秋を代表する雑草にセイタカアワダチソウ(背高泡立草)がある。北米からの帰化植物で繁殖力が強いらしくあちこちでみられる。その強さの秘密は、帰化植物なので天敵がいない、種でも地下茎でも増える、背丈が高いためほかの植物の生長を抑えるなどの理由のほか、最近の研究から他の植物の生長を抑える物質(アレロパシー物質)の一種を出していること分かったそうだ。
(田中修『雑草のはなし』中公新書より)
なお花粉症の原因となるブタクサと言う人もいるがこれとは別物で、セイダカアワダチソウは花粉を飛ばさない虫媒花である。
セイタカアワダチソウ:キク科アキノキリンソウ属
ブタクサの違いは、花穂の広がり、ブタクサは花穂がひょろりとしている。
葉っぱも形も違い、セイダカアワダチソウは細長く、ブタクサはギザギザがある。
写真は東横線の線路脇。繁殖力旺盛で空き地、休耕田などどこにでも広がる。