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京都、六角堂

京都の旅、六に拘り訪ねたのが「六角堂」。京の町の人々からは「六角さん」と呼ばれ親しまれている。正式名称は「紫雲山頂法寺」で創建は聖徳太子。
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六角堂本堂、本尊は聖徳太子の持仏だったとされる如意輪観世音菩薩。貫主は代々、華道家元。本堂の柱に貫主・池坊専永と書かれた銘板が掲げられている。六角堂はいけばな発祥の地でもある。太子が沐浴された池の畔に小野妹子を始祖とする住坊があったことから池坊と呼ばれた。現池坊の先祖が朝夕宝前に花を供えていたが、ついに生け花の名手として知られるようになり、生け花が広まったという。境内には京都の中心といわれる「へそ石」、「縁結びの柳」などもある。

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上から見た六角堂、確かに六角形をしている。ところでなぜ六角形をしているのか。六角堂の御詠歌は「わが思う心のうちは六の角ただ円かれと祈るなりけり」。六の角は、六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)によって生じる六欲を言う。角をなくし「六根清浄を願う」祈りを込めての六角だそうです。ちなみに六波羅密寺の六は六波羅蜜(布施・持戒・忍従・精進・禅定・知恵)、六道珍皇寺の六は六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅堂・人道・天道)、千本釈迦堂の六観音、伏見の六地蔵も六道に対応している。

参考:六角堂ホームページ
  
補足:親鸞参籠の事
聖徳太子を深く尊敬していたことから太子ゆかりの寺院として思いを寄せ、親鸞29歳の時、比叡山から六角堂まで100日間、参籠している。夜になると比叡山を下りて六角堂に籠り、朝には山に戻る繰り返しだったという。そして95日目の暁に如意輪観音からお告げを受け浄土真宗を開くきっかけを得たという。なお本願寺北山別院(一乗寺)には延暦寺からの行き帰りに身を清めたという御聖水がある。
  

by bonjinan | 2016-05-26 16:55 | 旅、散歩