東洋のヴェネツィアと称される水の都、蘇州(中国江蘇省)を訪ねた。
運河が網の目のように張り巡らされ、市内には世界遺産に指定されている四大庭園や寺院、塔が点在する。古来より「上有天堂、下有蘇杭(天に極楽、地に蘇州、杭州あり」と詠われるだけあって風光明媚。見どころいっぱいの江南の古都である。
<運河と橋>
虎丘付近の運河
寒山寺付近の橋
山塘街の夜景。清代に栄えた商業の街。レトロな風情が楽しめる。
<拙政園>
世界遺産に指定されている四大庭園(拙政園、留園、滄浪亭、獅子林)の一つ拙政園(せっせいえん)を訪ねた。
北寺塔を借景とした蓮池。
池に囲まれた四阿。
蓮池と島の四阿を臨む遠香堂
とても涼しげ、お堂の名前のごとく、遠くから蓮の香りがほのかに漂ってきそうです。
すべての建物と歩道が池に面して配置されています。
渡り廊下から望む蓮池も美しい。
江南の風情をたっぷり味わえる庭園です。
<寒山寺>
蘇州には寺院と塔が点在します。その一つ代表的な観光スポット寒山寺を訪ねた。
寺の名前は唐代の僧・寒山に由来する。
寒山は拾得とともに脱俗的な風采の僧として格好の画題となっている。
本堂前
五重塔。お賽銭を屋根に載せるとご利益があるとか。沢山載っています。
唐の詩人・張継の詠んだ「楓橋夜泊(ふうきょうやはく)」の歌碑。
「月落烏啼霜満天 江楓漁火対愁眠 姑蘇城外寒山寺 夜半鐘声到客船」
<虎丘>
紀元前、春秋時代の呉王・闔閭(こうりょ)の陵墓。
BC514年に闔閭が城を築いたのが蘇州のはじまりとされる。
緑に覆われた閑静な園内には虎丘剣池など40以上の名所がある。
雲岩寺塔:北宋の961年に建てられた中国最古のレンガ造りの塔。8角7層。
地盤沈下で傾きイタリア、ピサの斜塔のよう。
小高い丘に建てられており蘇州のランドマークタワーとなっている。