三千院から寂光院へ、大原の里の風景。
柴漬けには欠かせない赤紫蘇
柴漬けは、建礼門院(平徳子)が「紫葉漬」と名付け、大原女がその名を京都の町に広めたたことによると言われている。柴葉とは赤紫蘇のこと。大原産の赤紫蘇は香り成分が多いこと、その特徴を自家採種により守り続け今日に至っているという。すぐき、千枚漬けと並び京都の三大漬物の一つ。
静かな山里の風景が続く
補足:大原女(おおはらめ、おはらめ)
大原女はかつて薪や柴を頭に載せて京の都で売る婦女のこと。大原寂光院に隠棲した建礼門院に仕えた阿波内侍の山仕事をした時の衣装を模したとされる。あでやかな姿は江戸期の美人画、その後の日本画の題材にもなった。なお「大原」は昔、「おはら」とも読まれたことから「小原」とも表記されたという。