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科学の影響を受けた「無原罪の御宿り」

※慶応日吉公開講座MEMOほか
カトリック信仰の「無垢なるもの、至純なるもの」の象徴として描かれる聖母マリア様のお姿として「無原罪の御宿り」と題される絵画がある。多くの画家が描いているが、その代表作はスペイン絵画史上の黄金時代を築いたムリーリョ(1617-1682)作でスペイン・プラド美術館、セビーリャの県立美術館に展示されている。天子が舞い、完全無欠なる月、三日月の上に乗っている絵です。一方、神が中心の世界から事実、人間そのものに新たな知見を得ていたイタリアではガリレオ(1564-1642)が自然科学で目覚しい動きをしていた。望遠鏡をもって天体を観測し、特に月の表面の観察では著書『星界の報告』で「山脈や深い谷によって刻まれた地面となんの変わりもない」と述べた。
ガリレオと友人であった画家チーゴリ(1559-1613)は新しい発見、事実に影響を受け、描いた「無原罪の御宿り」の月は島模様のある三日月だった。現在、聖母マリア様崇拝の中枢的聖堂であり、ローマ教皇も礼拝する格式の高い教会であるローマ、サンタ・マリア・マッジョレー教会パオリーナ礼拝堂に残されているという。本来ならば「ガリレオ裁判」にも匹敵する内容でもあったが問題視もされなかったという。
by bonjinan | 2009-11-08 10:36 | 文化・歴史