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日本の経済(No.16)

日本の経済(No.15)の続きです。
以下、新規記載順。

2018.1.16  タンス預金増?
日銀によると、2017年末の現金流通高は、お札106兆円超(前年同期比+4%)、一方硬貨は5兆円弱(+1%)。紙幣の内1万円札が93%を占める。欧米も同じで現金流通高は経済成長率を上回る伸びだが、GDP比率でみると日本は約2割で欧米の約1割と比べ大幅に高い。長引く金融緩和で預金金利が低下しマネーが紙幣の形で家計に滞留している(日経)。最近、ゴミ捨てから札束が発見されるニュースがちょくちょくある。高齢化により、お金持ちのお年寄りが増えるに従って、使うに使えないお金、表に出せなく忘れられたお金が増えているのかも知れない。

2018.1.12  11月分、経常収支(速報)
財務省が11日発表した速報値は次の通り。
経常収支:1兆3473億円(前年同月比-5.6%)。
内貿易収支:1810億円(同-46.8%)
内第1次所得収支:1兆3298億円(同+10.4%)
出典:財務省ホームページ「国際収支状況」

2018.1.9  11月分、毎月勤労統計(速報)
厚労省が9日発表した11月の毎月勤労統計調査(速報)概要。
現金給与額総額:27万8173円(前年同月比+0.9%)
 内所定内給与24万1303円(同+0.4%)、所定外給与2万467円(+2.6%)
実質賃金指数(2015年平均=100):87.6(前年同月比+0.1%)
※実質賃金は総額では11か月ぶりプラス。内決まって支給される給与では前年比-0.1%
出典:厚労省ホームページ「毎月勤労統計」

2018.1.4   大発会終値
日経平均 23,506円(昨年末比741円高)。ドル円相場 112円台。
世界的な景気の安定、株高による安心感から値を上げたようだ。

2017.12.30  大納会終値
東京株式市場は29日、日経平均2万2764円で終了した。昨年末比3650円高(19%)。
一方、29日のNYダウは24719ドル。1年で4956ドル高(25%)。
ドル円相場は112円台後半。
日経によると「世界30か国以上の株価指数は84兆ドル(9500兆円)と1年で15兆ドル(21%)増えた。債券や原油、金も同時に買われた。日米欧中銀の総資産は14.3兆ドル(10年前の3.6倍)に膨張した今、米欧の金融緩和が出口に向かい、超低位で推移してきた金利にリスクの芽が宿っている」と指摘する。

2017.12.26  11月分、消費者物価指数
総務省が26日発表した11月分消費者物価指数。
CPI総合 +0.6%、コアCPI+0.9%、コアコアCPI+0.3% (数値は前年同月比)
※前月から総合で+0.4%、コア、コアコアでそれぞれ+0.1%上昇。
中身をみると円安等によるエネルギー関連価格の上昇によるコストプッシュ型インフレ。
最近、僅かに円安、原油高方向に動いており貿易収支の悪化、実質賃金のマイナスが考えられる。
出典:総務省ホームページ(消費者物価指数)

2017.12.23  2018年度予算案
政府が22日、閣議決定した予算案は下記の通り。
総額:97兆7128億円(前年度比+0.3%)
歳入:税収59兆790億円(前年度比2.4%)、税外収入4兆9416億円(-8.0)
   新規国債33兆6922億円(-2.0)
歳出:政策経費74兆4108億円(+0.7)、内、社会保障費32兆9732億円(+1.5)
    地方交付税15兆5150億円(-0.3)、公共事業5兆9789億円(0.0)
   国債費:23兆3020億円(-1.0)
※新規国債を前年並みに抑制しようとの努力は感じられるが財政健全化への道筋は感じられない。難しい問題であるにしても債務残高の伸び率(3%強)が名目GDPの伸び率(2016年度1.0%)を超えるようでは財政破たんへの懸念はますます強くなる。こうした問題について国会は真剣に議論しようともしていない。異常としか言いようがない。

2017.12.18  11月分、貿易統計(速報)
財務省から18日発表された貿易統計(速報)概要。
<総額>
輸出:6兆9204億円(前年同月比+16.2%)、数量指数:98.0(同+5.5%)
輸入:6兆8071億円(同+17.2%)、数量指数:111.1(同+2.6%)
差額:1134億円(同▲22.6%)。
期中平均為替レート:113.54円/ドル(前年同期104.94円、前年同月比8.2%の円安)
※特記事項は、半導体装置関連で輸出増、円安、原油高で輸入増、差引では減。
出典:財務省ホームページ「貿易統計」

2017.12.18   GPIF、マイナス金利分を負担
GPIFは預金の預け先である銀行が日銀に支払うマイナス金利分を負担する方針を固めた(日経)。

2017.12.16  地銀の危機
地銀の経営は人口減とマイナス金利という逆風で悪化しているという。上場地銀82行・グループの17年4~9月期の連結純利益は5399億円(前年同期比で16%減)。全体の6割の48が減益決算。自己資本比率はすべて最低基準の4%(BIS規制国内基準)を上回るものの低下した地銀は58におよぶ。最も注目される数字は日銀が10月に公表した「金融システムレポート」。その中で今後5年で債務超過に陥る地銀がどのくらいあるかを示す「予想デフォルト確率」では4%台後半だという。リーマンショック直後の09年ですら1%だったことを考えると危機は迫っている(以上、12/16日経)。
参考:日銀HP「金融システムレポート」

2017.12.8  2017年7~9月期GDP(2次速報値)
〇内閣府が8日発表した7~9月期GDP成長率(2次速報値)は次の通り。
実質成長率:0.3%(年率1.4%)→0.6%(年率2.5%)、
名目成長率:0.6%(年率2.5%)→0.8%(年率3.2%)
〇同日発表された2016年度GDP(2次速報値)については次の通り。
実質成長率:1.2%、名目成長率:1.0%、GDPデフレーター:-0.2
内閣府HP「GDP統計」

2017.12.6   連合、高めの4%要求
連合は5日、2018年の春季労使交渉方針で、年齢に応じて上がる定期昇給を含め、4%程度の賃上げ要求を決めた(日経)。これまで政府、日銀が物価上昇率目標2%を掲げ、しかも政府が経営者に賃上げ要求しているにも関わらず連合は経営を慮って低水準の要求を出し馬鹿にされていた(今年は3%を要請)。いわゆる「インサイダー・アウトサイダー仮説」を意識的に実践しているようであった。労働分配率が低下し(00年約70%→16年約63%)、内部留保額がどんどん積み上げっている(00年約100兆円→16年約400兆円)状況を考えれば、賃上げは当然の動きである。こうした賃上げの動きと連動し、企業が付加価値生産性をあげることに真剣に取り組めば経済は好転する。企業経営者が最高益を出してもwindfall(棚ぼた)と思っているようでは経済は好転しないということだ。

2017.12.4   ステルス・テーパリング(stealth-tapering)
日銀が市場に供給しているお金の量の増加額を1年前と比べると、11月は51.7兆円。最盛時の80兆円超から次第に鈍化している。これまでの日銀の金融政策を概観すると次の通りだった。2013年4月~、国債購入量を年60~70兆円増。14年10月~、80兆円増。16年1月~、80兆円増の継続+短期金利-0.1%、16年9月、長期国債にフォーカスし年80兆円増をメドに+短期金利-0.1%、長期金利0%程度(以上日経)。※ステルス・テーパリング:こっそり行う量的緩和の縮小。
大規模金融緩和の結果として金利が下がり、これに追い打ちをかけるようにマイナス金利を導入した結果、多くの人が金融緩和政策の限界を感じ、むしろ弊害を言い出している以上、当然の動きだと思える。やはり米国がそうであったように市場と会話しながら縮小すべき時期にきている。

2017.11.9  2017年度上期、経常収支(速報)
財務省が9日発表した速報値は次の通り。
経常収支:11兆5339億円(前年同期比+11.7%)。
内貿易収支:2兆6869億円(同-9.3%)
 内輸出:37兆5619億円(同+12.9%)
 内輸入:34兆8750億円(同+15.1%)
内旅行収支:8429億円(同+25.0%)
内第1次所得収支:10兆3823億円(同+12.4%)
※円相場、前年同期比約5.5%円安。
出典:財務省ホームページ「国際収支状況」

2017.11.9   景気回復戦後2位58カ月
内閣府が8日発表した9月の景気動向指数(CI、2010年=100)の基調判断を11カ月連続で据え置き、景気回復が9月で58カ月に達した。日経新聞の整理によると、①いざなぎ景気:谷1965/10、山70/7(57カ月)、②戦後最長の景気回復:谷02/1、山08/2(73カ月)、③直近の景気回復:谷12/11、山(17/9)(58カ月)。ただ過去の景気回復局面と比べ実質GDPの伸びは低く、1人当たりの名目賃金は今の回復局面で1.6%増えただけ、個人消費も実質で3%の増加にとどまる(②では7%増)、かつて日本の景気をけん引してきた輸出は26%増(②では83%増)、経常黒字を定着させている第1次所得については今回の景気回復局面で91兆円(②71兆円)と前回を超えているものの直接投資で稼いだ配当金の内46%は現地法人に留め置かれているから国内への還流という観点では額面通り喜ぶわけにもいかないと指摘する。ただ数字をみると景気回復局面が続いているとは言っても、谷、山の差は小さく、CIが下げ止まっているので景気回復局面が続いていると言えるに過ぎない。しかも米国では09年7月から8年超、ドイツ9年近く、英国7年超と安定しており日本単独の景気回復ではないことは明らかで国際情勢の変化で大きく振られる可能性がある。
参考:内閣府HP「景気動向指数」

2017.10.19  2017年度上半期分、貿易統計(速報)
財務省から19日発表された貿易統計(速報)概要。
<総額>
輸出:38兆3738億円(前年同月比+12.8%)、数量指数:94.0(同+5.5%)
輸入:36兆4549億円(同+15.3%)、数量指数:104.2(同+3.3%)
差額:1兆9190億円(同▲20.3%)。
期中平均為替レート:111.00円/ドル(前年同期106.14円、前年同期比4.6%の円安)
※マクロにみれば円安、原油価格で解釈できる範囲。産業構造に変化はない。
出典:財務省ホームページ「貿易統計」

2017.10.6  9月分、毎月勤労統計(速報)
厚労省が8日発表した9月の毎月勤労統計調査(速報)概要。
現金給与額総額:26万7427円(前年同月比+0.9%)
 内所定内給与24万2413円(同+0.7%)、所定外給与1万8913円(+0.9%)
実質賃金指数(2015年平均=100):84.6(前年同月比-0.1%)
※実質賃金マイナスは4か月連続。
出典:厚労省ホームページ「毎月勤労統計」
(補足)16年は実質賃金が+0.7(前年比)だったものの17年になりマイナスに戻ってしまった。名目賃金がわずかに上昇しているものの物価変動に隠れてしまうほどということだ。なぜ賃金が上がらないのかについては諸説あるが、「企業は史上最高益でもそれは一時的なwindfall(棚ぼた)と考えているからだ」というのがもっとも分かり易い。外部環境(海外の景気、為替相場、原油価格)に恵まれただけで、自力で競争力を高めた結果ではないと考えているということだ。もし客観的にみてもwindfallだとするならば実質賃金は上がっても僅か、下がることもあるといった状態が続くことになる。企業は短期的な業績追求ではなく中長期的な競争力アップに取り組んで欲しいと思う。

2017.10.31   9月分家計調査報告
〇全体の家計(2人以上の世帯)
消費支出:1世帯当たり268千円、前年同月比;名目+0.6%、実質-0.3%
〇勤労世帯(2人以上)の家計
実収入:1世帯当たり437千円、前年同月比:名目+3.0%、実質+2.1%
可処分所得:1世帯当たり358千円、前年同月比:名目+3.2%、実質+2.3%
消費支出:1世帯当たり295円、前年同月比;名目-0.4%、実質-1.3%
実収入、可処分所得が増え良い方にある。ただ消費支出が増えていない。企業もそうだが長期展望として経済の好転が実感できないことによる。もっともこれが成熟した経済の姿で常態だとすればまだデフレ脱却を騒ぎ経済対策をすることはむしろ状態を変に歪めているのかも知れない。
出典:総務省ホームページ「家計調査報告」

2017.10.31  9月分、有効求人倍率
厚労省が31日発表した数字は以下の通り。
有効求人倍率1.52倍、正社員有効求人倍率1.02倍
同日発表された総務省の9月完全失業率によると前月と同じ2.8%だった。
これ以上の数字は望めなく、問題は雇用の質ということになる。
出典:厚労省HP(一般職業紹介状況)
月間有効求人倍率増=月間求人数増/月間求職者数減の関係。
低失業率と合わせ良いことだが最終的に重要なのはGDP成長率と労働分配率。

2017.9.8   2017年4~6月期GDP(2次速報値)
8日発表された2017年4-6月期GDP修正値は次の通り。
実質:前期比+1.0%(年率換算+4.0%) →修正値 前期比+0.6%(年率換算+2.5%)
名目:前期比+1.1%(年率換算+4.6%) →修正値 前期比+0.7%(年率換算+3.0%)
GDPデフレーター:+0.1%
※主たる修正、民間企業設備の減
出典:内閣府HP「GDP統計」

2017.9.4   企業の労働分配率
財務省の4~6月の法人企業統計によると、資本金10億円以上の大企業で43.5%(高度経済成長期だった1971年1~3月以来約46年ぶりの低水準)、資本金10億円未満の中小企業では69.8%(92年7~9月以来の低さ)。大企業は今年4~6月に人件費を前期比1.7%増やした(1991年10~12月以来の高い伸び)、中小は0.1%増やしていた。(9/4日経)
(参考)
日経9/14付「経済教室」に”労働分配率低下の真犯人、スター企業の興隆主因か”が寄稿(慶大鶴教授)されていた。世界的な労働分配率の趨勢的低下(添付図では1980年ころから現在まで日本、欧米各国とも低下。図から読み取った概略値では、日本約73→60%、独76→67%、仏80→68%、米国70→64%程度)。これまでの研究で挙げられた要因を分類すると、①ICT関係の危機の急速な低下を背景にした資本コストの低下。即ち労働代替率は1以上。②貿易やアウトソーシングの影響。輸入増大の影響を受けた産業ほど低下。③労働組合の組織率低下など労働市場制度による影響。最近の実証研究からは、アマゾンなどスーパースター企業が君臨する産業ほど分配率が低下しているとの指摘を紹介している。ではなぜスター企業の分配率が低下するのかについては課題としながらも、自企業の従業員を減らしてアウトソーシングを拡大していることをあげている(日経)。筆者は経済のグローバル化進展による企業の特定国家への帰属意識低下、コーポレートガバナンス強化による株主資本主義の強化、日本の企業においてはさらに大志なき事務管理的経営者の増大を追加したい。

2017.8.29   対外投融資、邦銀が突出
邦銀の海外投融資の拡大が続いている。BIS(国際決済銀行)の最新データ(17年3月末)では3兆8368億ドル(約420兆円)と世界最大の規模にのぼり、金融大国・米英を約2割上回る。投融資先では米国1.66兆ドル、ケイマン諸島4783億ドル、英1702億ドル、仏1584億ドル、豪1213億ドル、独1197億ドルなどアジアではタイ737億ドル、中国713億ドル。リーマンショック前までは欧州勢が首位を占めていたが欧州債務危機以降、英25%減、独31%減と減らしていた。日本での国債の利回り低下などで欧州勢の減の埋めていった。ただ欧米が手を引く中での投資。常識的にはリスクが高まっていると考えるのが妥当だ。本来は国内での投資をしてもらいたいところ。(日経)
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by bonjinan | 2017-08-29 12:27 | 政治・経済 | Trackback
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