人気ブログランキング |

AREKORE

bonjinan.exblog.jp
ブログトップ

ボルカー・ルール

オバマ政権は今年7月以降、金融機関に対してリスクの高い取引を禁じるいわゆる「ボルカー・ルール」を実施する予定でいる。その一つとして米国以外の国が発行した国債の短期売買を禁じる可能性があることで金融界では大きな話題になっている。新聞の片隅に「ガイトナー財務長官は20日、米下院委員会での議会証言で、日本国債などの取引に影響が出ないように対策をとる可能性を示唆した」とあった。日本政府、欧州委員会が「国債の取引量が減り発行金利が上がる懸念を表明している」ことに対する見解であると思う。ボルカー・ルールはリーマンショックをうけて金融規制案として2010年1月オバマ大統領から提案されたものだが、こうした議論をみているとリーマン・ショックの本当の反省の上に立っての議論とは思えないのだ。投資者が見届けられないあまりに複雑な金融商品こそが金融危機をもたらしたのではなかったのか。実体としてわが国バブル期における営業特金、ファントラのようなものが危機をもたらしたのではなかったのか。日本でも今またAIJ問題が起きていることからみても投資家に投資実態が見えるようにする規律付けこそが重要なのではと思っていたのだが。もっと広い観点でみれば米国はそれで良いとしても米ドルが国際取引での利便性から好むと好まざるにかかわらず基軸通貨となっており時に米国債も買われている状況を差し置いてのあまりに身勝手な議論なのではと思える。この議論を突き詰めていくと貿易取引から約100倍も拡大してしまった金融取引をどう制御するのか、また米ドル集中の基軸通貨をどう考えるべきかの問題にもなる。
※ボルカー・ルール:第12代FRB議長、現大統領経済回復諮問委員会委員長が提案しオバマ大統領が「ボルカー・ルール」と呼ぶ銀行規制案。商業銀行に対してヘッジファンドおよび未上場企業への投資やその所有を禁ずるもの。為替スワップができなくなるなど流動性が損なわれるとして批判も多い。
参考:YAHOOニュース

追加2013.12.11日経
米連邦準備理事会(FRB)など米金融当局は10日、ボルカールール(銀行の市場取引に対する規制)の最終案を発表した。かねて問題とされていた銀行の自己資金による取引規制の対象から日本国債など外国国債の取引を原則容認するとなった。ただし海外拠点などに限って認めるとあるが詳しい内容は分かっていない。その他、銀行の自己資金による短期投資の制限、ヘッジファンドへの出資規制などあげられているがこれも運用面でどの程度の規制なのかはわかっていない。一般論として正常な金融取引においてもリスクを回避するための行動が伴うので線引きは難しい。
by bonjinan | 2012-03-23 09:00 | 政治・経済