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今週の一冊、科学ってなに?

今週は、池内了『娘と話す科学ってなに?』現代企画室(2005.4)を取り上げたいと思います。
娘との会話形式で科学、技術について分かり易く説明した書。子供向けの書ではあるが、大人でも気楽に楽しんで読める。二、三、抜粋したいと思います。
「ルターはコペルニクスを非難した。ルターは「聖書に戻れ」というスローガンを立て、堕落したローマ教会の言うことより、キリスト教の原点である聖書に立ち戻るべきだと主張した。聖書には太陽が地球の周りを回ると解釈できる言葉が書かれているから(脚注)、地球が太陽の周りを回るなんてことを言うコペルニクスを許せなかった。」確かにこんなことは世界史で習わなかった。
「コペルニクスやガリレオは教会に反発しようとしたわけではないんだ。ニュートンもふくめて、当時の科学者は神の存在を認めていた。彼らは神が書いた二冊の本があるとした。一冊は聖書、もう一冊の本が「自然」で、自然に書き込まれた神の意志を読み取ることを研究の目的としていたのだ。その意味でも、やはり自然哲学者であったと言うべきだね」。「昔、寺田寅彦というすごい科学者が「文明が進化するほど災害も進化する」なんてことを言っている。」。ふだん考えてもいないが本当だと思う。近年、科学技術があまりに細分化されてしまったため素人には立ち入れないないような感じすら与えますが、こうしておもしろい話題で科学技術の流れ、現在問題とされていることを説明されると親しみを感じてきます。

(注)『旧約聖書』の「ヨシュア記」10:12-13の一説
「ヨシュアはイスラエルの人々の見ている前で主をたたえて言った。『日よとどまれ ギブオンの上に 月よとどまで アヤロンの谷に』 にはとどまり 月は動きをやめた 民が敵を打ち破るまで」
by bonjinan | 2011-01-19 18:32 | 読書