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ごきげんよう、さようなら

NHK朝ドラ『花子とアン』の最後は三輪明宏さんの「ごきげんよう、さようなら」で終わる。
とても美しい響きの言葉だ。気になって辞書で調べてみた。
【ご機嫌よう】
「(「よう」は形容詞「よい」の連用形の音便)会ったときや別れるときに、相手の健康を祈り祝う意をこめて言う挨拶の言葉」(大辞林) 
【左様なら】
「(元来、接続詞で、それならばの意)別れの挨拶語。さよなら」(広辞苑)
「ご機嫌よう」も「左様なら」もそれに続く言葉が省略されたものであることが分る。前者「ご機嫌よう」では、「ご機嫌よく」の後に、例えば、「お過ごしください」を省略した形になっており、後者「左様なら」では、「左様なら」の前に、例えば、「時間がまいりました。」があり、後には前段の事柄を受けて、例えば、「次回のお楽しみとさせていただきます」が本来の姿ということになる。しかしこれでは長すぎる。言わなくても分かることは言わない。それが日本人の奥ゆかしさなのだろうし、そうすることによって、心が通じあえる仲間であることを確認し合っているのだとも言える。別れの言葉でありながら祈りの気持ち、永遠のつながりを感じさせる不思議な言葉なのだ。これは先日、社会人講座(講師、竹内整一氏)で知った言葉なのだが引用したい。
「『サヨナラ』・・・・。これまで耳にした別れの言葉のうちで、このようにうつくしい言葉をわたしは知らない。Auf Wiedersehen や Au revoir や Till we meet again のように、別れの痛みを再会の希望によって紛らわそうという試みを『サヨナラ』はしない。目をまばたいて涙を健気に抑えて告げる Farewell のように、別離の苦い味わいを避けてもいない。」(アン・モロー・リンドバーグ『翼よ、北に』)
(補足)
①アン・モロー・リンドバーグ(1906-2001)は、女性飛行家の草分け的存在で、夫は『翼よ、あれがパリの灯だ』で有名な飛行家・チャールズ・リンドバーグ。夫妻は1931年、日本に飛行してきている。
②Auf Wiedersehen(独)、Au revoir(仏)、Till we meet again(英)、いずれも「再見」の意。 Farewell(英)は訳せば「お元気で」だが、語源は fare(動詞;(人が)やっていく)+wellからなる命令形であり、本来的には感情を避けた表現と思える。またヘミングウエイ”A farewell to Arms” 『武器よさらば』に使われているように断絶の意味もある。ちなみに「Good-bye、Good-by は God be with ye(=you) (神があなたとともにいますように)が縮まったもの。good となったのは good night などの影響」 
(参考:LIGHTHOUSE 英和辞典)
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by bonjinan | 2014-04-11 12:25 | 文化・歴史 | Trackback
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