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ルソーの「社会契約論」

近代デモクラシーの先駆的宣言の書といわれるルソー(1712-78)著『社会契約論』岩波文庫があったので読んでみた。二、三ピックアップしたいと思います。
わが国においてデモクラシーなるものがどの程度進化しているのか考えさせられる。
「第1編第1章 主題
人間は自由なものとしてものとして生まれた、しかもいたるところで鎖につながれてい。・・・」
第3編第15章 代議士または代表者
ひとたび、公共の職務が、市民たちの主要な仕事たることを止めるやいなや、また、市民たちが自分の身体でよりも、自分の財布で奉仕するほうを好むにいたるやいなや、国家はすでに滅亡の一歩前に
ある。・・・・・
第4編第3章 選挙について
統治者および行政官の選出については、すでにのべたように、これは複合的行為であって、これを行うには二つの方法がある。すなわち選挙と抽選とである。
「抽選による選挙は民主制の本質にかなうものだ」と、モンテスキュはいっている。
・・・中略・・・選挙と抽選が混用されているときには、軍務のような特有な才能がいる地位には前者をもってすべきである。裁判官の職のような、常識、正義、潔白だけで十分な地位には、後者が適している。なぜならよく組織された国家においては、このような資質は、市民全部に共通だから。・・・・」わが国の政治状況をみると、リーダーたちがどう発言した、力関係がどうだ、人気がどうだなど傍観者的話題に終始している。また現政権では性格の異なる外交と内政を同じ思考軸で考えている。ジャン-ジャック・ルソーの考えたデモクラシーとはどの観点からみても程遠い状態であるだけに依然として新鮮だ。
by bonjinan | 2010-05-26 22:14 | 読書