紅葉の大名庭園、六義園(りくぎえん)を散歩してきました。
雨上がりの後、清浄な空気の中で紅葉を満喫できました。この庭園、五代将軍・徳川綱吉、その母・桂昌院の信任で異例の立身出世をとげた側用人・柳沢吉保が元禄15(1702)年に築園した和歌の趣味を基調とした「回遊式築山泉水」のの大名庭園。広い園内の奥に進むと深山幽谷の趣きあり。
藤代峠から眺める庭園の風景。園内には88ヶ所の景勝地があるという。
中央に中の島、妹山・背山を抱く。右には田鶴橋。
中央に吹上げ茶屋付近の雪吊り、手前に神仙思想をテーマとした蓬莱島。
有名なしだれ桜付近のハゼの紅葉。
田鶴橋付近のもみじの紅葉。
「和歌のうら 芦辺の田鶴の鳴声に 夜わたる月の 影そさひしき」の歌から名付けられたという渡月橋を望む。
吹上峰の奥はまさに深山幽谷の趣きあり。
これは意外、藤代の峠に咲く紅霧島(ベニキリシマ)
(六義園の名前の由来)
中国古代の漢詩の分類法(詩の六義)にならった「古今和歌集」の序にある和歌の分類の六体、風、賦(かぞえ歌:心に感じたことをそのまま詠う)、比、興、雅、頌に由来している。
「そもそも歌のさま、六つなり。漢詩(からうた)にもかくぞあるべき」紀貫之と詠った。