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福島第1原発1号機メルトダウン

福島第一原発1号機の燃料がメルトダウンしていると報道された。メルトダウンしてもある種の偶然で臨界
状態に至らなければ問題はないが何重に安全と言われてきた圧力容器に崩壊熱で穴があき注水した水も
格納容器に漏れ出し、更には格納容器から水漏れしているとのこと。汚染水が外部に流出しているわけで
安定した冷却体制の構築が難しくなったと報じられている。今度はどこから外部(海等)に漏えいしているか
調べ、それを止め、新たな循環サイクルをどうやって造るかということになってきた。今回の事故と事故処理
をみていると、何か素人の実験をみているようだ。事故発生以来、先を予測し先手を打つ動きが何も出てこ
ない。これがわが国の原子力技術の水準なのかと思うと恐ろしくもあり情けない。これは原子力だけではな
いかも知れない。各科学・技術分野が細分化しその先端分野に興味は集中し社会、現場との関わりはより
希薄になっているのかも知れない。ただ研究者の名誉のために付け加えれば、もちろん関係者が見て見ぬ
ふりをしているわけではないだろうが、叡知を瞬時に結集するだけの国の仕組みがないのか機能していな
いかのどちらかとも考えられる。一方、直接の当事者である東電についてみると、原子力は国策である、国
の基準を満足すれば最低限の義務を果たす。後は民間企業として経営の効率化を図り利益を極大化する
のが仕事だとして安全はかたちだけになっていたのではないか。事故を想定した準備など殆どなく東電の
現場に近い技術屋さんが右往左往しながら苦労されているだけなのではないだろうか。
以上、事実が徐々に報道されてくることに対して議論してきたが、関係者なら最初から分かっていたことで
情報操作されていただけかも知れない。或いはメルトダウンはほとんど初期の段階で起こっていた、もっと
ストレートに言えば何重の壁と言っていた構造物、特に配管等が津波というより地震そのものによって簡単
に破壊されてしまっていた。確かなデータがないことを理由に公表しなかっただけと思われる。
いずれこれらがつまびらかにされなければならないし、世界全体でみると原発を積極的に停止/廃止できな
いから、各国政府は各国民に対して安全対策を明確に説明する必要が生じており、これら問題点が各国か
らの要請もあって徹底的に追及されることになるだろう。

*臨界状態:ウラン235など原子核に中性子1個が当たると核分裂する。
核分裂すると2個以上の中性子が出る。飛び出した中性子のすべてが次の核分裂を引き起こせばネズミ
算的に核分裂が引き起こされる。この状態が臨界状態。原子力発電では核分裂を引き起こすウランの濃
度が低く、かつ中性子を吸収し易い物質を燃料棒に混ぜてあるためネズミ算的に核分裂することはない。
水素爆発はこの材料棒を被覆するジルコニウム合金に起因する。ジルコニウムが水蒸気と反応し水素に
分解され、更に酸素と爆発的に結合し起こる。
*崩壊熱:原子核が崩壊する際に発生する熱。

参考:YOMIURI ONLINE
by bonjinan | 2011-05-13 11:55 | 政治・経済