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WBC日本連覇

第2回WBC決勝戦で日本が韓国を5-3で制し2連覇した。
不況、政治の混迷等、暗い話題ばかりの中で久々の明るいニュースでした。
攻める、守る、それぞれの役割を充分果たす。
特に期待されている人は確実に結果を出す。
誰かが失敗したら全員で挽回する。
良い組織のお手本のようなサムライジャパンでした。
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# by bonjinan | 2009-03-25 00:12 | 生活 | Trackback

京浜工業地帯

工業立国日本の聖地であり、高度成長を牽引した京浜工業地帯を訪ねた。産業道路から東京湾側に入ると巨大な埋立地に建てられた石油化学、鉄鋼、セメント、重電などの工場が繋がっている。我が国の工業は、こうした重厚長大から自動車、電化製品、コンピュータなど、軽薄短小製品に重心が移り、今後においては物づくりから価値創りに移行して行かねばならないと指摘されている。しかしあるべき姿がそうだとしても、現在の日本人にそのエネルギーがあるのかどうか疑わしく思っていた。今日、この地帯をみて、先人達がその時代時代の最先端技術を駆使し熱気をもって創り上げていった工場をみて、改めてそのエネルギーに感動した。また私の疑念に答えるかのように、工場地帯の一角に、最先端技術を追求する理化学研究所、次世代を担ってくれるであろう若者達の教育機関として横浜市立大学、今年から開校する横浜市立サイエンスフロンティア高校があった。静かな環境で勉強するのも良いが、こうした工場地帯のど真ん中で勉強してくれることで、先人の熱意を感じ取り、必ずや新しい時代を切り開いてくれるのではと信じたくなりました。頑張って頂きたい。
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海上に浮かぶこの姿は仏モン・サン・ミシェルのように思えた。勿論、モン・サン・ミシェルは宗教心から造られたものですが、こちらは我が国を背負って立とうとする偉大なる工学心あってのこと。
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運河は重化学工業にとって不可欠な交通路。運河を挟む埋立地、工場ともすべて人工なのだから、 先人のエネルギーに敬服せざるをえません。
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JR鶴見線浅野駅、この地区は、大事業家、故浅野総一郎が埋立組合を設立し埋立てた鶴見地区。浅野セメント、日本鋼管、旭硝子の工場が並び京浜工業地帯を形成して行ったところ。
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 理研横浜研究所、隣が横浜市立大学、比較的近くにサイエンスフロンティア高校
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# by bonjinan | 2009-03-21 19:06 | 旅、散歩 | Trackback

個を活かし、全体を調和させる

 3/15、BSジャパンで日仏交流150周年を記念しての「パリに薫る東山文化~禅の心 香・茶・花~」が放映された。フランスで開かれたワークショップの様子で、香道、茶道、華道それぞれフランス人の関心を引いていた。最も感心したのは,銀閣寺花方を務められている佐野さんの生け花。
足利義政を流祖と仰ぐ無双真古流。佐野さんいわく、根元をしっかりと固定し交差させないで真直ぐに活ける、それぞれが引き立て合うように余白を観て活ける、枯れたススキと水仙の組合せで生と死を表現する、・・・・。東山文化は、禅の精神に基づく簡素さ、幽玄、侘びなど精神性を基調とし現代の日本文化の基調となっていると言われる。佐野さんのお話をお聴きしていると、まさにこの東山文化の基調を根本にして生け花で具現化されておられるように思いました。私たちが、国際交流をするにつけ、先ず、個の確立、その上にたっての協調が肝要ということでしょうか。勉強になる番組でした。
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# by bonjinan | 2009-03-17 21:14 | 文化・歴史 | Trackback

町田・薬師池公園

   小田急・鎌倉街道沿いの薬師池公園を訪ねた。薬師池の梅が満開、クヌギ、コナラ
   の林に囲まれた谷戸に位置しのどかな里山の風情を愉しむことができました。
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               東京都指定名勝、薬師池公園
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               梅が満開でした。
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   梅林の裏手の山道を登ると銀杏の大木のある野津田薬師。御本尊、薬師如来様
   は今から1270年前、行基菩薩様が彫られたものとのこと。
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     まさに里山ののどかな景色。足元につくしが1本芽を出していました。
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# by bonjinan | 2009-03-01 18:28 | 旅、散歩 | Trackback

エマニュエル・トッドの主張

新規掲載順。

2016.12.24 混迷の世界を読み解く
NHK-BSで23日、「エマニュエル・トッド、混迷の世界を読み解く」が放送された(11/6放送の再放送)。以下、要点。
【Chapter 1】 世界で生き残るため日本的価値観から脱却せよ!
日本の伝統的家族制度、「跡継ぎ」という概念が、家を存続させることを重視し、会社至上主義をもたらしてきた。最近、少子高齢化対策として定年延長が叫ばれています(例えば65→75歳など)。10年長く仕事をする。しかしそれで大丈夫ですか? 年老いた社会は、変化についていくのに一苦労する。グローバル化でさまざまな国が過酷な競争を繰り広げる中、老人の国となった日本はグローバル化の渦に飲み込まれてしまう。明治維新に匹敵するような価値観の革命が必要です。

【Chapter 2】 トランプ現象は何を意味するのか?
マスコミはトランプ支持者は教育を受けていない層だと言います。トランプを支持するなんて社会の最下位層に違いないと。でもそれはまったく違います。大学に入っても卒業していない中間層と呼ばれる人々です(大卒以上30%、中退25%、高卒32%、中卒13%)。アメリカ人の死亡率をみるとヒスパニック系が減少している一方、白人男性の男性が高くなっています。これをみると社会全体が不安を抱えていることが良く分かります。また教育のレベルによっても死亡率に差があり、大卒や院卒のいわゆるエリートの死亡率が下がっている一方、トランプ支持層でもある中間層は一向に下がっていません。昔のようにほとんどの人々が高卒で読み書きできる程度であった時代は、みんなが一緒で差がないため社会全体は民主的なものになります。しかし現在、実際に力を持っているのは30%の大卒の人々です。彼らはエリートだという自意識があり、他の階層への関心を失いがちです。その状態が続くと、エリート層の意識も変わり、30%というマスエリートは傲慢になり、表向き「みんなのため」と言いながら、全体のためにならないグローバル化を推し進めています。トランプ支持者は決して教育を受けていないわけではなく、愚かでもなく、理性的に考えない人々でもありません。むしろトランプ本人より理性的な人々です。彼ら中間層は、停滞するアメリカ社会に翻弄され社会に対して怒っているのです。内側を疎かにし外側に目を向けるエリートの「覇権主義」と内側に目を向ける一国主義の戦いなのです。

【Chapter 3】 世界のグローバル化は終焉する「EUの動向に注目」せよ
EUはグローバル化からヨーロッパを守るはずだったが、今や世界で最も自由貿易を推し進めているのです。ドイツはその中でも最も生産能力を誇る国です。今やドイツがEUをコントロールしていると言っていいでしょう。EUの理念はすべての国が平等であるということでした。しかし実際はその逆で、国と国の格差が広がっていった。ドイツの独り勝ちを招いています。このことは多くの国に悪い影響を及ぼしています。イギリスをみれば、ロンドンはグローバル化の拠点となり、経済は金融に特化しましたが、北部の都市との間に大きな格差が生まれました。イギリス以外にも多くの国がEUを出たいと思っています。例えばイタリアはドイツに対していらだっています。今やEUはまるで監獄のようです。そしてドイツが看守のようです。このままではEUは崩壊するでしょう。

【Chapter 4】中国は何処に向かうのか?
中国がグローバル化の中で重要な要素だというのは誤解です。自らその役割りを選んだわけではありません。中国はロシアよりうまく共産主義と距離をとり市場経済への移行を選択して、他国からの技術を呼び込むことに成功したと言われています。しかし本当にそうでしょうか? それは中国が自らの力で成し遂げたことではないのです。アメリカ、ヨーロッパ、日本がそうさせたのです。例えば中国人の賃金はアメリカ人の1/20です。それを使えば簡単に企業は利益を上げることができます。ですが実はその構造が中国に悪い影響を与えているのです。世界各国の労働者の賃金を押し下げ、消費を停滞させ需要を減少させています。しかしそれがブラーメンのように自国に戻り、中国の労働者の仕事がなくなることにつながるのです。中国がグローバル経済の中で果たしている役割りの大きさを考えると、この悪循環は深刻です。中国経済は、個人消費35%、政府支出13%、固定資本形成47%と個人消費が極めて少ない。中国に対しては悲観的未来しかみえません。さらに中国は今、人口流出に直面しています。欧米では大学進学は40~50%、一方中国は人口が多いとは言え比率では6%と極端に低い。未成熟な国から教育を受けた人がいなくなってしまうことは非常に大きな問題です。グローバル化によって安定した国と逆に不安定になった国があります。先行きが見えないという点でヨーロッパと中国が似ているのです。今、中国は非常に覇権主義的な姿勢を見せていますが、実際、その軍事力は国内をコントロールするのが精一杯なのです。恐れるべきは、中国が内部から崩壊に向かうことです。中国は非常に不安定な国なのです。このことをきちんと理解しなくてはなりません。感情的になってはいけません。日本のナショナリズムを持ち込んではいけないのです。

【Chapter 5】国内に向き合うことで未来を探れ
日本の公園に行って、子供たちと母親が遊ぶ姿をみて驚きました。パリでこのような光景を見ることはできません。この(昼)の時間には、子供は保育園、両親は仕事をしています。仮に、急に保育園をつくったとしても問題は解決しないでしょう。なぜなら日本には、子供を預けるのは良くないことだという暗黙の文化があるからです。文化や価値観を変えなければなりません。20年前、来日した時、日本は人口減少を問題視していましたが、騒ぐだけで今も何も変わっていないことに驚きます。このままほおっておくと人口減少は経済よりも極めて深刻な問題になるでしょう。
最後に、グローバリズムの理想は世界中の人々が皆、平等になることでした。結果は、社会の分断と格差拡大でした。エリートと大衆の断絶をなくし、同じ国の仲間だという意識を持ってまとまることです。「国という単位でまとまろう」と主張する私が日本に対して言えるのはここまでです。グローバル化は終わろうとしています。その発想を生み出した社会の中から終わろうとしているのです。
(感想)トッドの主張には違和感を覚えるところもあるが、その違和感として感じるところが実は新しい時代に進むネックになっているのかも知れない。
(補足)
トランプ旋風について、英歴史学者・ニーアル・ファーガソンもトッドとほぼ同じような見方をしている。うまい表現なので追記。トランプ次期米大統領を生んだポピュリズム旋風の原動力は何ですか?「グローバル化がもたらす経済的な不満だけではなく、マルチカルチャー(多文化主義)への反感も大きい。欧州連合からの離脱を選んだ英国と同じだ。移民の急激な増加にいら立ち、エリートのリベラルな価値観に共鳴しない中間層が目立ってきた。既存の政治は少数派ばかりに配慮し、積極的な差別是正装置を講じてきた。多数派の私たちはもはや重要な存在ではない。そんな疎外感を抱く白人の勤労世帯が多様性をを重んじるオバマ政権下で増えた。人種差別という単純な言葉ではかたずけられない問題をはらむ。・・・過去で参考になるのは、19世紀後半、1873年、英国に端を発した世界的な大不況がもたらしたポピュリズム旋風。庶民の生活を改善できず、帝国主義に基づく国際秩序を大きく変えることもなかった。しかし現在の米国が保護貿易や移民排斥に傾けば、当時よりはるかに深刻な問題に直面する」(12/25日経)筆者はますます進展するグローバル化の中で、政治において、抽象的な市民社会とか国民という言葉が頻出する一方で、実際に日々あくせくしながら生きている大多数の人々を指す「庶民」という言葉が消え失せたところに問題が現れていると思っている。かつて庶民と言いながらも何とか生活できる自信に裏付けられての庶民として語られたが、今では脱落者的語感すらするのである。ここ約20年間、社会のリーダー達が進めた急激なグローバル化の問題点としての社会の亀裂を静かにしかも確実に修復していく時期にきていると思う。
※ここでも大衆迎合主義と訳されるポピュリズムが出てくる。この言葉が使われるのは、政治家が建前を言い続け現実の問題から目を背けていることの結果として、政治が庶民と遊離している証であると捉えるべきであろう。

2016.2.1  EUは20年以内に分裂する 
TBS News23 で来日中のトッドへのインタビューが放送された。
要点、①テロは先進国の内部から生まれる。国内のことについて分析する必要あり。
②EUは移民問題などEUの本質からそれた議論を問題視し見解の相違から20年位で分散分解する。
③リーダー不在といわれる現象は、リーダーが凡庸なこと、中間層が自分さえよければ良いとの考えることから生じている。④日本の長所は短所、出生率が上がらないのは日本人が完璧さを求めることから生じている。移民などある程度無秩序を受け入れる必要がある。(記憶で書いたので若干の誤りがあるかも知れない)

2015.10.5   ドイツの強さと弱さ
私たちはドイツ人のイメージを合理主義者と捉える。しかし良く良く考えてみると合理的考え方とは常識的考え方にも似てそれが普遍的か、言い換えればどこでも誰にでも通じる考え方なのかと問われれば自信がなくなってくる。エマニュエル・トッドはドイツ文化には、日本もそうだが直系家族(長男を跡継ぎにし、長男の家族を両親と同居させ、他の兄弟姉妹を長男の下位に位置づける農村の家族システム)という形態の影響が残るという。権威の構造に家族的・家父長的性格がみられるという。そう言われれば特定のニッチに対して品質とテクノロジーにこだわり決定的な強みを発揮していること、VWの確信犯的法令違反も何となく理解できる。またトッドは言う。日本とドイツの違いはその性格において日本は他人に迷惑を掛けないがあるがドイツはむき出しの素直さがあるという。
参考:エマニュエル・トッド『ドイツ帝国が世界を破滅させる』文春文庫(2015.6)

2015.7.23   独り勝ちのドイツ
ユーロ、ドイツに辛辣な発言をしているエマニュエル・トッドは「ドイツの権威主義的文化は、ドイツの指導者たちが支配的立場に立つとき、彼らに固有の精神的不安定性を生み出す。・・・・・歴史的に確認できるとおり、支配的状況にあるとき、彼らは非常にしばしば、みんなにとって平和でリーズナブルな未来を構想することができなくなる。この傾向が今日、輸出への偏執として再浮上してきている。」と述べる。 参考:『ドイツ帝国』が世界を破滅させる』文春文庫(2015.5)より
(補足)
ユーロ圏の経済指標をみるとドイツの独り勝ちの状況にある。ただそれがドイツの努力であるにしても域内格差が拡大し続けドイツの発言力だけが増すようだとそれに比例して域内の軋みも増大していく。まずユーロ圏内の貿易不均衡を是正していくことが必要だろう。

2011.1.8  空回りする民主主義
「空回りする民主主義」と題した仏人類学者エマニュエル・トッド氏へのインタビュー記事が1/8付け朝日新聞に掲載されていた。私たちが世界の流れとして当たり前に受け入れている「自由貿易こそが閉塞感を打破する」とするイデオロギーに疑問を投げかける。
その要点、①今の時代に権力を握っているのは政治家たちではなく自由貿易という経済思想になっている。政治は経済に対して無力になっているということだ。リーマン・ショックの後、先進各国首脳は景気刺激策を一斉に講じた、しかしその結果はというと企業の利益は回復したものの本来的に目指す雇用と賃金は増えず、新興国の景気を刺激しただけだった。②自由貿易のもたらす深層的問題は超個人主義。同じ共同体に生きているという感覚を解体していく。個人の確立は民主主義を創ったが今度は解体に向かっている。これらの問題点を解決するには、政治の規模と経済の規模を一致させること。いわゆる制御可能な政治経済を説く。トッドの論は現実離れのようでもあるが観察に間違いはなさそうでもある。グローバル化の進展は止められないにしても、その延長上で何を果実とするのかを展望できないまま自由貿易を金科玉条とする動きには問題もあるということだ。

2009.3.1   行き過ぎた自由貿易の弊害
2/28NHKBS1「未来への提言」にて三神万里子さんのエマニュエル・トッド氏へのインタビューが放送された。自由貿易もある段階を過ぎると、競争を激化させ、賃金=コストとみなされ、労働分配率を究極的に低下させる。米国は世界からの資本流入により貿易赤字相当分の過剰消費に沸いたが、日本、欧州は内需が低迷したままにある。賃金上昇の抑制力が働く限り内需回復はできない。一旦、保護貿易化し所得と内需の再上昇を図るべき、と述べていたように思う。世界各国、或いは経済ブロックには歴然たる経済力の格差が存在する中で、先進諸国自身が疲弊してしまっては、世界経済は縮退するのみと云うことだろう。

(注)*Emmanuel Todd:フランスの人口学、歴史学、人類学者
1976年の最初の著書『最後の転落』で10~50年以内にソビエト連邦が崩壊すると予測し、2002年の著書『帝国以降』では2050年までにアメリカの覇権が崩壊すると予測するなどで一躍有名になった。さらにロシアについて、1990年頃、乳幼児(1歳未満)1000人当たり20人超の死亡率であったものが低減し続け、13年にはアメリカ並みの10人未満に半減したことを上げ、ロシアをみくびってはいけないと主張する(『ドイツ帝国が世界を破滅させる』2015)。

(注)クルーグマン流に表現すれば、「自由貿易、経済のグローバル化への過度な期待は市場をオープンシステムと考える企業の論理そのものであった。クローズドシステムたる国民経済はこれとは違った経済一般原理で見直すべきである」となる。経済のグローバル化が当たり前となり、何をいまさらとも感じるのであるが、グローバル化の果実は何であったのかを振り返ると明確なイメージが湧かない。むしろ先進国すべてが閉塞感を感じているのも事実である。
(注)Paul Robin Krugman:米プリンストン大学経済学教授、 08年ノーベル経済学賞受賞、直近の著書『クルーグマンの視座』ダイヤモンド社(2008.12)
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# by bonjinan | 2009-03-01 09:18 | 文化・歴史 | Trackback

対価なき技術革新

市場価格は需要と供給により決まる。しかし技術革新によって需要を大幅に上回る性能の製品がしばしば発売される。例えばこれまでの性能の1桁UPの製品が発売されたとしよう。購入者は、将来の能力増強を考えていたとしても想定された購入予算の誤差範囲でなければ購入しないであろう。
結局、最新製品の持つ性能と購入者が必要とする性能の差額分については正当な評価がされないまま取引されることになる。売らんがための価格破壊なども平気で起こる。こうしたことは技術革新が期待されまた急速に進んでいる業界では当たり前のようになってしまった。予測が外れ実需が伸びなかったり今回のような金融バブルの崩壊による景気の急減速が起こると一気に赤字に転落し企業自体が存続しえなくなるほどのダメージを受ける。技術革新が新たな需要を喚起し拡大するとの理論はもはやこの世の世界の理論ではなくなってしまった。経済学者は間違いなく言うだろう。コストパフォーマンスを外れた売買であろうとなかろうとそれが需要と供給の均衡点なのだと。ここ20年、わが国の産業界を牽引してきた電機業界がまさにこの例に当て嵌ります。自滅パターンに嵌って基盤技術まで失って欲しくないものです。
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# by bonjinan | 2009-02-27 19:43 | 企業・起業 | Trackback

プリンシプルを持った男、白洲次郎

 白洲次郎(1902-1985)、神戸一中の同級・今日出海が評して「野人」*、正子夫人曰く「まことにプリンシプル、プリンシプルと毎日うるさいことであった」*という。白洲を振り返ってみよう。太平洋戦争敗戦直後、まだ大日本帝国憲法を基本とした国体護持が支配層の大勢を占める中、吉田茂(1878-1967)、外相、首相の右腕、黒子として、国際的視野から日本の採るべき進路、姿を冷静に見据え、日本国憲法草案に深く関わった。GHQ評して「従順ならざる唯一の日本人」*だったと云われる。昨今、日本国憲法草案をつくる過程を捉えてマッカーサーから押し付けられたものとの意見がある**。白洲は言っていた「新憲法のプリンシプルは立派なものである・・・・戦争放棄の条項はその圧巻である。押し付けられようが、そうでなかろうが、いいものはいいと素直に受け入れるべきではなかろうか」***と。厳しい交渉の当事者として万感の思いをもって述べたのでしょう。結果として、天皇制を国家統合の象徴として残したことで今日の日本の安定と繁栄に導いたことを重く受け留めたい。最近、NHKで白洲次郎が採り上げられている。日本の今後を考える機会としたい。
*武相荘のしおりより、**鶴見紘「白洲次郎の日本国憲法」光文社
***清水蒋大「男の品格Ⅱ白洲次郎名言集」コミック新書
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1943年、鶴川(現東京都町田市能ケ谷町)に移り住み「武相荘(ぶあいそう)」と名付けた。
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ケンブリッジ時代の親友ロビンから送られたというスコッチの樽
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学生時代はベントレーボーイ、80歳までポルシェを乗り回した根っからのオイリーボーイだった。
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# by bonjinan | 2009-02-22 17:57 | 文化・歴史 | Trackback