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ヴァイマル憲法

副総理の憲法改正をめぐってヒトラー政権が樹立されるまでのヴァイマル憲法(英語読みでワイマール憲法)の変容を学ぶべしとの発言が世界中に波紋を投げかけている。憲法改正を議論するにしても欧米にとって苦い過去を思い出させる悪い例を出したものだ。なぜ世界でもっとも民主的憲法と言われたヴァイマル憲法のもとでヒトラー政権が誕生したのか。一般的には経済的側面から巨額の賠償責任、さらには世界恐慌による社会不安、ブロック経済化などがあげられ、政治的側面からは完全比例代表制の弊害としての多党乱立、政治の混乱、議会機能の低下、および大統領の非常大権などがあげられている。事実だろうが、何か歴史的必然としての物語を聞いているようで何か違和感を感じる。問題にすべきは最も優れた政治制度である国民主権、民主主義にも問題が潜んでいるということではないか。国民、議会、政権から理性が失われ、人々が個人的利益(含む生活のため)、権力闘争などで感情を前面に動くようになればいくら民主的制度であったとしても、民主主義は崩壊することもあるということだ。ヴァイマル憲法を学ぶとすればこの観点からも点検すべきであり、民主主義を発展させる上で不可欠な議論だ。最近、国際社会から逆襲を受けるような政治家の言動が目立つ。撤回しているものの後味が悪い。国民の代表たる政治家には一般国民以上の理性的な発言、世界から共感を引き出す言動を望むばかりだ。
<関連年表>
1914~1918年 第一次世界大戦。
1918年 ドイツ革命、ドイツ帝国崩壊。
1919年 パリ講和会議、独)ヴェルサイユ条約(天文学的賠償金ほか)受託。
1919~1932年 独)ヴァイマル共和制。
1919年 独)ヴァイマル憲法制定(英語読みワイマール憲法、正式にはドイツ国憲法)
1924年 ドーズ案(米→独への資本提供)
1926年 独)国際連盟加盟
1929年 米国発世界恐慌。独)共産党の躍進。米英仏のブロック経済化。
1933~1945年 独)ヒトラー政権
1933年 独)国際連盟脱退
1934年 独)第三帝国成立
1936年 独)ベルサイユ条約破棄、ラインラントへの進駐。
1939~1945年 第二次世界大戦
補足
①現在のドイツの選挙制度は小選挙区比例代表制。598議席の半分を比例代表(阻止条項付)、半分を小選挙区に配分(人口比例)。比例配分比率が大きくもとっも民主的な制度ともいわれる。識者によればそれよりも何よりも議論する文化が根付いていて民主主義の基盤がしっかりできているという。②日本と同じ敗戦国でありながら、戦後処理をしたたかにに進め、今日ユーロ圏の盟主となっている。政治、経済、社会保障など学ぶべきことが多い国である。
参考:2013.6.1ブログ
by bonjinan | 2013-08-04 19:32 | 文化・歴史