バンコクの観光名所といえば何と言っても仏教寺院。定番の観光コースとなっている3つの寺院
「ワット・プラケオ」、「ワット・ポー」、「ワット・アルン」を回った(ワットとは寺院の意)。
<ワット・プラケオ>
1782年、ラーマ1世がトンプリーからバンコクに遷都すると同時に、王朝の守護寺、護国寺として建設された。王宮内の王室専用の寺院で、本堂に翡翠でつくられたエメラルド仏を祀ることから「エメラルド寺院」とも呼ばれている。平日ではあったがたくさんの参拝者で賑わっていた。
エメラルド仏が安置された本堂。
本堂屋根の飾りは「チョファー」と呼ばれるタイの守護神で聖鳥「ガルーダ」をモデファイしたもの。手前はタイの神話「ラーマキエン」に登場する鳥のように見える半魚人「ギンナリー」。
黄金の仏塔(プラ・シー・ラタナ・チェディ)
内部には釈迦の遺骨である仏舎利が納められている。形はスリランカ型で完全な釣鐘型。写真右側は経堂(プラ・モンドップ)でラマ1世の仏教経典を収めているという。広大な境内をゆっくり見て回ろうとしたら半日はかかるだろう。
修行中の若い僧侶。タイの多くの若者は学校の長い休みなどに修行を希望するという。
<ワット・ポー>
アユタヤ時代(1351-1767)の創建と伝わるバンコク最古の寺院。仏陀の涅槃に入る直前の寝姿「寝釈迦仏」が安置されていることから「涅槃寺」とも呼ばれる。タイ古式マサージの総本山。
目は半開き肩肘を付いて静かに休んでおられる。これが悟りを開いた仏陀の姿。
全長46m、高さ15mの大釈迦寝仏。
仏陀の足の裏:螺鈿細工で108の絵が描かれている。
<ワット・アルン>
この地にタクシン王朝を開いたタクシン王(1734-1782)ゆかりの寺院。ワット・アルンとはタイ語で「暁の寺」という意味。チャオプラヤー川の向こうに立つ大仏塔の姿はバンコクを代表する風景。ライトアップされた夜景は素晴らしいはず。
チャオプラヤー川からみる大仏塔。私など古い人間は、かつて社会科でチャオプラヤー川のことをメナム川とならった。メナムとはタイ語で川の意味。外国人の誰かが現地の人からメナムと聞き取りメナム川と伝え広まったといわれる。
ワット・アルンのシンボル大仏塔。塔の高さ81m、基台の周囲240m。塔の形はヒンドゥー教の神シヴァ神が住む、ヒマラヤ・カイラス山を模していると言われる。塔の先端部はとうもろこし型でクメール様式とか。大仏塔の周りには4基の仏塔があり、いずれも色鮮やかな陶器片で装飾されている。大仏塔に登ることができるが、急な階段なので2段目で断念。ただしここからも眼下にチャオプラヤー川や川向うのワット・プラケオが望め絶景。
大仏塔を支えるヤック(鬼神)とモック(猿神)。さてこれはどちらか?
大仏塔からみる本堂。
以上、寺院萌えのタイ・バンコク観光でした。