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科学技術に関する事業仕分け

行政刷新会議の事業仕分けで次世代スーパーコンピュータ開発などに関して仕分け人と文科省と議論がまったく噛み合わなかったと報じられている。文科省「1位がとれなければ様々な分野で日本が不利になる」仕分け人「このスパコンができなければ日本の研究が世界一になれないということはないでしょう。なぜ2位になったらだめなのか?」あらましこのような会話だったようだ。
先日、ある研究者からこんな話も聞いた。「最近、ある進学校の高校生に科学は世の中の役に立っていると思うか?」と質問したところ、約80%の生徒が否定的であり、残りの20%の生徒も消極的肯定だったとのこと。これは理系離れを端的に表わしているのだが、不景気、就職難が続いているせいか、若い人を含めて社会全体が至近距離のテーマ、期待効果で判断する縮こまった社会になってきた。政治は暮らし向きを良くすることが基本だが、将来への夢があってこそである。わが国の技術基盤はどんどん崩れてきていることを誰も憂いていないのだろうか。話を戻そう、高速スパコンは先端技術分野では見えない世界をシュミレーションする必須ツールになっていることもあって、年2回、世界中で稼動するスパコンの性能が発表される(TOP500List)。09年11月の発表では1位は米国Cray社製Jaguar。日本はNEC社製地球シュミレータが31位で後続機が開発されないまま後退の一途となっている。しかも製造者にとっては利益がでないことからNECも事業撤退している。技術はどんどん失われていく。このままで良いとは思えない。科学技術分野に限らず、何も生み出さない人々が損得勘定をもって判断することほど現場のチャレンジ心を失わせるものはない。
by bonjinan | 2009-11-20 20:03 | 政治・経済