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青いバラ

「青いバラ」は「不可能なこと」のを意味するほど青いバラ作りは難題であった。
現在、「ブルーバユー」と命名された青みがかったバラ(原産国:ドイツ、発売1993年)を公園などでみることができますが残念ながら本物の青には見えない。最近、発売されている青バラはどのような原理、方法によるのだろうか。2009年にサントリーから発売された「サントリーブルーローズアプローズ」は遺伝子組み換えによるもの。花の代表的な色素アントシアニンの一種デルフィニジンという色素を造る遺伝子をパンジーから採りバラの遺伝子に組み込んだもの。こういえば分子生物学の進歩した今日では簡単なことのように思えますが生命現象はそう単純なものではないらしい。どの遺伝子がどの程度発現しどの遺伝子がどの程度抑制されるかは細胞をとりまく環境(ニッチというのだそうだ。私は隙間市場のニッチしか知らなかった)によっても変るという。まさにガン細胞を抑える条件を探すようなものらしい。その証拠にいまでも誰がみても青と言えるバラはできていない。ちなみに「サントリーブルーローズアプローズ」の花言葉は「夢かなう」ですが方法論として緒に就いたといったところ。

アントシアニンについて(補足)
花に含まれる代表的な色素はフラボノイド、カロテノイド、ベタレインなど。この中で、薄黄色~赤~青色にかけての幅広いスペクトルを持ち、ほとんどの植物において花の主要な成分として重要な役割を担っているのがフラボノイド。フラボノイドは紫外線やストレスからの保護、シグナル伝達物質、食害からの保護などの機能ががあり、近年ではその抗酸化作用から健康に良い成分として注目されている。フラボノイドの仲間の中で、花の色に直接関わる有色の成分はアントシアニンと総称される。アントシアニンから糖を除いた発色団はアントシアニジンと呼ばれ、①ベラルゴニジン型(オレンジ~朱色の色素)、②シアニジン型(赤色~紅色の色素)、③デルフィニジン型(紫~青色の色素に大別される。主役級の色素(アントシアニン)の基本構造はたったの3種類(違いはOH基の数)しかないにも関わらず、それらの量と比率で多彩な色を発色している。バラ、キク、カーネーション(三大切り花といわれ世界の切り花市場の約半分を占める)は、いずれも紫から青にかけての品種がない。(サントリーグローバルイノベーションセンター・勝本幸久氏講演より)
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       ↑ ブルーバユー(Blue Bajou)@神代植物公園
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   ↑ 青色カーネーション(ムーンダスト)、青いバラ(サントリーブルーローズアプローズ)
     (慶応大学市民講座)
参考:サントリーホームページ(本稿関連)
by bonjinan | 2010-11-17 11:09 | 文化・歴史