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桐の花

桐の花の咲く季節。
桐は日本に昔からある木で高級家具の用材として植えられていますが、花を観賞する目的の花木としてはほとんど植えられていない。筆者が日常歩く範囲では横浜山手の西洋館で見た位のものである。
今頃の季節に合う淡紫色の爽やかな花なのだが・・・。
シーボルトが日本から伝えたとされるヨーロッパでは、反対に花木として公園などに植えられている。淡紫色の爽やかな花で、今ごろ、パリの街を彩っていることだろう。
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キリ:ゴマノハグサ科  
写真は08年5月、パリ・エッフェル塔を見下ろせるシャイヨー宮トロカデロ庭園で撮ったもの桐の向う側にはマロニエの花が咲く。

参考:2014.5.4ブログ記事「街路樹」

追記
「桐の木の花、紫に咲きたるは、なほをかしきに、葉のひろごりざまぞ、うたてこちたけれど、異木どもとひとしう言ふべきにもあらず。唐土にことことしき名つきたる鳥の、選りてこれのみ居るらむ、いみじう心異なり。まいて、琴に作りて、さまざまなる音の出でくるなどは、をかしなど、世の常に言ふべきやはある。いみじうこそめでたけれ。」 (清少納言『枕草子』より)
清少納言は、花に趣きがあるものの葉っぱが不恰好だとして観賞用の木だとまでは言っていない。むしろそういうことを越えて鳳凰がとまる神聖性のある木、琴にすれば音色が良いなど木材として貴重な木で、ほかの木とは比べようもなくすばらしいのだと書いている。日本人の桐に対する関心は、西洋人と違って、今も昔も材質にあるようだ。
清少納言はこうして神聖性のある木ではあるが観賞用の木ではないと断じているが、『源氏物語』の主人公、光源氏の父君は桐壺帝。多分、宮中の庭に植えられていたのであろう。現在でも皇室、政府など権威の象徴として紋章として使われている。500円硬貨にも描かれている。
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by bonjinan | 2009-06-10 18:35 | 旅、散歩 | Trackback
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