東京には魅力ある坂道がたくさんあります。行人坂もその一つで私の好きな坂です。JR目黒駅を降り、権乃助坂(目黒通り)から左側の道に入ると行人坂。喧騒の街から一気に緑に包まれ歴史が薫る静寂な空間に入り込むことができます。坂を下ると左に祠、大圓寺があり、坂を降り切ると目黒・雅叙園に至る。五百羅漢寺、成就院、目黒不動尊、林試の森公園と歩くと約3Kmの散歩コースとなりますが、今日はふと思い立っての立ち寄り程度、雅叙園での休息にとどめた。
行人坂:権乃助坂が開かれる前は二子街道として主要道だった。近辺にはたくさんの行人(修行僧)が住み行き交ったという。
目黒川架橋供養勢至菩薩石造を祀った祠。静かな雰囲気です。
大圓寺(天台宗):江戸初期に湯殿山の大海法院が行人坂を切り開き、祈願の道場を開いたのがその始まりと伝えられる。もっと有名なのは江戸三大大火の一つ目黒行人坂の大火(1772年)の火元となり死者約15,000人を出したこと。生臭坊主が庫裏に放火したためという。山の手七福神(三面大黒天像を安置)の一つでもある。
大火の被災者を供養する五百羅漢石像など都指定文化財「大円寺石仏群」
目黒・雅叙園:写真は飾られたううちかけと生け花。よく假屋崎省吾さんの華麗な生け花展が開催され御夫人には人気あり。7/24~、都指定有形文化財「百段階段」(通常非公開)で人形師の辻村寿三郎×百段階段展(雨月物語から平家物語縁起へ)が開かれる。