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現在の日本人と17世紀の日本人

東日本大震災では日本人の高い倫理観が海外に紹介された。
かつての日本人はどのようにみられていたのか。
クレインス フレデリック 『十七世紀のオランダ人が見た日本』 臨川書店(2010.7)に求めてみた。
17世紀のオランダといえば、スペインの支配から脱却しアジア、アメリカに進出し黄金時代を築いていた。かの有名なレンブラントやフェルメールが活躍した時代である。その半世紀ほど前、オランダ人のアジア進出のきっかけをつくったリンスホーテンの『東方案内記』に書かれた内容を紹介している。「頭がとても良くて、学習能力が高い。これはポルトガル人がこの国を発見して以来、経験を通じて明らかにされてきたところである。この国の一般民衆や農民は、他の民族と大きく異なっている。というのは、日本人は、あたかも常に宮廷で教育されているかのように、とても優雅で礼儀正しく振る舞っている。また必要な時には武器の名手でもある。けれども、日本人の間で喧嘩はほとんど見られない。というのは、人を脅迫して抜刀すれば、死罪に処せられるからである」と書いている。
現代の日本人とまったく同じように感じ取られる。一般民衆は支配者と隔絶した世界でも高い倫理感をもって暮らしていたことが知れる。戦後、我々は権利と義務、自由を学び、そして最近ではあるべきリーダーの姿まで論ずるようになった。しかしこれらを消化し新たな精神文化として変容してきたのだろうかと問われればどうもそうではなさそうである。それでいいのかも知れない。むしろ問題なのは為政者が国民から遊離し高貴な国民性を毀損していることではなかろうか。

参考:NHKニュース(首相福島県内避難所を訪問)
コメント:訪問する以上、なぜ最大限の気配り目配りができないのだろうか。
被災者は「何を何時までに」の言葉が欲しいのだがそれもなかったようだ。
目的が視察なのだろう。
by bonjinan | 2011-04-21 09:42 | 読書