東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)に行ってきました。
普段は企画展示会が開かれている美術館ですが、今、建物公開展が開かれており美しい
アール・デコ様式の建物そのものをじっくり見ることがでます(3月25日~4月11日)。
1933年に竣工された朝香宮邸は当時ヨーロッパを席巻したアール・デコ様式の貴重な建
物であるだけでなく、戦後は外務省公邸となり吉田総理兼外相が住み、西武鉄道管理の
時代には外国の賓客を迎える迎賓館として使用されるなどわが国の近現代史をも刻み込
んでいます。
【旧朝香宮邸】

白金の森に囲まれたエントランスと建物

玄関

玄関のガラスレリーフ。この建物の優美さを印象付けています。

次間(つぎのま)から大広間方向
手前は次間に置かれた香水塔(上部照明部に香水を施し照明の熱で香りを出す)
アール・デコの華やかな空間を造っている。

大食堂。暖炉の壁画が和やかな雰囲気を醸し出しています。
エッチングガラス。流線型やジグザグ模様など幾何学文様をベースとしたアール・デコ
様式。じっとみているだけでも楽しい装飾です。
二階へ

一階が公的フロアとすると二階は宮家の私的フロア。
写真は若宮寝室。窓からみる桜が一段ときれいにみえます。

暖房器具の装飾。子供部屋らしく楽しい図柄になっています。

殿下居間。吉田茂、白洲次郎もここで何度となく話したことでしょう。

ウインターガーデン。陽の光を浴びのんびりできそう。

二階の各部屋の照明。居間、寝室それぞれにあった形、華美に過ぎずあくまでも心地
良い生活空間造りを心がけているようでした。
【庭園】

日本庭園

西洋庭園

ワシントンの桜@西洋庭園。
1912年ワシントンに渡った3000本の桜が約80年前ポトマック公園から里帰りし咲い
ています。ここにも歴史を感じます。
参考:
東京都庭園美術館HP