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福島2号機で小規模臨界

今週は国内外で大きな問題が発生している。
東京電力福島第一原発2号機で小規模臨界の可能性もその一つだ。
ウラン235の核分裂過程で造られるキセノン133、135が微量ながら検出されたとのこと。それぞれ半減期が短いことから(キセノン133で約5日、135で約9時間)新たな連鎖的崩壊が起こっているのではないかとみられるからだ。原子炉内部の状況はこれまでもつまびらかに報道されている訳ではないので、本当に大丈夫なのかと思えてくる。新聞報道によると「キセノンは今回初めて分析して出てきた。過去に計測していれば検出していたかも知れず、・・・」などとあった。事実とすれば、今頃、何を言っているのかと言いたくなる。起きてしまったことは仕方ないにしても、起きてしまった以上は念には念を入れて調べているのではなかったのか。先日、熊取6人組の一人、京大原子炉実験所・今中哲二助教の講演を聞く機会があった。原発容認/反対以前の問題として関係者の倫理観が問題なの
かも知れない。科学・技術は仮説(計画)、実験、検証の繰り返しにより発展していくものだが、原発の場合にはこの一般論はそのまま適用されない。一旦事故が起こると甚大な被害を長期に渡って及ぼすからだ。最悪事態を想定して備える謙虚な姿勢があってこその話ということだ。しっかりチェックして欲しい。
by bonjinan | 2011-11-03 08:11 | できごと