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仁和寺と御室派のみほとけ展@東京国立博物館

 「仁和寺と御室派のみほとけ展」(東京国立博物館)に行ってきました。
  国宝24点、重文75点、うち秘仏8体、圧倒される規模の特別展。
  現地の寺院を訪ねても見られない仏様も拝むことができました。    
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  再現された仁和寺観音堂(ここだけ写真撮影可)
  仁和寺でも普段は修行僧の修行道場で非公開の場所。
  観音堂は現在工事中で、その間に企画された展示。
  千手観音立像を中尊に二十八部衆立像、両脇に風神雷神立像の33体を配置。
  三十三間堂(蓮華王院)の構成を模したと言われる。

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  正面の右側(雷神立像側)からみた仏様群
  諸仏の後ろの壁画、壁の裏側の壁画も写真で再現されたもの。

  どれもこれも魅せられる仏様、文化財ばかりでした。
  特に印象に残る仏様ほかを挙げれば以下の通り。
  ①国宝、薬師如来坐像(秘仏)、円勢・長円作、平安時代・1103年、京都・仁和寺蔵
   像長12cm。白檀を精緻に彫刻した仏様。歴代門跡の持念仏だった。
  ②国宝、阿弥陀如来坐像および両脇侍立像、平安時代・888年、京都・仁和寺蔵
  ③国宝、千手観音菩薩坐像、奈良時代・8世紀、大阪・葛井寺(ふじいでら)本尊。
   千手観音は一般に40本の手で千本を表すが、本像は大手・小手合わせ1041本ある
   という。合掌した手を中心に外に向け広がりを感じる見事なつくり。
  ④国宝、三十帖冊子、空海ほか筆、平安時代・9世紀、京都・仁和寺蔵
   空海(774-835)ほかが中国で書き写し持ち帰った、真言密教の秘書とされる。
  ⑤国宝、高倉天皇宸翰消息、高倉天皇筆、平安時代・1178年、京都・仁和寺蔵
   高倉天皇(1161-81)が兄・仁和寺第六世門跡・守覚法親王に宛てた手紙。
   祈祷により、中宮・徳子が後の安徳天皇を無事出産したことのお礼を伝える内容。
  (参考)守覚法親王の歌(壇ノ浦の戦いを知ってか、あるいは関係なくか)
  「常ならぬ この世のはてぞあわれなる おもへばたれも よもぎふのちり」
   *よもぎふ(蓬生):ヨモギなど雑草が生い茂る荒れ果てた所。   
  ⑥国宝、医心方、平安時代・12世紀、仁和寺蔵。当時の医学書。
  ⑦国宝、新修本草、鎌倉時代・13世紀、仁和寺蔵。当時の漢方薬書。
  ⑧重文、日本図、鎌倉時代・1305年、仁和寺蔵
   山城国を中心に南を上に北を下に描いた地図。
   房総半島が能登半島にみえたり不思議な感覚になる。

  参考: 「仁和寺と御室派のみほとけ展」HP、筆者ブログ記事「仁和寺」
      
by bonjinan | 2018-02-15 21:10 | 文化・歴史