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2024年、ノーベル賞

2024年のノーベル賞で「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」が平和賞を受賞した。長年の「核兵器のない世界の実現に向けた努力」が評価された。大国が紛争で「核使用もありうる」といった発言が軽々に飛び出す中での受賞であり大きな意義がある。
この受賞があってか、近くのカトリック教会の掲示板に次の言葉が書かれていた。
「平和をもたらす人は幸いである、その人は神の子と呼ばれるであろう。(マタイー五-九)」
世界のリーダーたちに改めてこの言葉が届いて欲しい。
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写真は広島、原爆死没者慰霊碑、この先に望む原爆ドーム
慰霊碑には、犠牲者への誓いの言葉「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」が刻まれている。

話変わって、物理学賞、化学賞のこと。
今年の物理学賞、化学賞はAI関係となり、これまでと潮目が変わった感。物理学賞は「人工ニューラルネットワークで機械学習を可能とした基礎的発見と発明」を評価されたカナダ・トロント大学ジェフリー・ヒントン名誉教授ら2人、化学賞は「コンピュータによるたんぱく質の設計」による米ワシントン大・デイビッド・ベイカー教授ら3人。AIの基礎、及び利用に関連した研究者が受賞した。日本の大学は物に関連した研究に深く関わってきているが、いわゆるコンピューターサイエンス、ソフトウエアについては学問的領域からやや外れるとして本格的に取り組んでこなかった。しかし近年、ディープラーニング(深層学習)の利用価値が広まるにつれAIは無視できない分野になってきている。問題はこの分野での研究者、実務者の層が薄いことではないだろうか。また専門知識がないまさらな人間、何でもやりますタイプが重宝がられ、専門家は職人と同じで時間給程度の処遇しか受けないようでは日本の発展は期待できない。(参考)本ブログ記事「生成AIとは」

# by bonjinan | 2024-10-12 15:55 | 文化・歴史

ジニア/ダリア

公園の花壇。
ジニアなのかダリアなのか、きれいでした。
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キク科ヒャクニチソウ属(ジニア属) 和名:百日草  英名:Zinnia
特徴:和名の通り開花期間が長く春から晩秋まで咲く。園芸品種が次々に開発され花の色やかたちなどバリエーションが豊富なこと。どこの公園でも重宝されている。
上の写真はジニアと分かる。下の写真は花だけ見るとダリアのようでもあるが葉っぱを見るとジニアの葉、やはりジニアだろう。私にはその程度の判別しかできない。

# by bonjinan | 2024-10-11 05:35 | 季節の花

静寂

久し振りの地下鉄、人混みに疲れ日比谷駅を出て喫茶店に入った。
重厚なビルなので入りにくさもあるのだろう、とても静かだった。
お洒落なアナログ電話機が窓辺を飾っていた。
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ここは第一生命日比谷本店ビル1階。
このビルに入るのは「マッカーサー記念室」見学(通常非公開)以来10数年ぶり。
1階を歩いていると同社のこれまでの歩みを解説する「第一生命ギャラリー」があった。
創業者は、矢野恒太(やのつねた、1866-1951年)、岡山県の医者の家に生まれた。
1888年、現岡山大学医学部を卒業し日本生命に診査医として就職したのが社会人としてのスタート。
その後、安田生命の前身である共済生命保険の設立に関わり、農商務省保険課長を経て、
1902年、日本初の相互会社形式での第一生命保険を設立する。
1938年、石坂泰三が社長に就任し矢野は会長に就いた。
・・・
矢野の残した言葉(同社HPより)
#1「信じたならばその信念を固く抱き、確信をもって一生を貫け。」
#2「最大たるより最良たれ。」
#3「世間の人が喜ぶか、なくてもよいと思うかを考えよ。」
#4「無一文で生まれたきたのだから、無一文で死ぬのが理想だ。」
立派な創業者が起業した会社には損得を越えた挑戦のDNAが息づいている。
・・・・・
ただ腰を下ろして休みたいだけで入った喫茶店。
静かに休め、またそれがきっかっけで勉強になりました。

# by bonjinan | 2024-10-07 05:21 | 企業・起業

マリーゴールド

朝の野菜畑、マリーゴールドの花が鮮やかでした。
かなり前から咲いているはずなのに咲き始めのように新鮮でした。
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マリーゴールド:キク科コウオウソウ属(マンジュギク属)
特徴:①開花期間が長く丈夫なこと。
②種類も豊富なことから花壇の花として重宝されているのではないでしょうか。
③根に線虫の防除効果があるとされることから野菜畑でもよく植えられています。テルチフェンという硫黄原子を含んだ化学成分(アレロケミカル)によるアレロパシー作用と考えられている。

# by bonjinan | 2024-10-03 06:55 | 季節の花

出光美術館

ビル建替えのため2024年末をもってしばらく休館となる「出光美術館」を訪ねた。
「鳥獣花木図屏風」(若冲)、「伴大納言絵巻」ほか日本を代表する日本画を堪能できました。
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展覧会チラシ
展覧会のタイトルは「物、ものを呼ぶ-伴大納言絵巻から若冲へ-」(10/20迄)
美術館創設者・出光佐三(1885-1981)がはじめて仙厓の作品を入手してから約120年。
出光佐三、同美術館がこれまで蒐集してきた美術品の中から厳選しての展覧会。
素晴しい作品ばかりで、鬱陶しい日常から一気に楽園に来た気分になりました。
その中から特に印象に残る5点を選び素人の目からみた感想を書き留めたいと思う。
①『鳥獣花木図屏風』伊藤若冲、江戸時代
虚実を超越した動物の楽園を描き出している。
西陣織の織物図を想わせる約1cm四方の8万個を超える枡目はどんな効果を狙ったのか。
世知辛い人の世と平和な楽園の境界を暗黙のうちに知らしめる仕掛けと思えた。
天才絵師の独創的な画法に驚く。
②『十二ヵ月花鳥図』酒井抱一、江戸時代
花鳥画でもあり暦でもある。装飾美と抒情性あふれる花鳥の楽園に浸ることができた。
③重文『十二ヵ月離合山水図屏風』池大雅、1769年頃
中国の景勝地をモチーフとしながらも実際の風景を超越した楽園を描いたに違いない。
蕪村とともに文人画の大成者、日本南画の黄金期を築いた。
蕪村『山水図屏風』も隣に展示されています。
④国宝『伴大納言絵巻』(三巻のうち上巻)平安時代
応天門の変(866年)のおよそ300年後、後白河法皇が描かせたと推定されている。
詞書はないが内容は『宇治拾遺物語』巻第十「伴大納言、応天門を焼く事」と同じ。
いつの世も政争は絶えぬらしい。しかし過ちを正す動きが描かれていて救われる。
邪な行動を起す者がいてもこれを正す者がいる。これが人の世の楽園の姿なのかも知れない。
⑤重文『江戸名所図屏風』江戸時代
江戸の街と人びとの生活が生き生きと描かれている。これまた楽園の図である。
全体を鳥瞰してもよし、反対に細かく描かれた一人一人の人間のしぐさを観察しても面白い。

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美術館休憩室にて、皇居桜田門を望む。屏風を観ているようである。

(参考)出光美術館公式ホームページ

# by bonjinan | 2024-09-30 06:04 | 文化・歴史