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ヴェローナ市街散策

ヴェローナ市街を歩いてきました。
まずヴェローナの歴史を簡単に振り返ってみます。古くから交通の要衝として栄え、ローマ時代には北方、東方の属州への連絡拠点として、14世紀にはスカラ家の支配のもと黄金時代を築いてきた。その後、ヴェネツィアの支配下に入り、ナポレオンの支配も経て今日に至っている。驚くことは、こうした歴史の変遷を経ながらも各時代の歴史遺産が一つのモザイク画のように調和して美しい街になっていることであり、むしろ今日において輝いていることです。街路は近くで採れる大理石で敷き詰められ、時にアンモナイトなどの化石もみられる。ともすれば暗いイメージの中世の街もここでは明るく清潔だ。エルベ広場、シニョーリ広場、ジュリエッタの家、プラ広場を中心に歩いてみます。

<エルベ広場の風景>
古代ローマ時代から公共広場(フォロ)があった。エルベとは野菜を意味し昔は野菜だけが売られていたというが、今は野菜だけでなく観光土産なども売られている。
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手前マドンナの噴水(14世紀)、後方左ガルデッロ塔(14世紀)
その右マッフェイ宮殿(17世紀)バッロック様式の建物。右はマザンティの家。
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マザンティの家のフレスコ画。神話の世界を描いたもので損傷しているとは言えとても美しい。
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広場の名称の由来ともなっている野菜売り場。新鮮な野菜がたくさんならんでいる。
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この広場、古代ローマ時代には地下3.5mのところにあったという。こうして分るようにしているところも歴史を大切にしているこの街の伝統がうかがえます。

<シニヨーリ広場の風景>
エルベ広場から出ると直ぐ隣がシニヨーリ広場、かつてベローナの政治の中心であった。
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ラジオーネ館とランベルティの塔(12世紀)、石とレンガで造られたロマネスク様式の建物。
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カングランデ館(13世紀)、スカラ家の館で今は県庁舎。14世紀にはダンテも滞在したという。
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ダンテの像(19世紀)、ルネサンス期の偉大なる詩人ダンテがフィレンツェを追放された後、このヴェローナに留まり「神曲」を書き上げたという。
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シニーリョ広場から出るとスカラ家の霊廟とサンタマリア・アンティカ教会(12世紀)

<ジュリエッタの家>
エルベ広場の直ぐ近くにシェイクスピアの悲劇「ロメオとジュリエット」の主人公ジュリエットのモデルといわれるカプレーティ家の娘の家がある。1302年、モンテッキ家(ロメオ、皇帝派)とカプレーティ家(ジュリエット、教皇派)の政治的対立の中で起きた若い男女の物語を題材に戯曲化したもので若い人たちにはヴェローナを代表するスポットになっている。
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この窓からジュリエッタは身を乗り出していたのでしょうか。
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ジュリエッタはこんな人だったのでしょうか。ファンがなでて光っています。
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入口には恋の成就を願って張り紙がたくさん貼ってあります。

戯曲「ロメオとジュリエット」プロローグより
花の都のヴェローナに、勢威をきそう二名門、古き恨みがいまもまた、人々の手を血にぞ染む。かかる仇より生まれたる 不幸な星の恋人よ。あわれふたりはその死もて 親の不和をも埋めたり。・・・・・・

<プラ広場の風景>
アレーナ中心に広大な広場の回りには中世の建物、公園が隣接している。観光客だけではなく今もヴェローナ市民の憩いの場所になっている。古代が今も輝くヴェローナならではです。
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巨大なアレーナ、BC1世紀に建てられた円形劇場(長径152m、短径128m、高さ30m)で、ローマのコロッセオに次ぐ規模。約2万2千人を収容できるという。
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今もアレーナでは歌劇が公演されており、世界各国から観劇に訪れるという。
参考:開催予定などwww.arena.it

<ブランドショップ街>
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古い町並みばかりと思えば新しい時代感覚の街並みにも変身している。
大理石の敷石には時折、アンモナイトの化石もみることができる。
歴史を捨てた町ではないのだ。素晴らしい町だ。
by bonjinan | 2009-10-28 11:52 | 旅、散歩