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セネカの言葉

今週は、中野孝次『ローマの哲人セネカの言葉』岩波書店(2003.9)です。
人の最大テーマといえる「人生をどう生きるか」について、誰にも分かるようにまた語りかけるように説いた古代ローマ時代の政治家哲学者がいた。セネカ(紀元前1?-68)だ。本書はこのセネカの残した至極の言葉を教えてくれる。2000年の時空間を超えてもなおかつ新鮮なメッセージばかり。
「人生の短さについて」より二つ引用します。
「ところで世の中にあの連中以上に愚劣な生き方をしている人間がいるでしょか。僕の言うのはあの、自分のお利巧さんぶりを示そうと、骨折ってわざわざ超多忙な生き方をしている連中のことですが。彼らは将来もっといい暮らしができるようにと、いまを忙しく立ち働いている。今の生活を犠牲にして人生を設計する。遠い先を視野に置いて計画を立てる。事実はしかし、人生最大の損失とはまさにこういう延期、先送りなのに。」予定表に先々の予定をびっしり埋め込み、会議を渡り歩くことを誇りとしているビジネスマンが目に浮かぶようです。過ぎ去った過去の出来事を整理し将来を計画する。まことに理にかなったようでいて、今瞬間を空しく過ごしているのだ。
「あらゆる人間の中で哲学のための時を持つ人だけが、閑暇に身を委ねている人であり、彼らだけが真に生きている人です。なぜなら、彼らは自分の人生を守っているばかりでなく、あらゆる時を自分の時に付け加えて生きているからです。」読めば読むほどに奥深く、今ここに生きる自分をいかに充実させるかの大切さを気づかせてくれる。まれにみる良い言葉に出会えた。
by bonjinan | 2011-01-31 18:47 | 読書

山下公園をのんびり散歩

山下公園をのんびり歩いてきました。
何度も行く公園ですがなぜか一度も上がってはいなかったマリンターの景色から
楽しんできました。昼食は中華街へ。定番コースですがこれが落ち着く。

<マリンタワーからみた山下公園>
マリンタワーは開港100周年記念事業として建てられ、今年は開業50周年という。
山下公園は関東大震災の復興事業として瓦礫などで埋め立てられた公園。
今は押しも押されぬ日本の代表的公園。横幅約800m、とても大きい。
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<山下公園内をのんびり散歩>
港に面した公園はほんとうに開放的なれる。加えてここは開国の地。
インターナショナルな記念物も点在しているから楽しみが増す。
公園の西端(大さん橋側)から東へのんびり歩いた。
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インド水塔:震災時の救済に対してインド商組合から寄贈された。
建物のフォルムも美しいが天井のモザイクも美しい。
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ベンチに座るのもよし、カモメと遊ぶのもよし。
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赤い靴はいていた女の子の像:元気であれば米国に渡っていただろう岩崎きみさん。
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水の女神像:横浜市の姉妹都市、米サンディエゴ市から寄贈された。
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日米ガールスカウト友好像:米ガールスカウト連盟50周年、日本の世界連盟加入を
記念して1962年に建てられた。後方はシアトル航路で活躍した氷川丸。
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世界の広場:公園の東端、バルセロナ)グエル公園風の階段を上がると世界広場。
中央の噴水を中心とした羅針盤をイメージし造られているという。
ギリシャの風が流れているような気分にも。

その他、フィリピン「リカルテ将軍記念碑」、「かもめの水兵さん」の歌碑、西洋理髪
発祥の地を記念してのオブジェ「ザンギリ」など面白いものがたくさん。
by bonjinan | 2011-01-27 15:59 | 旅、散歩

今週の一冊、クレオパトラ

マイケル・フォス著田村明子訳 『知っていそうで知らなかったクレオパトラ』集英社(2000.10)
本書を読み始めるといつの間にか時空間を超えて古代エジプトの首都アレキサンドリアの町を歩いているような気分になってくる。まれにみる面白い歴史物語書だ。本書はクレオパトラ7世の個性を書いたものではなく、いつ攻めてくるかも知れない巨大ローマを前にしての王朝内部の権力闘争、国内の混乱の中で、自らも生き延び、かつプトレマイオス朝をいかにして存続させるか、生身の人間としてのクレオパトラ7世を描いている。さりながら気になるのは世界三大美女の一人として2000年にわたり語り継がれてきたクレオパトラとはどんな女性だったのか。その姿はコインに刻印された横顔程度しか残っていなく、後世の画家は二人の英雄(カエサル、アントニウス)を狂わせた娼婦に仕立て描いたものに過ぎなくその実像は分かっていないという。残っている記録はただ一つ歴史家プルタルコスの記録。「彼女の美貌はそれほどではなかったが、魂からにじみ出てくる魅力には抗えないものがあった。彼女の人間的魅力、会話のたくみさと、行動のすべてにあらわれる知性には独特の魔力があった。彼女の声は聞く者をうっとりさせた。そして弦が何本もある楽器のように、彼女は多くの言語を自由自在に話した。」この記録はクレオパトラの死後ずっと後に書かれたものだがプルタルコスの家族と王室専属の医師に交流があったことから信憑性が高い記録とされる。

*クレオパトラ7世(前69-前30):プトレマイオス朝、最後のファラオ。
カエサル(前100-前44):共和制ローマ期の政治家、軍人、名言「賽は投げられた」
アントニウス(前83頃-30):共和制ローマ期の政治家、軍人、カエサルの部下。
プルタコス(69頃-127頃):帝政ローマのギリシャ人著述家 
by bonjinan | 2011-01-23 21:38 | 読書

ジェット旅客機のあれこれ

宇宙輸送船「こうのとり」を載せたH2Bロケットの打ち上げに成功した。
信頼性が確認され良かった。直接ロケットとは関係ありませんがジェット旅客機
にまつわる話です。
中村寛治『カラー図解でわかるジェット旅客機の秘密』ソフトバンククリエイティブ
(2010.1)から二、三とりあげたいと思います。

1.飛行機は揚力で上昇している。〇か×か? 答えは「×」だ。
若し揚力で上昇するとすると速度が変るたびに機体は上下に動き乗り心地が悪くな
ってしまう。正しくは、常に揚力=機体重量の関係が保たれるように制御されており、
推力(機体の進行方向への力)で上昇する。下降すると時も同じだ。
上昇する時の機体は上を下降するときは下を向いていることからも分かる。
揚力は速度の2乗に比例するからフラップで制御される。

2.ジェットエンジンの推力はロケット同様100%燃焼ガスの噴出力による。
答えは「×」だ。ターボファンエンジンの構造を知れば理解できることですが、エンジ
ンの構造は、ファンと呼ばれる羽で空気を吸い込み圧縮する、圧縮された空気はそ
のまま後方に噴出されるものと燃焼室に送られるものとに分けられる。
燃焼室に送られた圧縮空気は燃料と混合され燃焼し後方のタービンと呼ばれる羽を
回転させ吐き出される。このタービンの回転で前方のファンを回すという構造のエンジ
ンになっている。問題なのは圧縮された空気がそのまま排出される量とタービンから
排出される燃焼ガスの量の比でおおむね7:1。圧倒的にエンジン前方から吸い込ま
れた圧縮空気の排出量の方が大きく、推力はこれにより得られているというわけだ。
着陸後の逆噴射は燃焼ガスを逆に噴出するわけではなくこの圧縮空気の排出を進行
方向に変えて出している。

3.旅客機の翼で点滅するライトの色。進行方向の左は赤、右は緑。進んでいる方向を
これで識別する。

その他、本書ではジェット旅客機にまつわる面白い話がたくさん書かれています。
by bonjinan | 2011-01-22 20:36 | 読書

東京港散歩 sanpo

レインボーブリッジを歩く東京港散歩をしてきました。
台場から芝浦埠頭までの約1500m、普段とは違った角度から東京の景色を楽しむ
ことができました。風もなかったので特に寒くもなく快適な散歩でした。
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歩道は一般道の両側にあります(上段は首都高)。写真はノースルート側。
反対側のルート変更はお台場よりの途中でできます。
なお海面からの高さは高いところでも約50m程度。
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手前芝浦埠頭、右方向浜松町方面。
東京港からみてもやっぱり東京タワーは昔も今も東京のランドマークです。
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ズームして撮りたくなります。
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左から新橋、晴海、豊洲方面。それにしても東京湾は広い。
気になる東京スカイツリーは同じような形の高層ビルの左側に見えています。
約9Kmも離れるとこんなに小さくなってしまう。
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ズームして撮った東京スカイツリー。
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広い東京港を気持ち良く進む高速艇。
この写真を見ると両脇のビルが外側に傾き、地球が丸いことの証明のよう。
レンズの歪のせいですが、東京港は広く素直に丸いと思いたくなります。
ところでレインボーブリッジの水面部分の間隔は570m、主塔の高さは125m。
主塔先端の間隔は570m+11mmになる。
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台場(旧第三台場)とお台場海浜公園方面。

参考 最寄駅:ゆりかもめ線)お台場海浜公園駅、芝浦埠頭駅
by bonjinan | 2011-01-21 13:11 | 旅、散歩

中国GDP世界第2位に

中国のGDPが日本を抜き世界第2位への台頭が確実になった。
中国国家統計局の発表によると、2010年のGDPは実質で対前年比10.3%増、
名目GDPで39.8兆元(約5.9兆ドル、約480兆円)。世界第2位になることが
確実になった。15年には日本の1.5倍、米国の半分、20年には世界首位の予想
もされている。人口で割った1人当たりのGDPでは日本の1/10だからまだまだ
発展するというわけだ。世界の経済への影響は計り知れなくなってきた。
わが国が考えなくてはならないのは経済の規模ではなく、1人当たりのGDPを上
げること、魅力ある国づくりだが、それにしても経済成長率が低すぎる。
より付加価値の高い商品、サービスを真剣に考えなくてはならない。

参考:胡主席の訪米を伝えるThe New York Times
中国はボーイングから航空機200機の購入を約束したとも伝えている。
by bonjinan | 2011-01-20 19:19 | 政治・経済

今週の一冊、科学ってなに?

今週は、池内了『娘と話す科学ってなに?』現代企画室(2005.4)を取り上げたいと思います。
娘との会話形式で科学、技術について分かり易く説明した書。子供向けの書ではあるが、大人でも気楽に楽しんで読める。二、三、抜粋したいと思います。
「ルターはコペルニクスを非難した。ルターは「聖書に戻れ」というスローガンを立て、堕落したローマ教会の言うことより、キリスト教の原点である聖書に立ち戻るべきだと主張した。聖書には太陽が地球の周りを回ると解釈できる言葉が書かれているから(脚注)、地球が太陽の周りを回るなんてことを言うコペルニクスを許せなかった。」確かにこんなことは世界史で習わなかった。
「コペルニクスやガリレオは教会に反発しようとしたわけではないんだ。ニュートンもふくめて、当時の科学者は神の存在を認めていた。彼らは神が書いた二冊の本があるとした。一冊は聖書、もう一冊の本が「自然」で、自然に書き込まれた神の意志を読み取ることを研究の目的としていたのだ。その意味でも、やはり自然哲学者であったと言うべきだね」。「昔、寺田寅彦というすごい科学者が「文明が進化するほど災害も進化する」なんてことを言っている。」。ふだん考えてもいないが本当だと思う。近年、科学技術があまりに細分化されてしまったため素人には立ち入れないないような感じすら与えますが、こうしておもしろい話題で科学技術の流れ、現在問題とされていることを説明されると親しみを感じてきます。

(注)『旧約聖書』の「ヨシュア記」10:12-13の一説
「ヨシュアはイスラエルの人々の見ている前で主をたたえて言った。『日よとどまれ ギブオンの上に 月よとどまで アヤロンの谷に』 にはとどまり 月は動きをやめた 民が敵を打ち破るまで」
by bonjinan | 2011-01-19 18:32 | 読書

風邪、インフルエンザ

受験のシーズンになると風邪、インフルエンザが流行る。
困ったものだ。受験時期をかえられないものか。
風邪とインフルエンザにまつわる私の基礎知識です。
<風邪とインフルエンザの違い>
風邪のウイルスには100種類以上もあって特定ができなく症状もさまざま。インフルエンザはインフルエンザウイルスによるものだがこれにもいろいろな型、亜型がある。風邪と同じように合併症を伴うので症状は様々。
<インフルエンザワクチンの効果>
毎年繰り返すような季節性インフルエンザには効果するがウイルスの型が違えば効かない。突然変異したようなウイルスにはもちろん効かないしワクチンも用意されていない。ウイルスは8本の遺伝子(RNA)がばらばらで異なるウイルスと容易に組み合わせを変え、かつ複製過程でエラー修復も行わないので変異も起こり易いから様々な種類ができてしまう。やっかいな代物のようだ。
<抗インフルエンザ薬>
ほとんどがインフルエンザウイルスの表面に突き出たノイラミニダーゼ(NA)阻害薬。NAは子ウイルスの切り離しに関係しておりこれを阻害することで増殖を抑え罹病期間を短縮することになるのだという。但しウイルス自体を死滅させるものではないので飲んだから完璧に治るというものでもなさ
そうだ。タミフルなどもこの類い。なお最近RNAに直接作用して増殖を抑えるタイプの新薬も研究されているという。
<超過死亡>
インフルエンザが死亡の一次的原因としても合併症を伴うからインフルエンザによる死亡数を把握するのは難しい。このためインフルエンザの影響により通年の死亡者数と比べてどの程度増えたかで推定した数字が超過死亡数。日本では1年間に約1万人と言われている(但し推定値なので毎年振れが大きい)。ちなみに交通事故死は約4,800人。
<罹病しないために>
厄介な代物だけに完璧な処方箋はないようだ。良く言われているような注意をすることしかないようだ。不幸にも罹病したら栄養を捕ってできるだけ早く回復させ合併症を起こさないことだ。

参考:09.5.1記事
by bonjinan | 2011-01-18 17:20 | 健康

テオ・ヤンセン展@日本科学未来館

風からエネルギーを取り込んで歩く生命体のようなものを創ることに熱中している男がいる。
オランダのテオ・ヤンセンだ。今、日本科学未来館でテオ・ヤンセン展が開かれており「ビーチアニマル」と名付けた作品群を進化の過程とともに観ることができます(12/9~2/14)。
現代の技術を駆使すればいとも簡単にできることも、プラスチックパイプ等誰でもどこでも簡単に入手できる素材だけで組み立てようとするとかえって難かしい。挑戦するその根気に敬服します。しかしその素朴さが「なぜなぜ」の好奇心をくすぐるから不思議だ。子供たちが喜んでみていた。
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世界初公開の「アニマリス・シアメシス」と実演模様
原理について簡単に触れると、旗は風が吹くとぱたぱた振れる、この揺れる動きで空気ポンプを動かしペットボトルに圧縮空気を送り込む、次に貯めた圧縮空気の吐き出す力でパイプを動かし多足歩行させるという仕組みだ。体の横から出たパイプが何か障害物に当たると来た方向に戻ることもできる。体からでたチューブの先端が水を感じてももとに戻る。但し頭(最初の写真の左側)方向からの風でないと体の上の旗はぱたぱた振れないので風エネルギーは取り込めない。向かい風に向かって左右に蟹のように動く。

参考:日本科学未来館ホームページ   
by bonjinan | 2011-01-17 14:00 | 文化・歴史

チュニジアで政変

チュニジアで23年にわたり強権支配を続けたベンアリ大統領が民衆デモの高まり
から国外に脱出し独裁政権が崩壊した。今回の政変では、多くの市民がインター
ネットを通じてデモ開催や警察の取締り情報を共有し動いたことでデモの参加者
が雪だるま式に増えていったという。インターネットの威力をまざまざと見せつける
事件だ。混乱が収束し民主的な国家に変貌して欲しい。
話は飛ぶが、最近、世論調査でメディアの報告とインターネット投票の結果でまっ
たく逆の結果がでることが気になる。諸説あり定説はないが、私は回答者の集団
の違いだろうと思う。電話調査はいくらランダムに番号を発生させたとしても固定
電話での回答者に限られる。固定電話回答者とインターネット回答者では生活ス
タイルが異なり集団としての特性も異なるとみるべきだ。
勝手な推測をすればインターネット回答者集団は既成概念にとらわれない自由さ
をもち選挙では浮動票といわれるグループだろうと思う。インターネット回答者集団
が実際の選挙で投票するか、しないかで全く違った結果が出ることを連想させる。
by bonjinan | 2011-01-16 18:44 | 政治・経済