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幕末の日本外交

NHK BSプレミアム BS歴史館 シリーズあなたの常識大逆転!
「幕末・日本外交は弱腰にあらず」が再放送された。
日米和親条約(1854年調印)の日本全権・林大学頭復斎(1801-1859年)と日米修好通商条約
(1858年調印)の日本全権の一人、岩瀬忠震(1818-1861年)の外交交渉を採り上げ「日本外交は実は弱腰ではなかった」とする内容だった。我々が学んだ教科書では「砲艦外交に屈し不平等条約を結ばされた」と教えられる、が番組では最新の研究を踏まえ「日米和親条約は開国を認めたものではない」こと、また「日米修好通商条約は不平等条約ではなかった。関税率20%は当時の国際環境からすれば適正な率であったこと(問題があるとすれば岩瀬亡きあとの1866年調印の改税約書以降であった)、新開港地・横濱を長崎同様出島的にすることで治外法権問題も回避できると考えていた」ことなど挙げる。いずれにせよ西欧列強がアジアを植民地化する中で知力をもってこれを阻止したことは間違いない事実でありそれだけでも大成果であったと言える。交渉過程をみるとまさに孫子の兵法で有名な「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず」を実践していたこと、加えて林、岩瀬とも「論理性もさることながら人間力に於いて優れていた」ことを知る。昨今の日本外交をみると「敵に一目を置かせるだけの知力・論理性、人間力」に欠ける。例えば、最近の円高問題、これだけ困っているにも関わらずインパクトのある要請も出せず。G20ももっぱら欧州問題。円高問題など無きがごとし。欧州が問題解決すれば円高も是正される程度の発言しかできていない。金を出す以外の外交はないのかと情けなくなる。番組では「当時、金はないが人物はいた。今は、金はあっても人材がいない」と言う。だがまてよ「金があるから人が育たない」というのが正しいのではないだろうか。
※補足
『ペリー提督日本遠征記』より
「日本がひとたび文明世界の技能を手に入れれば強力なライバルになるだろう」
ハリスの言葉「岩瀬は機敏で反論が次々と出てきた。私は答弁に苦しんだばかりでなく、岩瀬に論破されてしまい修正せざるを得なかった条項が多かった。岩瀬は断と識があった」
※参考:NHK BS オンライン
by bonjinan | 2011-09-25 15:52 | 文化・歴史