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2019年、ノーベル賞

2019.10.9 ノーベル化学賞に旭化成名誉フェロー・吉野彰氏(71)ら3人が選ばれた。
受賞理由は携帯電話やノートPCなどで幅広く使われているリチウム電池を開発したことによる。充電して再利用できる2次電池は反応性の高い金属リチウムを電極に用いようと多くの研究者が挑戦していたが、繰り返し充電すると性能が劣化し熱暴走を起こすことがあり実用化が難しかった。吉野氏は正極をコバルト酸リチウムとする2次電池を83年に試作し、さらに負極を炭素材料に切り替えることにより現在使われているリチウムイオン電池を85年に完成させた(京都新聞)。
参考:http://www.nobelprize.org

企業所属の研究者がノーベル賞を受賞するのは田中耕一氏に続いて2人目。企業で研究開発している人たちの励みになればと思う。気になるのはこれからもこうした企業人の受賞が出るのかどうかだ。吉野氏の研究開発でみれば34年前の仕事が元になっている。従って30年前から今日に至るまでの企業における研究開発への取り組みがどうなっているかが問題になる。かつて企業は中央研究所を基礎研究、事業部門技術部は既存事業に直結した開発・設計の大枠で動いていた。しかし近年、そうした区分けはなくなり、成果が見通せない研究開発はしなくなってしまった。大学でも同じようなことが起こっていて、成果が見込めない研究はしなくなっているようであり、日本人のノーベル賞受賞候補は枯渇してきていると指摘する専門家が多い。企業も、もちろん大学も、基礎研究はどうあるべきか、原点にたちかえって考えてみることだ。社会を変革するほどに役立つテーマか、そうだとしても流行テーマというだけで取り組みに独創性があるのかどうか。日本企業は欧米企業に企業に比べて生産性が低いと言われて久しい。大いなる目標に向かって果敢にチャレンジして貰いたいと思う。
by bonjinan | 2019-10-09 20:09 | 文化・歴史