箱根湿生花園(箱根町仙石原)を訪ねた。
草原に湿地が点在する仙石原湿原の一角。遊歩道を進むと、低地から高地へ、初期の湿原から発達した湿原へ、それぞれの環境に適した植物を楽しむことができる。高原での休日をのんびり過ごすことができた。
低層湿原(湖沼の水辺に発達する平坦な湿原)の風景。
かつて仙石原は芦ノ湖の湖底だったという。
クガイソウ(九階草):オオバコ科クガイソウ属
高原の日当たりの良い草地に生える。
名前の由来は茎に輪生する葉が層になっていることから。
ホザキシモツケ(穂咲下野):バラ科シモツケ属
日当たりの良い湿地帯に生え地下茎を伸ばして増えている。
ニッコウキスゲ(日光黄菅):ユリ科ワスレグサ属
穂咲下野と同じく、低層沼地から高層沼地(低温・過湿で塩類の乏しい貧栄養のところにできる湿原)に育つ。
仙石原湿原植生復元区の風景
後方、台ケ岳の麓に広がる有名なススキが原が光ってみえる。
クサレダマ(草連玉):サクラソウ科オカトラノオ属
名前はレダマ(連玉);マメ科レダマ属に似ていることから。
オカトラノオ(岡虎の尾):サクラソウ科オカトラノオ属
落葉広葉樹林区の風景。