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下村観山展@横浜美術館(2014年)

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横浜美術館で開かれている、岡倉天心生誕150年・没後100年記念、下村観山生誕140年記念と冠した「下村観山展」(2013.12.7~2014.2.11)に入った。下村観山(1873-1930)は、横山大観、菱田春草らとともに、東京美術学校一期生として入学。岡倉天心の薫陶を受けた近代日本を代表する日本画家。11歳の時に描いた<騎虎鐘馗>1884年他をみれば、少年の頃から秀でた才能の持ち主だったことが分かる。イギリス留学中(1903-05)に描かれた<ラファエロ作、椅子の聖母(模写)>では油絵の質感を日本画材でもそのまま表現した筆技の高さに驚く。また西洋絵画への並々ならぬ探究心が窺える。<木の間の秋>1906年(二曲屏風一双)、<小倉山>1909年(六曲屏風一双)では、西洋の写実性、遠近法を採り入れながらも、全体として受ける印象は大和絵や琳派の絵を思わせるやわらかさ、品の良さ。<小倉山>では平安時代の歌人・藤原忠平が描かれているが、観山自身の創作意欲を表現しているようにも思える。観山の絵の魅力は、天才的筆技に加えて、新しい日本画を創造しようとする創意工夫、意欲が伝わってくるところではないだろうか。日本画の素晴らしさを改めて知る日本画展であった。
補足:藤原忠平の歌「小倉山 峰のもみじ葉 心あらば今ひとたびの みゆき待たなむ」(百人一首)
参考:横浜美術館ホームページ
by bonjinan | 2014-01-15 09:23 | 文化・歴史