先日参詣した聖地、熊野三山の風景です。
約2000年前から人々の現在、過去、未来(速玉大社、那智大社、本宮大社)の願いを叶えてくれる祈りの場所。熊野の山々に囲まれた静かな空間は、祈りと癒しの空間にふさわしい。
熊野本宮大社
境内では随所に熊野三山の神紋・八咫烏(ヤタガラス)をみることができる。
熊野速玉大社
境内にそびえる梛(なぎ)の大木は熊野権現の象徴として信奉篤い。
樹木としてのナギ(マキ科ナギ属)は葉脈が縦方向のみで、縦方向に引っ張っても簡単には切れないことから、葉や実が夫婦円満や縁結びのお守りとして使われている。
熊野那智大社
那智の滝は那智大社の別宮、飛瀧(ひろう)神社のご神体。
大門坂から熊野那智大社、青岸渡寺までは約1.3㎞。約40分。熊野古道を歩いた雰囲気が味わえる(筆者は大門坂をちょっと歩いただけ、入り口付近には日本の博物学者・南方熊楠の生家がある)。
参考:二つの巡礼の道
聖地に参詣するのが巡礼の旅ですが近年、長い時間をかけ巡礼の道を歩くこと自体に意義ありとする旅、言い換えると自分は何者なのかを探る旅、生まれ変わりの旅として人気がある。そんな時代背景を踏まえて2014年5月、和歌山県田辺市とスペイン、サンティアゴ・デ・コンポステーラ市は観光交流協定を結び、翌年、両市共同で「共通巡礼手帳」を発行。達成者には熊野本宮大社から「共通巡礼証明書」が発行される。証明書には二つの巡礼の道シンボルである八咫烏、ホタテ貝があしらわれている。