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災害は忘れた頃にやって来る

2017.3.14    巨大地震への備え
東日本大震災から早くも6年が過ぎました。改めて地震の基礎を学ぶべく、鎌田浩毅『地学のススメ』講談社(2017.2.20)を読んだみました。とても分かり易く書かれています。
地震は日本全国どこでも起こるが、こらから特に真剣に考え準備しなければならないのは、巨大地震の誘発地震としての首都直下地震、フィリピン海プレートのユーラシアプレートへのもぐりこみによる歪蓄積と解放による南海トラフ巨大地震。南海トラフ地震については過去、規則的に発生しており、約20年後に起こるという。
(南海トラフで起きた過去の大地震)
昭和南海地震(M8.0、1946年)・昭和東南海地震(M7.9、1944年)←←安政南海地震(M8.4、1854年)・安政東南海地震(M8.4、1854年)32時間差で発生←←宝永地震(M8.6、1707年)。特徴として、おおよそ90~150年の周期性、地震が起こる順番としては、名古屋沖の東南海地震→静岡沖の東海地震→四国沖の南海地震であろうと予測されている。

2011.4.6 災害は忘れた頃に来る
「災害は忘れた頃にやって来る」(寺田寅彦)ということわざがある。
災害に遭っては、この名言がいつも新鮮な言葉として蘇り引き合いに出される。まことに言い得て妙なる諺だ。今回の「東日本大震災」をM9.0だったことをもって、誰が言い出したのか「想定外」とか「1000年に1度の大震災」などと無責任な修飾をする。歴史を辿ればむしろ「50年に1度の大津波を伴う大地震」が適切だ。「想定外」などと言う言葉は関係者の責任逃れでしかないことが分かる。比較的記録が残されている1400年代からの大地震津波をピックアップしてみた
(出典:伊藤和明『地震と噴火の日本史』岩波新書ほか)。
>1498年 明応東海地震津波(M8.2~8.4)
 津波が紀伊半島から房総半島沿岸に襲来。死者4万人超。
>1605年 慶長地震津波(M8.2~8.4)
 10m級の津波が四国から東海沿岸に押し寄せたという。
>1703年 元禄地震津波(M8.2)
 房総半島から相模湾沿岸に10m以上の大津波が来襲した。
 元禄の繁栄を終わらせた大地震であった。
>1707年 宝永地震津波(M8.4)
 わが国最大級で紀伊半島から東海地方に大津波が押し寄せた。
 同年、富士山の大噴火が起こっている。
>1854年 安政東海地震(M8.4)
 沼津あたりから伊勢湾にかけ10m級の津波が襲来。
>1854年 安政南海地震(M8.4)
 安政東海地震の翌日に起こった地震で連動性の高い地震。
 紀伊半島から四国沖に所により15~16m級の津波が襲来した。
>1896年 明治三陸地震津波(M8.5)
 陸上の震度は2~3程度であったが断層が静かに大きくずれる地震であっ
 たため津波は大きく平均で数m~20m、所により38.2mあったという。
>1923年 関東大震災(M7.9)死者10万人超
 直下型地震ではあったがフィリピン海プレートの沈み込みを誘発し熱海
 では約12mの津波が押し寄せた。
>1933年 昭和三陸地震(M8.1)
 明治三陸地震同様震度は低いが津波の被害は甚大で所により標高28.7m
 まで遡上したという。
>2011年 東日本大震災(M9.0)
海外に眼を転じれば2004年、スマトラ島沖島地震津波(M9.1)で大被害を受けたばかりだ。今にして思えばなぜ日本に同等規模の津波が来るかも知れないと思わなかったのだろうか。科学的根拠が見いだせないとしていたのならば研究の方法論に重大な欠陥がある。国策として言い得なかったのだとするともっと問題だ。過去を振り返り分かり易く公開すべきである。「災害は忘れたいと思う気持ちが引き起こす」のかも知れない。

参考①:読売online (4/6 間に合わなかった東北巨大地震の予測)
参考②:3/27記事「想定外という言葉」
追加資料:独法)防災科学研HP(三陸沖で過去に発生した大地震津波)
追加:2012/1/29日経(北米プレートと太平洋プレートが海底直下で固着し50m太平洋側にせり出した)

(参考)
数千人以上が犠牲となった主な地震(理科年表から、朝日新聞記事)
発生年、マグニチュード、大きな被害のあった地域、死者・行方不明者数の順
・1703、元禄地震、M8.2、関東、数千以上
・1707、宝永地震、M8.6、東海、四国など、2万以上
・1771、八重山地震津波、M7.4、沖縄県南部、1万2000
・1792、雲仙岳の地震・山崩れによる津波、M6.4、九州、1万5000
・1847、善光寺地震、M7.4、信越、数千人以上
・1855、江戸地震、M7.1、関東、1万
・1891、濃尾地震、M8.0、中部、7273
・1896、三陸沖地震、M8.2、東北、北海道、2万1959
・1923、関東大震災、M7.9、関東、10万5000以上
・1995、阪神大震災、M7.3、近畿、6437
・2011、東日本大震災、M9.0、東北、関東、死者1万5854、行方不明3155(12.3.11現在)
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by bonjinan | 2011-04-06 19:17 | 生活 | Trackback
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