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アラブの冬、イスラムの春

われわれ日本人にとって中東は、石油入手で欠くことのできない地域であるが、よく理解しているかとなるとむしろほとんど分かっていない地域だ。チュニジアにおける民主化要求による独裁政権の崩壊(ジャスミン革命)とこれに続く、中東、北アフリカ地域各国での民主化運動を欧米では「アラブの春」と呼んだ。しかしその後の動きをみると、エジプトでは政権交代したものの、その後の選挙でイスラム政党が躍進し、シリアでは内戦状態が続いており終息の見通しすらない。欧米が考えるような民主化の流れではなかったことから「アラブの冬」とも「イスラムの春」とも言われるようになった。イスラム教は他宗教に比べより日々の生活と密着し生活の規範にもなっている宗教だ。欧米流の政教を分離して民主化を論ずることなどできないのかも知れない。ただこの地域に変化が起こっていることだけは確かだ。フランスの人口学者、エマニュエル・トッドは「識字率の上昇と出生率の下降を根拠に、着実に進むイスラム圏の近代化を予言」しているが、果してどのようなかたちで近代化していくのだろうか。中東を勉強しだしたので今後、一定のイメージが固まってきた段階で、このブログでも書き留めてたいと思っている。アラブの春を称してアラブの砂嵐と言う人もいるようだ(北アフリカでは春に砂嵐が吹き荒れ先が見えなくなる)。今の私にとってはまさにこの程度の理解で納得するしかない。
関連ブログ:2013.2.20「アラブ革命のゆくえ」
by bonjinan | 2012-10-19 11:36 | 文化・歴史