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百合の花

  初夏を代表する花の一つ百合の花が見ごろ。
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  ユリ:ユリ科

 (百合の花あれこれ)
 百合は昔から日本にある草花で万葉集にも11首残されています。その中から一つ。
 「灯火の 光りに見ゆる さ百合花 ゆりも逢はむと 思ひそめてき」内蔵縄麻呂
 ゆり:後での意。思ひそむ:思い初むで心に思いを抱き始めるの意。
 万葉集では、さ百合、姫百合、草深百合など趣深く表現されている。
 美人の例えとして「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」があるが出典不詳。
 もともとは生薬としての効能を表現したものとの説もあるがこれも詳細不明。
 確かに芍薬の根は血の巡りを良くする生薬、牡丹の根の皮は血行を良くし熱を冷ます
 生薬、百合の鱗茎は消炎作用の生薬として漢方薬で使われている。
 こうして昔から知られた花ではあるが平安、鎌倉時代の文学にはほとんど書かれていない。
 再認識されたのは江戸時代。貝原益軒『花譜』(1694年)では「百種に及ぶ」と記した。 
 日本画では、酒井抱一「夏秋草図屏風」1821年、東京国立博物館蔵に描かれている。
 ただ百合は輪郭がはっきりした個性ある花なので目立ち過ぎ夏草の後ろに描かれている。
 西洋では白百合は聖母マリア様の純潔、貞操、威厳を象徴する花として添えられる。
 特に受胎告知の場面で描かれる。
 バルトメロ・エステバン・ムリーリョ「無原罪の御宿り」1660-65年、プラド美術館蔵 
 レオナルド・ダ・ヴィンチ「受胎告知」1452-1519年、ウフィツィ美術館蔵など
 なお死に際しては棕櫚(しゅろ)の葉が描かれる。
 アンドレア・マンテーニャ「聖母マリアの他界」1462年頃、プラド美術館蔵
 タッデォ・バルトロ「聖母の死のお告げ」1491年、シェナ、国立絵画館蔵
 文学では、フランスの作家バルザック『谷間の百合』1836年刊、が有名。
 谷間の美しさのメタファーとしてタイトルになっている。
 百合はフランスの国花でもある。
 最後に、日々の生活に関連して、
 ユリの花粉は茶色で着物に付くと脂分があるので擦ると染み込んでしまう。
 乾いてから払うか、粘着テープなどでそっと取るのが良いという。
 
by bonjinan | 2016-06-21 10:27 | 季節の花