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今週の一冊、寿命は延ばせるか

今週は池田清彦『寿命はどこまで延ばせるか?』PHPサイエンスワールド新書(09.10)です。
原始的なバクテリアなどは基本的に死なない。ではなぜヒトには寿命があるのか?そんな疑問に生物学者の視点から答えてくれる。概念的には高度に分化した多細胞生物は死すべき運命を内臓することで生命を維持し種の存続をはかっているのだと説明される。具体例としてニューラルネットワーク(神経細胞網)形成過程にみられるアポトーシス(細胞のプログラム死)、細胞分裂時におこるテロメア(染色体の末端部)短縮と最終的に引き起こされるアポトーシスなど紹介されている。前者例では細胞の死なくしてはヒトがヒトとなりえず、後者例ではヒトが正常な動作を維持できかつ種を守る限界として働いていることを知る。生きている限り精一杯に生き天寿をまっとうすることが王道のようだ。
(追記)
東京理科大・田沼靖一教授は、再生系細胞で機能するのが「アポトーシス」。非再生系細胞においてはまさに老化であり「アポビオーシス」として明確に区分している。前者を細胞消去機能、後者を個体消去機能としている。なお生体内の細胞死は総細胞数60兆個のうち毎日3~4千億個(ステーキ1枚分に相当)とされる。
by bonjinan | 2010-11-30 20:26 | 健康