肥後細川庭園(文京区目白台)を歩いてきました。
現在は文京区の公園ですがかつては肥後熊本藩細川家下屋敷だった。
典型的な池泉回遊式庭園、広々としていながら変化にも富む素晴らしい庭園です。
庭園の正門側にある松聲閣(しょうせいかく)
かつて細川家下屋敷だった時代には細川家の学問所として使用されていたという。
写真後方の森は目白台の傾斜地で、ここから庭園を眺めると立体感が楽しめます。
松聲閣休憩室から望む庭園
雪見燈籠のある大池の入江から見た景観
南門(神田川側)近くの土橋から望む大池、松聲閣
池は土橋を挟んで大池、小池、小さな岬、入江が変化に富んだ景観にしています。
永青文庫に通じる山際から望む庭園、松聲閣
写真後方の坂道を上がると永青文庫がある(細川コレクションを収蔵展示)。
松聲閣前の肥後芍薬
江戸時代から品種改良を重ねてきた熊本独特の花を「肥後六花」と言う。
肥後芍薬は肥後椿、肥後花菖蒲、肥後朝顔、肥後菊、肥後山茶花と並び肥後六花の一つ。
今が見ごろの芍薬の花でした。
参考:
文京区立肥後細川庭園ホームページ補足:肥後六花の特徴
花形が一重一文字咲きであること、花色の純粋なことが共通する。
細川家8代・細川重賢公のときに武士のたしなみとして始められたもの。
(Wikipediaほか)
筆者としては
本ブログで掲載した肥後菊をイメージしています。
シンプルで凛とした雰囲気の花形を目指したものものと思います。
花は一重が良いとは、それは好みの問題だが、吉田兼好『徒然草』にも書かれている。
「花は、一重なる、よし。吉野の花、左近の桜、一重にてこそあれ。」(139段)