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照葉樹の島、鎮守の森

かなり前のことになるが、長年に亘り植生を調査研究されてきた横浜国大の宮脇昭先生のお話をお聴
きする機会があった。日本の常緑広葉樹林*の主木は”シイ、タブ、カシこれだけは覚えておいてください”と仰られたこのをよく覚えている。植生は気候、土壌、植物同士の葛藤、人間生活などの影響を受け次第に変化している。しかし鎮守の森、お寺の森は、自然をも神とする日本人の宗教観から昔のままで残っている。近年、都市化が進み、元々生きていた樹木がどのようなものか分からなくなってきているが、散在する鎮守の森を調べると、主木はシイ、タブ、カシの種であることが判るという。どんな木か分かっていたつもりではあったが、意識してはみていなかった。幸いなことに最近では美観風致維持の観点から該当する樹木に保存樹木と表示してある。散歩を兼ね近くの神社に行った。タブ、カシの木はあったがシイの木はなかった。近所では同類のクスの木が公園などにも植えられ多いことも知った。この散歩で、どれがタブ、カシの木なのか改めて確認するとともに年中常緑の木あってこその神社仏閣であり、日本人の精神文化は自然とともにあることを改めて感じる。
*常緑広葉樹の内、葉が大きく光っている種類を照葉樹、オリーブなど葉が小さく硬い葉をつけた種類を硬葉樹という。前者は北東アジア、後者は地中海地帯に分布。
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                鎮守の森
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                保存樹林表示
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                タブの木
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                シラカシの木
by bonjinan | 2009-02-07 20:36 | 文化・歴史