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年の瀬から新年へ

  今年も余すところ1日。明日は大晦日。除夜の鐘が鳴り、二年参り、初詣が始まる。
 全国初詣参拝客数ランキングは例年、1位 明治神宮、2位 成田山新勝寺、3位 川崎大師平間寺、
 4位 浅草寺、5位 伏見稲荷大社の順。伏見稲荷大社はトリップアドバイザー「外国人に人気の
 日本の観光スポット2014」で1位の人気。外国人の初詣客も訪れるのだろうか。
 私自身の京都の初詣で記憶に残るのは八坂神社のおけら参り。京都盆地に響きわたる除夜の
 鐘を聞きながら吉兆縄をもって友人宅に帰ったことを想いだす。
 以下は、今年11月末の伏見稲荷大社風景。
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  伏見稲荷大社、大鳥居から楼門を望む。11月末の様子。
  外国にはこれほど鮮やかな朱色の建造物がなく、外国人には印象に残るのだろう。
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  千本鳥居。さすが全国稲荷社の総本宮、数が多く、稲荷山頂上までつながるが、ほとんどの
  観光客は奥社で引き返す。伏見稲荷大社参拝のご利益は商売繁盛、五穀豊穣。
  来年はそうあって欲しい。
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by bonjinan | 2014-12-30 18:34 | 生活 | Trackback

現場発の産業論

藤本隆宏『日本のもの造り哲学』日経出版社(2004.6)、藤本隆宏『現場主義の競争戦略』新潮新書(2013.12)を読んでみた。近年、わが国の経済成長を支えてきた製造業に元気がない。製造業にはもう期待できないのではないかの悲観論が強い。著者は言う。現場は常に忍耐強く沈黙の臓器のように能力向上を続けている。現場発の産業論が経済界などで取り上げられていないため危うい言説や意思決定(安易な海外移転、事業撤退など)につながっている。本社よ、覚醒せよ!と主張する。
筆者の主張の基本は「収益力=競争力」とみる粗雑な見方からは企業の本当の実力はみえてこない。「もの造りの組織能力→裏の競争力→表の競争力→収益力」からなる重層構造から点検しなければならないという。「もの造りの組織能力」とは効率的なオペレーションを安定的に行う能力をいい。日本企業は特にきめ細かい調整を得意としており、著者はそれを「統合型もの造りシステム」と呼ぶ。「もの造りの組織能力」を充分発揮するためには製品アーキテクチャーとの相性が良くなくてはならず、日本企業は「擦り合わせ型」の「クローズド・インテグラル型」の複雑な製品で力を発揮するとしている。「表の競争力」とは売上高、利益率、シェアなど業績数字。「裏の競争力」とは技術力、生産技術力などをいいもの造り組織能力と密接に関係していると思われるがクリアーには書かれていない。
以下、筆者所感。著者は表の競争力(業績数値など)だけでは真の企業力を判断できない。本社、経営者は裏の競争力(裏方の力)をしっかり把握し、得意とするところを再確認し、経営戦略を立てるべしと言っているのだと思う。ほんとうにそうだと思うし、そうあって欲しいと思う。ただもの造りの組織能力、裏の競争力が表の競争力につながる関係がロジカルに説明されていないために(前者は概念、後者は数字)「企業の本当の力は重層構造からみるべし」との立論に弱さがあり、従来からある経営書と際立った違いはない。既存貿易論からみても同じである。著者はリカードの比較優位論に立つとし、インテグラル型製品に比較優位がある(すなわち生産拠点として残すべし)としているが、言わんとするところは分かるものの、その裏付けとなる評価尺度がないために比較優位論の延長としては理解するには苦しい。産業内貿易論の差別化論との関係も曖昧である。このように本書を理論として理解しようとするとつまづいてしまうが、「マザー工場は日本に残しなさい」というメッセージははっきり伝わってくる。これもそうあって欲しいが、産業構造の変化(ハードからソフトへ、団結力から有能な人材の構想力)の中でその反対方向に動かざるをえなくなっているのではないか。むしろそれが問題なのではないか。
参考:2012.4.9ブログ記事(コア・コンピタンス)
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by bonjinan | 2014-12-16 18:35 | 企業・起業 | Trackback

極月

  極月(ごくげつ、ごくづき)。陽の光が恋しい季節になってきました。
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   @武蔵小杉
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by bonjinan | 2014-12-09 12:30 | 生活 | Trackback

未来をひも解く単語

年をとってもアクティブな世界を想像することは楽しいものだ。
Innovation, Blue ocean vs. Red ocean
Google X (Lab), google driverless car, Project Loon
Amazon Drone, Hyperloop, Tesla Motors, Elon Musk
edX, Kyoto UNV.of Art and Design, Massive open online course (educatin)
Dopamine, Frontal lobe, Serendipity (The Three Princes of Serendip)
XEROX PARC, Steve Jobs, GUI, Apple, 3M
Default mode network:DMN, Flow (Psychology), secure base
Moore's low, Super intelligence, Watson (IBM)
3A(Action,Awareness,Acceptance)
Active Senior
(大学市民講座、茂木健一郎氏講演で出てきた名前、単語より)

2015.4.23 官邸屋上にドローンが落下
人が近づけない場所の様子を撮影することができるなど多くの可能性をもったドローンであったが、早くも懸念されていた事件が起こった。現行法では飛行機の飛行ルート内では高さ150m未満、ルート外なら250m未満までは自由に飛ばせるということで、野放しの状態にあった。何らかの規制が必要なことは明らか。ただ規制だけで規制できるのかの問題もある。最新の技術を駆使し検知することも重要になる。
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by bonjinan | 2014-12-08 11:01 | 文化・歴史 | Trackback

エトス、パトス、ロゴス

パトリック・ハーラン『ツカむ!話術』(角川書店、2014年4月)を読んだ。
「コミュニケーション能力に自信がない」と訴える若者に向けて「ハーバード仕込み」のコミュニケーション技法として解説している。キーワードは、古代ギリシャの哲学者・アリストテレスが『弁論術』の中で述べた「エトス、パトス、ロゴス」を基本に、「コモンプレイス、フレーミング」を加え現代風にアレンジして解説したもの。
グローバルに活躍したいと考える若い人はもとより、魅力ある会話を楽しもうと思っている人、或いは反対に騙されないための知識を得たいと思っている人にとって大いに参考になる。
(使われている用語)
エトス:人格的なものに働きかける説得要素。
パトス:感情(脳科学的には大脳辺縁系)に働きかける説得要素。
ロゴス:頭脳(同、前頭葉部)に働きかける説得要素。著者は論理より言葉の力に重きを置く。
コモンプレイス:共通認識。
フレーミング:話の題材の枠取り。複雑な問題を明快に説明する場合によく採られる。要注意。

(補足)ソクラテス式問答法
アリストテレスの師匠プラトンのそのまた師匠ソクラテスの奨励した教授法。対話を重ね、相手の答えに含まれる矛盾を指摘して相手に無知を自覚(無知の知)させることで真理に導く方法。本書でも触れられているがマイケル・サンデル教授の『ハーバード大学白熱教室』がこれに相当する。教授はロゴスを中心に据えながらも、エトスを軽んぜず、パトスを抑え、生産的議論となるよう誘導している。議論の目的は論破にあるのではなく、参加する者みなが知らなかったことを知り、より高度な結論に到達するため、場合によっては結論に到達しなくてもより高度な議論の出発点とすることにあるからだ。

(補足)ソクラテスの皮肉
自分は知らぬふりをしてソフィスト(古代ギリシャ時代に説得を目的として弁論術を教えていた知識人)に存分にしゃべらせ、彼らの論理の弱点を見つけ、そこを突き、最後に相手を説明不能に追い込んでいった。これをソクラテスの皮肉という。ソクラテスの弟子プラトンが著したソクラテスとソフィストとの議論の中に述べられているもので、ソフィストたちの知ったかぶり、饒舌ぶりをたしなめたもの。しかしレトリックを否定したプラトンが、レトリックにより相手を攻撃する師ソクラテスを痛快に描いているというのも、これまた皮肉である。(金田一真澄『身近なレトリックの世界を探る』慶応大学教養研究センター選書より)
ソクラテスの皮肉的光景は上下関係の中での会話として良くある。上司が上司たるステータスを維持するためだが相手によってはエトス、パトス面でダメージを与えることがある。また同僚同士の会話ではぬけがき屋として嫌われることもある。やはりエトス、パトス、ロゴスはTPOをわきまえて効果的に使うことが肝要だ。
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by bonjinan | 2014-12-05 13:44 | 読書 | Trackback