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薄熙来裁判

今、収賄などの罪に問われた中国、重慶市の元トップ、薄熙来被告の初公判が開かれ、中国国内のみならず世界の注目を浴びている。共産党一党独裁体制の行く末、民主化を占う裁判だからだ。なぜ公開裁判になったのか。もともとは薄被告も罪を認めていたため、習近平国家主席の掲げる官僚と共産党員の腐敗撲滅への厳しい姿勢を示す絶好の機会となり、開かれた国家への変革をアピールするためだったと言われている。しかしながら被告が罪状の多くを否認したことから、政治的な路線対立を改めて浮彫にする場となったようだ。振り返れば、鄧小平が敷いた改革・解放路線(1978年以降、南巡講和(1992年)、IMF8条国移行(1996年)、WTO加盟(2001年)・・・)が予想以上の経済的成功をおさめたが、その後の主導者、江沢民、胡錦濤は高度経済成長に伴う歪を正そうとしたものの実質的に断念してしまった。直近では胡錦濤が科学的発展観、和諧社会の建設を打ち出したが、鄧小平の先富論を修正するに至らず官僚資本主義に流されていると言われている。貧富の差を表すジニ係数をみると社会騒乱が起きる警戒ラインと言われる0.4を超えていること、労働分配率が徐々に低下してきていること、その労働分配率も改革・解放路線の進んだ沿海部で低下していることなどの現実などを考えると、ますます格差が拡大しかつ固定化しているように思われる。習近平主席の掲げる腐敗撲滅は分かりやすい動きとして理解できるが、社会構造を変革していく政策と連動しているのかどうかはっきりしていない。弱者救済を強く打ち出した薄熙来の取り組みは、強権政治という問題を抱えてはいたが課題解決の軸の一つであったことは間違いがない。薄熙来裁判は中国国内問題であり、我われにはどうすることもできないのだが、願わくば、この裁判において、政治路線議論もさることながら、人治国家から法治国家への強い方向性を見たいものだ。

補足2013.9.22YAHOOニュース
中国山東省済南市地裁は、薄熙来被告に対して無期懲役を言い渡した。罪状は収賄、横領、職権乱用。

追加2013.10.25YAHOOニュース
薄熙来被告に対する上訴審が25日午前に開かれ、1審判決通りの「無期懲役」の判決が出された。
中国は2審制のため本審にて結審となった。

追加2013.11.6産經配信25YAHOOニュース
10月28日の天安門前でウイグル族と言われている3人が車両で突入し炎上したのに続き、11月6日早朝、
中国北部の山西省太原市中心部にある中国共産党山西省委員会の庁舎付近で、連続爆発が起きた。
by bonjinan | 2013-08-25 11:37 | 政治・経済