人気ブログランキング |

AREKORE

bonjinan.exblog.jp
ブログトップ

新しい単語、エクセルギー

最近、エクセルギー(exergy)なる単語をみるようになった。
エクセルギーとは1956年にスロヴェニアの工学者によって提唱された造語。
エネルギーは熱のあるところには熱エネルギーがあり、また拡大すると質量あるものには必ずエネルギーは存在するからありとあらゆるところにエネルギーは存在する。我々はエネルギーに満ち溢れた世界にいる。問題は利用できるエネルギーかどうかということになる。この使えるエネルギー、価値あるエネルギーのことをエクセルギーと呼ぶ。
例えばガソリン車を考えてみると、化石燃料のエクセルギーを100とすると利用しているエネルギーは10未満。90強は環境に熱エネルギーとして拡散している。照明として使う白熱灯で考えてみると、発電過程で約50、送電等で約5、電燈ではそのほとんどを利用できない熱エネルギーとして拡散している。こうしてみてくると、エネルギー源をいかに無駄なく使うことが重要かが分かる。良く省エネという言葉が使われるが正しい表現ではない。先の例では、化石エネルギーが再利用できない熱エネルギー、光エネルギーなどにかたちを変えたのだがその総和は不変であり、エネルギーが減ったわけではない。利用できるエネルギーがなくなったのだ。即ちエクセルギーがなくなったのだ。省エネは省エクセルギーというのが正しい言い方となる。なお社会全体でみるとエネルギー資源の約80%が何も利用されずに捨てられているという。私たちは大いなる無駄遣いをしているのだ。
以上、エクセルギーの利用について書いたが、次にエクセルギー源について考えてみる。温度差のあるところ、落差があることに伴う水の流れはすべてエクセルギーとなる。大気と地中、水の温度差などを利用すればそのまま冷暖房として利用できる。こまめに利用し化石エネルギー代替としたいものだ。
参考:牛山泉・山地憲治編著『エネルギー工学』オーム社(2010.2)
by bonjinan | 2011-06-12 17:39 | 豆知識