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読書、貨幣進化論

内閣府から、昨日、2011年7~9月期のGDP一次速報が発表された。
4~6月期に比べて実質1.5%増(年率換算+6.0%)、名目で1.4%増(年換算+5.6%)、GDPデフレータでは前年同期比1.9%減とのことで相変わらずのデフレ基調が続く。
直接関係するわけではないが、岩村充 『貨幣進化論』 新潮選書(2010.9)、副題「成長なき時代の通貨システム」を読んでみた。
上記デフレ脱却の処方箋など書かれているわけではないが、私のような素人に通貨の歴史、その性格を優しく解説してくれる。特異な論を出す書は話題にはなりえても基礎を学ぶには適さないものだ。
この観点から良書だ。
本書から引用しよう「現在の日本経済にとって最大の課題はデフレからの脱却だと論じる人は多いが、デフレから脱却した後で起こるのが「緩やかなインフレ」になる保証はない。むしろ、財政アンカーの崩壊による急激なインフレへと局面が急変してしまう可能性の方が高いのではないだろうか」
本書ではまたヒエロニムス・ボスの『愚者の船』(ルーブル美術館蔵)が紹介されている。絵の中の「三日月の旗は当時のヨーロッパにおける最大の脅威だったオスマントルコ帝国を象徴しているとされている。ボスの描く愚者たちに限らず、やがて来る真の脅威が何なのか予見することは現代の私たちにとっても難しい」とわが国の現状と重ね合わせて紹介している。
参考:wikipedia ルーブル美術館 愚者の船
関連ブログ:2010.1.7”日銀貨幣博物館見学”
by bonjinan | 2011-11-15 16:38 | 読書