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奈良、長谷寺

 大きな「十一面観世音立像」を本尊とする長谷寺(奈良県桜井市初瀬)を訪ねた。
 「花の御寺」としても有名で、特に牡丹の名勝地。
 平安時代には初瀬詣としてにぎわい、『源氏物語』などの古典にも残されている。
 今ごろの季節には万葉歌人、大伴坂上郎女の歌が似合う。
 「こもりくの泊瀬の山は色づきぬしぐれの雨は降りにけらしも」(万葉集、巻8)
 *古くは泊瀬とも表記し”はつせ”と発音した。
 紀貫之が初瀬に詣でた時の歌も『百人一首』で知られている。
 「人はいさ心もしらずふるさとは花ぞむかしの香ににほひける」(百人一首35)
 *人は=初瀬の宿の主人(おそらく女主人)。
 宿の主人に足が遠のいていたことを皮肉られたことへのこれまた皮肉を込めて返した歌と
 解されている。
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  本堂(国宝)を望んで
  本堂では秋の特別拝観中(高さ10m超の観音様のおみ足に直接触れられる)。
  現在の像は1538年東大寺仏生院実清良学の作と伝えられている。
  もとの像は近江の国高島から来た楠の霊木を用いて三日間で造り上げたと言われる   
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  五重塔。戦後に日本で初めて建てられた五重塔。高さ約21m。
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  登廊(のぼりろう)。仁王門から本堂まで連なる399段の石段。
  初夏には登廊の両側に牡丹が咲く。  
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  牡丹のような大きな花をつけた山茶花。
  長谷寺は「花の御寺」としても有名で四季折々の花が楽しめる。

 参考:長谷寺ホームページ

 補足:観音菩薩と観自在菩薩
 観音菩薩は、鳩摩羅什(344-413)訳『観音経』の「観世音菩薩」に由来する。
 観自在菩薩は、玄奘(602-664)訳『般若心経』で登場する名前。
 観世音菩薩と観自在菩薩は同一の仏様。
by bonjinan | 2016-11-23 17:04 | 旅、散歩