ドイツ・ロマンチック街道の観光都市ローテンブルクの街をそぞろ歩いた。
「中世の宝石箱」と称されるローテンブルク。城壁に囲まれた町並みは今も中世の趣きを残す。
ガルゲン門から街のなかへ
今も残る城壁。中世には封建領主の領土争い、盗賊の侵入など絶えなかった。
石畳の道を歩いて白い塔へ
どの小道に入っても面白そうだ。写真奥は聖ヤコブ教会。かつてはカトリックの教会であったが三十年戦争(1618~1648年)以降、プロテスタント側の教会となった。しかしこのころを境に町は衰退していった。ただその結果として、町はほぼ当時のそのままの姿で残ったという。
町の中心・マルクト広場。市がたち、人々の情報交換、憩いの場所となるのだろう。中世の町にはどこの町にもこうした広場があり、マルクト広場と名のつく広場はあちこちの町にある。写真正面は市議宴会館。
市議宴会館の仕掛時計・マイスタートルンク。ワインを一気に飲み干し占領軍から斬首をまぬがれたとの伝説を再現している。
切妻屋根の建物が並ぶ。
1年中クリスマス用品を販売しているおもちゃ屋さん。ローテンブルクはドイツで最も早くからクリスマスマーケットが開かれた町。
ローデンブルクの名物シュネーバル(直訳で雪の玉の意)を食べながら休憩。
ブルク公園からみた城壁の西端・ブルク門。
ブルク公園からみたタウバー川沿いの町並み。ほんとに静かでした。ローデンブルクの町の正式名称は Rothenburug ob der Tauber なのだそうで訳すとタウバー川の上方にあるローテンブルク。ドイツらしい厳密な命名だ。12世紀初頭までローテンブルク伯が治め城があったことに由来。また一般にドイツ語でブルクは城、城塞の意。
ブルクト公園の紅葉。曇天下の散歩でしたが、ラテンの国とは違った静かな雰囲気をたっぷり味わうことができました。
(参考)ロマンチック街道(ドイツ語:Romantische Straβe)とは
ロマンチック街道とは、司教座都市ヴュルツブルクからノイシュヴァンシュタイン城の麓の街フュッセンに至る約400kmの観光街道のこと。名前の意味は、ロマンチック街道協会の公式サイトでは「国内外の旅行者が中世の町や夢の城ノイシュヴァンシュタインを見て感じるもの、すなわち過去にに戻ったようかのような感覚と魅力を表現しています」と、1952年に出版されたガイドブックで表現された「失われた世界、特に中世世界を体験できるロマンチックな街道」の意を踏襲している。「ローマに通じる街道」の意味との説もあるが、確かに一部街道がそれと重複するとしても全てではなく、最近では、最初に書いた、古き良き時代を感じることのできるロマンチックな街道の意味と解釈されているようだ。