緑豊かな東山、高台寺(通称、ねねの寺、正式には高台寿聖禅寺)を訪ねた。
豊臣秀吉歿後、その菩提を弔うため秀吉夫人の北政所が1606年に開創した寺(北政所は公家社会における摂政・関白の正室の尊称、実名ねねのことで出家してからは高台院湖月尼と号した)。
通称、ねねの道から石畳の台所坂を上って高台寺へ。
緑滴るエントランスは高台寺を特徴付ける景観の一つ。
ねねの道を挟んで圓徳院はねねが普段過ごした場所。
ねねさんもこの坂道を何度も歩いたはず。
庫裏(正面)と方丈(右)
庫裏北側の緑の小道(受付からの拝観経路)
左手八坂神社方向には巨大な山鉾の形をした大雲院の祇園閣が見える。
祇園閣は銅板葺き屋根なので通称、銅閣寺(銅閣)とも言われている。
書院からつながる観月台(橋)と偃月湖。橋の右奥は開山堂
庭園は小堀遠州作で国の史跡・名勝に指定されている。女性の開いた寺ならではの優美な曲線を描く築山が印象に残る庭園。
方丈前庭
中門と開山堂
開山堂天井には北政所の御所車の屋根、秀吉が使った御船の天井が使われている。
その屋根の大きさにびっくり。部屋が丸ごと移動していたようなもの。
開山堂から霊屋につながる臥龍廊
霊屋には秀吉と北政所の木像を安置。須弥壇や逗子には高台寺蒔絵が施されている。
北政所の遺骨は像の真下に葬られているという。
時雨亭(手前)と傘亭(奥)
伏見城から移築された利休の意匠によると伝わる二つの茶室。