人気ブログランキング |

AREKORE

bonjinan.exblog.jp
ブログトップ

震災の規模と復旧復興財源

東日本大震災に関する被害額と復旧復興財源について言われていることの整理。
<被害額>
内閣府試算によると少なくとも15兆~25兆円(阪神淡路大震災の被害額10兆円)、国内総生産480兆円
の3~5%に相当。但し原発事故が終息方向に至っていなく確実にこれに上乗せされる。
<復旧復興の全体像>
段取りは緊急(救助・支援)短期(復旧)中期(復興)長期(新ヴィジョン)に分類されるが現状は緊急対応
段階。僅かに民間での復旧の動きが始まった段階。これも原発事故が最悪事態から終息方向に移って
はいないこと、余震、連動地震の規模と期間に関する予測ができていないこと、政治に叡知を集約する
力がないことなどから復興計画立案、さらには新ヴィジョン立案を停滞させている。
一方、震災とは関係なく国家財政の健全化は最重要課題であったわけだから阪神大震災時と比べて状
況は更に悪い。関東大震災時の復興と比較議論する場合もあるが計画づくりとしては参考になるがこの
ときは経済が完璧に破綻したようなものだったから(損害額46億円、一般歳出14億円)財源面では参考
にならないだろう。使途の透明性が担保されるという前提で次に進む。
<復旧復興原資、財源>
日本の正味資産2700兆円、家計の金融資産(-負債)1000兆円、基本的には外国の支援を受けなくて
もやりようによっては自力復興できる。誇らしいことだ。しかしながらやり方次第では社会的不満を増大さ
せ経済を失速させる危険もはらんでいる。検討項目の基本は、無償奉仕、寄付、予算の振替、復興債、
増税となる。無償奉仕、寄付は健全な社会の証。学生の単位取得等うまくプログラムを組んで社会に根
付かせてもらいたい。東北地方の大学が幹事役になって全国の大学生を受け入れ共同作業をするが良
い。交流の輪も広がる。但しここでは金額換算できない部分も多く割愛して次に進む。
先ず予算の振替。景気への影響はむしろプラスに効果するだろう。但し民主党がマニフェストにこだわっ
ていれば何もできない。復興債は最も安直だが一般国債と同じで将来世代に付けを回すこと。
大枠としては一般国債と同列で議論されるべき。わが国では長期に渡るデフレ環境下にあって政治家は
景気刺激策、或いは景気を腰折れさせると言っては国債を発行し続け、今となっては貯蓄相当額に迫る
勢いになってしまった。国民の財産を先取りして使ってしまったわけだ。こんな馬鹿な話が長続きするわ
けはない。残るのは増税となる。税の一般論から整理したい。
識者は直接景気に影響が少ない固定資産税、相続税の増税が財政健全化と併せて無難としているよう
だ。但し特段の現金収入がない中で固定資産税を払ってきた人にとっては困ることになる。特にこの層
は地域社会の要になり寄付というかたちで社会貢献してきた人たちも多いことは留意すべきだ。
相続税は固定資産税との関係で述べると金融資産に対しては止むをえない感じはする。
消費税増税。復興に限って言えばもっとも自然である。逆進性を問題視する向きもあるが本当に必要な
ものを選択し供給しようとする動きになればむしろこれからのビジネスの創造と成長戦略を考える上で貴
重な材料を提供するだろう。消費マインドも既に落ちるところまで落ちており影響度は少ないと考える。
次に所得増税。これまで何度か累進性を弱めてきた経緯からみて是正しても良いだろう。景気による変
動が大きいと言われるが景気の良い時に税収をあげ不況の時は下げることは自然。むしろ問題なのは
景気の良い時に支出を抑えず不況の時には更に追加して支出することが問題と考えるべきなのだ。
以上、増税を中心に整理してみた。

参考①:日経Web刊(OECDの対日報告書関連)
参考②:DIAMOND online(5/2「短期楽観・長期悲観」)
by bonjinan | 2011-04-16 13:42 | 政治・経済