頭を飾るオーダー、
   コリント様式の意匠となったとされる(みるからにそうだとは思えないのだが・・・)。
   以来、その美しい文様は銀行、船会社のなどの重厚な建物の装飾として採用されている。
   身近なところでは日本橋高島屋の装飾、1万円札に描かれた植物もアカンサスだという。
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    アカンサス:キツネノマゴ科 和名:葉薊(ハアザミ) @アルファンブラ宮殿
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       銀座の老舗ビアホール「ライオン」のモザイクタイル画
       ここにも何となくアカンサスと思われる植物が描かれている。
by bonjinan | 2013-06-26 14:30 | 季節の花

紫陽花@明月院(2013)

  小雨降る鎌倉のあじさい寺「明月院」を訪ねた。
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  本堂(方丈)に至る参道を飾る紫陽花。紫陽花は雨の日が美しい。
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  季節の移ろい、光の変化など自然の変化を楽しめる本堂の丸窓。
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  丸窓から眺めた本堂後庭。山懐にいだかれた芝生、花菖蒲田が美しい。
by bonjinan | 2013-06-21 09:26 | 旅、散歩

水郷佐原の花菖蒲

  水郷佐原水生植物園を訪ねた。
  東洋一、400品種150万本といわれる花菖蒲が咲き乱れている。
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  園内を歩いて花菖蒲を楽しむのも良いがサッパ舟(小舟)から見るのも水郷ならではの鑑賞法。
  サッパ舟からは水面に浮かぶ水連、アサザ(黄色い小さな花をつける)なども楽しめる。
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  約6haの園内を埋める花菖蒲。
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  見事な花菖蒲たち。

  参考:水郷佐原水生植物園ホームページ  
by bonjinan | 2013-06-19 15:44 | 旅、散歩

暮らしを支える化学

2016.10.21  化学の日
日本化学会、日本化学工業協会など4団体は、毎年10月23日を「科学の日」としている。
10月23日は、アボガドロ定数、6.02×10の23乗に由来している。
アボガドロ定数:1 molの物質中に存在する粒子の数。

2016.6.9 原子番号113番の名称案「ニホニウム」
理化学研究所は8日、名称案を「ニホニウム」、元素記号(Nh)と決めた。

2016.1.1 113番元素
理研が合成した新元素が31日、113番元素と国際的に認定され命名権が与えられた。
原子番号92番のウランUよりも重い元素は人工的につくる必要があり、原子番号30の亜鉛Zn原子を原子番号83のビスマスBi原子に衝突させ確認した。合成されるのは1垓(がい=1兆の1億倍)に1回位の確立といい、それも2ms程度で軽い原子に変ってしまうという。挑戦は約500兆回にわたったという。アジア発の発見となる。(日経)

2013.6.16 市民講座より
昨日、慶応大学理工学部主催の市民講座が開催された。テーマは”くらしを支える化学”だった。
普段目にするプラスチック製品はもとより隠れたところでも暮らしを支える化学製品が溢れている。あまりに化学製品が多すぎてそれがどんな原理でそしてどのように造られているのかは知らない。しかし一歩、その世界に踏み込んでみると面白い世界が広がっている。以下、そのメモ。
1.講演「材料の機能がシステムを変える」
光がポリマーに入射するとポリマーのサイズにより、光の基本的原理に基づいて、それぞれ異なる光の現象が現れる。この原理を利用した応用展開を紹介頂いた。①mmサイズでは屈折・反射、これを利用した(以下→)屈折率分布型プラスチック光ファイバー(GI型POF)、②μmサイズでは散乱→高輝度光散乱導光ポリマー、液晶の導光板として採用されている。③nmサイズでは分極→ゼロ複屈折ポリマー、④さらにサイズが小さくなると吸収放出→高出力ポリマー光ファイバー増幅器・レーザー。①関連:かつてプラスチックファイバーはコスト、屈曲性で優れているものの光散乱が大きく、長距離、高速伝送には向かないとされていた。今は40Gb/sまで通せるという。これに至る挑戦のお話はとても印象に残る。②関連:①で問題となる散乱を逆転の発想で積極的に利用したもの。いづれも基礎原理に軸足を置き執念深く追及しブレークスルーしたところがすごい。私たちはとかく先ず目標ありきそしてそのロードマップは?と考える。一見、合理的な思考法と思えるが、ここからはシステムをかえるようなブレークスルーは起こらないとおっしゃる。ここ10年来の政治経済分野におけるデフレ脱却論をみるとまさにそうだ。マクロ経済論者が世の中をどうにでもできるような論をたてているが、長い目でみれば技術革新なくして経済成長など何も起こりえないのではと改めて考える。
2.栄長教授による講演「ダイヤモンドを電極して使う~環境改善から生体計測まで~」
ダイヤモンド生成過程(マイクロ波プラズマCVD)で不純物を混合すると半導体になる。これを電極にするとカーボン電極や白金電極に較べて水素や酸素を発生しない領域(電位窓)の広い優れた電極になるという。ダイヤモンドは炭素でありもともと生体となじみが良いことから医療等への応用が考えられているという。
3.日本科学会会長・玉尾先生による講演「『一家に1枚周期表』にみるわが国の科学技術の底力」
科学技術の底力をあげるべく、先生が主導されて作成された『元素周期表』をいただいた。
この表には最新科学技術を取り込んだ解説がされている。原子番号60、Nd、かつてはネオジウムといったがネオジムになったこと、原子番号32、Ge、ゲルマニウム、この説明をみると、初期の半導体材料はともかく、赤外線用レンズやプリズム、光ファイバーの屈折率を上げる、原子番号46、パラジウム、水素化、アセトアルデヒド合成やクロスカップリング触媒・・・、(玉尾先生はクロスカップリング反応で先導者だっただけにノーベル賞を取れず残念だと思うが・・・)等々書かれている。この周期表にはこうして最新の話題も織り込まれているので興味が尽きない。若者の理科離れを防ぐにはまず大人が理科好きになることだというようなこともおっしゃる。以上、三人の先生方の講演は化学素人の私にも分かった気にさせる講演だった。
by bonjinan | 2013-06-16 14:56 | 文化・歴史

柏葉紫陽花

   梅雨だというのに快晴の日が続く。
   紫陽花は雨の日に似合いますが、この柏葉紫陽花は晴天に似合う。
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   カシワバアジサイ:ユキノシタ科 @せせらぎ公園
by bonjinan | 2013-06-08 17:09 | 季節の花

菩提樹の花

  お寺の境内に菩提樹の花が咲いていました。
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  ボダイジュ(シナノキ科) 英名:Japanese linden @九品仏浄真寺(2013.6.4)
  お釈迦様が悟りを開いたとされるのはインドボダイジュ(クワ科)の下。
  インドボダイジュは熱帯性で寒さに弱いため日本ではボダイジュ(シナノキ科)が代用され
  ている。西洋で見、歌曲の題名でも知られる菩提樹(独語でリンデンバウム)もシナノキ科。
  参考:ブログ記事「アユタヤ、ワット・プラ・マハタートの印度菩提樹」

  追加:インドボダイジュ:クワ科
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  @新宿御苑温室(2018.8.19撮影)

  参考:仏教三大聖樹
  無憂樹(マメ科):釈迦が生まれた所にあった木
  印度菩提樹(クワ科):釈迦が悟りを開いた所にあった木。
   日本ではボダイジュ(シナノキ科)で代用される。
  沙羅双樹(フタバガキ科):釈迦が亡くなった所にあった木。
   日本ではナツツバキ、別名シャラノキ(ツバキ科)で代用される。
  参考:ブログ記事「ナツツバキ」
by bonjinan | 2013-06-04 14:10 | 季節の花

金糸梅 sanpo

  木々の緑にひときわ映える金糸梅(キンシバイ)。   
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  キンシバイ(オトギリソウ科)
  花弁が分かれ雄しべが長い未央柳(ビヨウヤナギ)などを含めて属名であるヒペリカムと
  呼ぶようだ。
 
by bonjinan | 2013-06-02 19:08 | 季節の花